侍タイムスリッパーのレビュー・感想・評価
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時代劇とは無縁ですが、面白かった!!
製作陣の“真剣”勝負が伝わる、笑いあり涙ありのハートフルストーリー
普段邦画は観ない、おろか時代劇を観ることは無い。
そんな私が、“ただただ、楽しい映画が観たい”ということで評判の良いこちらの映画を観に行くことにした。
内容としては単純、というかスっと入ってくる王道のストーリーであるが、だからこそ直接的に熱い想いが伝わってきた。正にシンプルis theベスト。
最近は遠回しな表現や、隠し味のように秘められた主題を探るような映画、また、観客一人一人の感性や知識量に委ねられるような映画も多いように思うが、
こちらの映画は、役者の台詞を通して、その後ろにある監督を始めとした製作陣の想いがダイレクトに伝わってくる、本当にそんな気持ちになる久し振りの映画なのではないかと思う。
なにより、時代や所や姿が変わったとしても、一本芯の通ったまさに侍魂、武士道が伝わってきた。
観ている私達も、熱い気持ちになった。
“良いものとして残ったらいい”“良いと思う(思える)ものを作りたい”しばしば私たちは、物事に対してや起こりうる事象についてそのような気持ちになることがあるが、映画にまつわる沢山の裏方の方々の姿を拝して、その気持ちを持ち続けることが大切なのだと感じた。
また、挫けない、諦めないことの大切さはもちろん、一人一人の想いはささやかであっても、その想いが一丸となった時に作られる熱量も大事なのだと感じる、とても良い作品であった。
手作り感満載、笑いも涙も満載、同じスクリーンを観ていた全ての人がきっと同じ気持ちでひとつになる、そんな素晴らしい映画体験の中に、今日、私はいた。
最後に自然と拍手が沸き起こった、素敵な時間であった。
もっと観ていたいと思う程、あっという間に時間が過ぎていってしまった…!
映画や劇作を製作し、作品にまつわる全ての人々を、これからも観客のひとりとして応援しています。
大スターがいなくても
山口馬木也さんが時代劇に沢山出演されていたのは知りませんでした。現代劇の方でも、お顔が濃いので、キリッとした役が多いように思いますが、確か発達障害のような役をやられた時には笑顔がキュートでした。阿部寛さんの「テルマエ・ロマエ」に山口さんも出ればいいのにな、と思った記憶があります。
本作を観たら、山口さんは武士の役がぴったりだと思いました。佇まいがカッコいいです。
本作はコメディですが、時代劇への熱い想いが伝わってきます。時代と共に廃れつつある時代劇。でも滅びるのは今ではない。まだ続くのだ。それを支えるのは、一人の大スターではなく、時代劇を愛するスタッフたち、多くの無名の俳優たち、時代劇ファンです。
低予算映画に注文を付けるのもなんですが、惜しいと思ったのは高坂が現代の街をさまようシーン。通行止めにして撮影するのはお金がかかるらしいので、人気(ひとけ)のない場所でのロケになるのは分かりますが、通行人が全くいないとタイムスリップのショックが表現しづらいです。病院のガラスの自動ドアに腰を抜かしたり、自転車のJKと鉢合わせして「ありやー、たまげだな!」くらいは言って欲しかったです。遮断機に驚くより、まず撮影所の自動車や電車に驚こうよ。ポスターは横書きで左から右に書いてあったのに、すんなり読めるのもおかしいです。題名が縦書きだったら良かった。
でも気になったのはそのくらい。良い映画でした。
映画の神さまてほんまにいてはんのやな。
主役の俳優さんの魅力
幕間の時間などの予告映像をまったく見かけなかったので作品自体を認知しておらずスルーしかけました・・。知り合いにオススメされ鑑賞。
出てる俳優さん達はほぼほぼ存じ上げないのですが十分楽しめました。特に主人公役の山口馬木也さんは無骨な漢とコミカルな両面が素敵でした。殺陣のシーンもとても迫力がありカッコ良い。
タイムスリップしてる作品だけど、原因とか戻る為の試行錯誤などはなく、過去の知り合いや家族などにも未練なしのご様子で受け入れも早いw
若干コメディシーンが多い気がして、好み的にはそこまで笑えなかった・・
でも面白い。
(冒頭シーン他、なんか後撮りのような音声の感じに違和感を覚え、なにかのフリかと思ったけど、何もなかった。)
今年上半期というかここ数年で1番
気になっていたが県内に上映館がなく、諦めていた矢先にさらに拡大ということで観に行けました!
話題になり上映館拡大するのも納得の出来で、映画館の観客の一体感というか、笑いも涙も息を飲む音も聞こえて。これが映画だよー!と嬉しくなってしまいました。2回目の鑑賞も予定しています。
予想以上に笑って泣いた!
予想以上に脚本も映像もしっかりしていて、ちょっと驚き。侍の魂と殺陣の迫力、そして時代劇、映画愛。侍が現代に来ても侍であり続ける面白さを、変にコメディにするのではなく、真剣だからこそ、周囲も心を動かされる、優しさからのユーモアに溢れている。
油断してると、ウルッとしちゃうので要注意!素晴らしい日本映画でした。
自分的今年ナンバー1
工夫と情熱
異世界転生モノ全盛の世で、侍がタイムスリップするという食傷気味な題材をうまく落とし込み、剣劇の迫力を魅せてくれる。個人的に邦画の弱点のひとつではないかなと思っているギャグの滑りもなく、劇場で笑いか起こってました。真剣勝負も迫力あって、ちゃんとフリが効いている。
時代劇は廃れるがその中でがんばっている人たちもいる、趣旨はわかるが工夫の仕方で如何様にでもなることを示してくれました。奇しくも同じ時期にSHOGUNがエミー賞を総ナメにしたことをみると刀を扱ったコンテンツは人気がある。ただ、それが厳密な意味での時代劇ではあるかどうかは置いておくとしてポテンシャルはまだまだあるでしょう。座して命運を待つ、ただ今はまだその時ではない、まさしくその通り。お見事でした。
ほんわかします
⭐️4、3に納得の作品
ほとんど上映していない作品なのに何故か高得点なのと、最近時代劇にハマっているのもあり、気になって劇場へ足を運びました。
序盤からいかにもギャグのような展開で不安になりましたが、見ているとどんどん引き込まれます。
会津藩の侍が決闘中に雷に打たれて、現代へタイムスリップ。
色々あって、現代で生きていくには時代劇の斬られ役しかないと悟り、役者として頑張って行くのですが、役者として成功した後にはかつての名優との共演になり、何と!そこで待っていたのは・・・。
という流れの中で、侍としての葛藤やケジメみたいなものがテーマにもなっていて、オチもちゃんと用意されていて、笑いあり涙ありの作品になっています。
見たことない俳優の方ばかりで序盤は心もとない気分になりますが、中身は本物。
久々に心の底から感動しました。
ショーグンの世界的ヒットもあったし、時代劇ブームくるか?と思わせられました。
素晴らしかった
本物の侍と錯覚してしまう
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