侍タイムスリッパーのレビュー・感想・評価
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時代劇の真髄をここに見た!侍が現代を生きる!
遅ればせながら、大変話題になっている本作の鑑賞です。地元での公開も一カ月になるんですが、結構ヒト入ってました。
良かったです。大きな後悔をするところでした。メチャクチャ面白かった!
たどたどしいセリフとか安っぽい感じとか、どこか素人っぽさの残る印象を受けましたが、そんなの吹き飛ばすほど、楽しませてもらいました。
ヒシヒシと伝わる時代劇愛って言うんでしょうか、作っている方も楽しんで真剣にやっている真摯さがビンビンと伝わってきました。
まさに目を離す間もないほど魅入っちゃいました。
幕末に生きる侍が現代へタイムスリップするSFの話ではありますが、内容的には、どんな場所であっても生き抜くことの大切さを訴えていると感じました。
そしてその中で、侍としての生き様を時代劇という形で表現しているような・・・
ジャンル的にはコメディと表示されていましたが、なかなかどうして、生きるということを深く考えさせてくれるヒューマンドラマのようにも感じました。
最後に一言、クライマックスの殺陣、最高でした!チャンバラなんて言葉で片付けられないような熱い死闘を見せてもらった気がします。
主人公のあり様に胸打たれる
ただのコメディではない。その先に…
やられた〜!
残念な
残念なレビューを偶然目にしてしまいました。ケーキを誰もが買えるだけで、豊かな国になった、という主人公のセリフがこの国の現実を反映していない、なのでこの映画はつまらない、という事でした。そこだけを取れば、そうかもしれません。しかしこの映画はファンタジーなのではないでしょうか。悪人は登場せず、登場人物は善人ばかり。現実の醜い面を描くための映画ではないのです。細かい事を言えば過去の人間が現代に来れば、直面する問題は無限にあるのです。実際に幕末の侍が現代にタイムスリップしてくることを前提に、リアリティを前提に描けば、どのようになるでしょうか?現代に来た主人公が周りに理解されず、精神病院に入れられ、生涯を終える・・。あるいはタイムスリップして、撮影所に来た瞬間、撮影所に同じ設定の場面があり、俳優を切り殺し、殺人犯として投獄される・・・。ネット中毒になり廃人になる・・。いくらでもありますよね。
そもそも現代で身分を証明できるものが何もない人間が、すんなり雇用されたりする筈がない。この映画はファンタジーとしての作りなので、リアリティを重視すれば、いくらでも突っ込みどころはあるのです。なのにその映画の趣旨も理解せずに、現実に即していない、というのはどうでしょうか。ひとつ知ってもらいたいのは、私の母親は戦前の生まれですが、幼少期は貧乏で、靴も買ってもらえず、はだしで何時間もかかって通学したそうです。また、お菓子など一年に何度か食べられる特別なものだったそうです。普段は野イチゴを取って、食べることが楽しみだったと言っています。現代の若い人には到底理解できない時代だったと思います。昭和でさえそういう境遇で育った人がいたのですから、幕末なら当時はどういった生活をしていたのか。それだけ考えても、主人公のセリフに私はそれなりの意味があると思いました。
緊迫のラスト
本作のことは全く知らなくて、いつも観に行く映画館のHPをチェックしたら1日1回で上映されていたので、興味を持って調べたらかなり評判がよかったので観に行きました。
主演の山口馬木也さんはドラマの「剣客商売」以外で見たことがなかったので、あんなに素晴らしい演技をする人だとは知らなかったです。色々突っ込みどころもあるけどクスッと笑える場面もあったし、何よりラストの対決シーンの緊張感が半端なくてよかったです。あの「椿三十郎」をリスペクトしたであろう長い長い間(ま)に、ついつい息を止めて見入ってしまいました。
あとおまけですが、住職とその妻の掛け合いが吉本っぽくて、誰かと思って調べたら妻役の人の名前が「紅萬子」で度肝を抜かれました。だって「くれないま〇こ」って、芸名付けます? フルネームで呼べませんって!!
ちょっと評判が良いらしい~と言う軽いノリで観る。話も分からないまま...
