侍タイムスリッパーのレビュー・感想・評価
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20年振りに映画館へ
俳優の説得力が無いのが更に良かった
評判どおり!
私の今年最高傑作になりそう
たった一館の上映から全国300以上の映画館での上映に成り上がった話題作『侍タイムスリッパー』を観た。
タイムスリップ物なんて珍しくもなんともない。むしろ使い古された設定だ。
だからこそ観客を引き込むための難しさがある。この映画は、幕末の会津藩士という主人公をうまく使っていたと思う。
131分という長さを感じないほどの面白さだった。私が今年観た映画、サブスクを含めても1、2を争う映画だった。私が会津の人間ということを差し引いてもだ。低予算、大物人気俳優不在でもこれだけの映画が作れるというお手本になった。素晴らしかった。
何より主人公の会津藩士を演じた山口馬木也さんの演技がとてもよかった。会津藩士の実直さを見事に演じていたと思う。
この会津藩の教えを現代に受け継いだ【あいづっこ宣言】という会津若松市の行動指針がある。その6か条の最後を
やってはならぬ
やらねばならぬ
ならぬことはならぬものです
と結んでいる。
当たり前のことなのだが、現代の人々が忘れかけていることではないだろうか?
そして撮影所の所長が言った「真面目にやっていれば、どこかで誰かが見ていてくれる。」
この映画はそれを思い出させてくれた。
傑作 演者の力 脚本の勝利 逆算の妙
一言、すばらしい映画鑑賞体験をさせてもらいました。
私はある程度レビューを見て鑑賞するほうなので、評判の本作、俄然期待が高まった。しかしその結果は、鑑賞前の期待を悠々と超え、自分の内包する情緒の振れ幅に戸惑ったほどだ。永く傑作として残るだろう。
幕末の京、勤王の志士である長州藩士と刀を交えた佐幕派の会津藩士、高坂新左衛門が雷によって現代に飛ばされたお話である。序盤はタイムスリップもの特有のドタバタ劇もあり、またホームコメディタッチのほのぼのお笑いシーンあり、まずはゆっくりと気持ちを解される。
中盤からは新左衛門が時代劇の切られ役として成長する様を、周りの人たちと一緒になって応援するが、とある大物俳優の登場から物語は意外な方向に展開していく。
そして切られ役として、また侍としての矜持をかけた終盤に向け一気に突入していく。
ここから先は実際に自分の眼で、映画館で観て欲しい。
観て損はない。いや、観ないと人生における損失だと言ってもいい。
たいへん失礼ながら不肖の私が知らない役者さんばかり。しかし主役の高坂新左衛門を熱演した山口馬木也さん、大物俳優を演じた冨家ノリマサさんをはじめ演者の皆さんの力で、この奇跡のような物語が私の魂に届きましたよ。
また、侍が現代にタイムスリップするという手垢のついたプロットから、よくぞここまで魂に響くレベルでお話を広げられた安田淳一監督にも大拍手である。
と、ここまで書いて気がついた。ひょっとして安田監督は、最後の劇中劇の監督と同様に真の侍の真剣勝負を撮りたかったのではと。武者小路監督だったか?彼こそが安田監督の代演者だったのではと。しかし現代に本物の侍などいる筈もない。仕方ない。強引にタイムスリップさせるしかないじゃないか。タイムスリップというプロットは逆算の結果のような気もする。
本作は安田監督のほぼ自主制作映画と聞く。限られた予算であれば、あれもやりたい、これも撮りたいはできない。予算の面でも逆算引き算の妙で、かえって締まった作品に仕上がったのではないか。低予算映画にありがちな些細な突っ込みどころは確かにあるかもしれない。しかし「木を見て森を見ず」ではないが、小さな枝葉に文句を言って、森どころか木さえ見えなくなることのないように鑑賞者自身で脳内補完すれば、きっとすばらしい映画鑑賞体験ができでしょう。
時代劇好きは是非観てください
楽しかったです。
観て良かった!
私、幼い頃より祖母と一緒に東映時代劇3本立てを観に行きクライマックスでは夢中で声を上げて主演の侍を応援。
映画館はライブ会場のように騒然と盛り上がっていたものでした。
もちろん遊びはチャンバラ 主役と悪役(斬られ役)を交代しながらね(笑)
時代は、用心棒〜椿三十郎、錦之助の宮本武蔵、市川雷蔵の眠狂四郎、座頭市
そしてTV時代劇へと私のヒーローは移り
木枯らし紋次郎〜鬼平犯科帳へ、映画版鬼平も江戸時代の雰囲気が溢れ格好良かった!
そんな私がこの映画を観て笑って泣いて胸を熱くしてエンドロールでは子供の時以来、スクリーンに拍手をしていました。
主役を演じられた山口馬木也さん最高!他の役者さんも 勿論監督最高!並びにスタッフの方々
ありがとうございました。
一緒に鑑賞して拍手を送ってくれた観客の皆様
ありがとうございました。
平日の昼間にも関わらず結構のお客さん。土日には満席になることもあ...
平日の昼間にも関わらず結構のお客さん。土日には満席になることもあるという。
口コミで全国に広がった大ヒット中の映画。映画関係者の知人のお勧めを聞いて見に行った。
★とても誠実で人情味の溢れるコメディタッチの時代劇撮影現場の物語。いい映画で最後まで面白かった。日本の時代劇の面白さを今一度蘇らせたいという「思い」が伝わってきた。殺陣の迫力あるシーンは映画の見所である。俳優もそれぞれいい味を出していた。監督・脚本・撮影:安田淳一。
★戊辰戦争の頃の会津藩士の武士がタイムスリップして、京都の時代劇撮影現場に突如現れることから始まる。成り行きでその本物の侍が斬られ役として活躍し始め、その迫力ある演技?が話題となる。そして予期もしない展開に発展していく。幕末の会津と薩長との戦いを知る私としては、タイムスリップした会津藩の侍がある時突然知る会津の悲劇。そこにも感情移入してしまった。
★映画「太秦ライムライト」の主人公日本一の斬られ役・福本清三。彼の名前が映画のクレジットにも出てくる。(2021年1月1日に77歳で逝去)。
驚・笑・感・泣・笑
観られて良かった!
話題になっていると知り観たいと思っていましたが、まさか地方でまで上映してくれるとは。感謝感謝です。
過去から来た武士を演じ又、役者として武士を演じるとは、、、難しい役どころだったと思いました。しかし自然な会津弁や武士の所作などで見ている側はすっかり高坂新左衛門にハマっていました。この作品を見ていて脚本が面白いんだなぁと感じました。幕末に生きた武士(もののふ)の切なさ、武士らしさなど共感出来てしまい心を捉えられました。何といっても殺陣のカッコ良さ。思わず小さく『カッコいい』と声に出てました。見飽きない映画だと思います。最後のオチは笑えた。
タイムスリップ先がバツグン
自主制作で低予算と考えれば満点以上
新聞記事で読んで知り、話題になっているので観てみようと思い観ました。
上映館が拡大されて、行きつけのTOHOシネマズ新宿でも公開されることになり、auマンディで割安で観ることができました。
面白かった。
企画や脚本が良い。
登場人物も良くて、演じる役者さんも(前の口コミでは厳しい意見もありましたが)関西で活躍されている役者さんが多いとのことで、東京では馴染みが無いかもですが、皆良かったです。特に住職の妻がいい味でした。冨家ノリマサさんは以前観た「愛のぬくもり」に出ていて、全く違う役を演じ分けていて、さすがです。
よくあるタイムスリップして時代錯誤してドタバタするコメディかと思いましたが(“斬られ役”にはなりきれなくて本能でやり合ってしまうとか、誤って真剣で人を斬ってしまうとか)、そういう場面もありますが、悔いたり戸惑うよりも受け入れて前向きに生活していく姿が中心です。
会津のその後の悲惨な歴史を知ることになり、それは感情が爆発するのはそれはそうだろうと思いましたが、そこにクライマックスを持って来るのは深いと思いました。
内容の深さも、映画や歴史に対する主義主張も感じました。
劇中劇の結末はお見事と思いましたし、本編のラストには驚いて笑ってしまいました。
本当に良く出来ています。
とても自主制作で低予算とは思えないです。満点にはしませんでしたが、自主制作や低予算のレベルからは満点以上の作品です。
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