ちょっと評判が良いらしい~と言う軽いノリで観る。話も分からないまま劇場へGOです。侍ストリッパー?侍タイ?題名もチンプンカンプンなまま劇場へ。久しぶりに声を出して笑うところがここかしこに。主人の高坂新左衛門が空腹のあまり行き倒れになっているところを寺の住職夫妻に助けられる。が空腹と言えず、しらを切るが正直なもので腹がなる。そこで「武士は食わねど高楊枝」と気取る。思った通りの展開で思わず声を出して笑う。現代から過去に戻る話は良く聞くけれど過去から現代は珍しいと思いながら観る。幕末の武士の清々しさと言うか生きるか死ぬかのギリギリの心持で生きる人の後ろに引くところの無い厳しさを見ると、現代人のなんと甘々な生き方か!と反省したりもした。インディーズ映画とのことだが、本当に楽しい作品だったと思う。観に行けって良かった。
刀の重み、時代劇の重み
邦画には殆ど食指がそそらないが、あまりの評判とここ数週間で邦画を立て続けに観る機会があり、そのうち数本が良かったので(もちろん酷いのもあったが…)、勢いに任せてついに鑑賞。
現代には存在しない“侍”を通して、需要がなくなりつつある“時代劇”に目を向けるという、単純だけどストレートなテーマが分かりやすい。登場人物も大半が無名なだけあってかイイ表情の持ち主ばかりだが、やはりメインの山口馬木也と冨家ノリマサのそれが際立つ。クライマックスはもらい泣きしそうになった。監督は「刀の重みを伝えたい」と語っていたが、同時にそれは時代劇の重みでもあった。音響の使い方がベタ過ぎるのが気になったが、まあご愛嬌ということで。
奇しくも『暴れん坊将軍』が復活するというニュースが入ったばかりだが、もしかしたら時代劇は廃れるかもしれない。でも劇中のセリフを借りれば、「それは今日ではない」。
高度に発達した芝居バカは、タイムスリッパ―と見分けがつかない。(...
そこまではハマれなかった
滑り込んで
どうして?
そんなに話題なのだろうと思っていた。
思いっきり手垢のついた素材だし、B級感半端ない。
今更侍のタイムスリップかよ、DVDで十分だなと思っていた。
しかし、他にタイミングの合う作品がなく消去法で観賞。
結果、泣かされた。
途中までは最初の予想通りコテコテの昭和人情もので、
やれやれまた老人どもが激賞しているパターンかと嘆息した。
実際、館内は老人ばかり(お前もな)。
潮目が変わったのは会津から。
東北人としては会津には尊崇の念を持っている。
その矜持は胸に迫るものがある。
それは立場は違えど相手もで、ラストに向けて一気に感情が昂った。
見事で気高い迫力あるラストだった。
久々に武士の矜持を体感して心が震えた。
ヒロインの辿々しい演技はどうにもならなかったのだろうか。
違和感満載で残念だった。
ありきたりでなかったし、うまくつながっててよくできてたし!
まず感心したのが、タイムスリップした人が、着地した時代の人に普通、怪しまれるはずのことが、あるできごとのせいで、不信感持たせないようにうまくつなげたところや、普通、同時期にタイムスリップした人って、同じ時期に来て出会うのに、そこも工夫があって、新鮮。
タイムスリップした人って最後、元の世界に戻るか戻らないか気になるところだが、不自然さのあまりない、ほんとに現実にそんなことあってもおかしくない?って面白く思わせてくれる終わり方だった。
ありきたりになりがちでいて、色々と斬新で感心。
斬られ役の人たちの仕事についても、へえ、そういうところを気を遣って動いてるのかっていう、全く知らなかったその仕事の職人性が、海外のスタントとは違う、日本独自の文化じゃん!って気づかされた。
主人公の気持ちの動きも、そうだよなあ、って思えること多々あったし、
素直だったり頑固だったり、キャラクター自体が好ましくて、見てる人、夢中になって観ちゃうと思う。
侍姿が似合いすぎてて、現代の格好が不自然なのも上手い!普通に着こなしてて違和感なかったらむしろ変だ。なんか変なのは、動き方や気持ちの姿勢まで、なり切ってたからか?
大げさな感じのシチュエーションも、それはそれで素直に笑える場面としていいと思うし、
それでいて、大事なところは細やかに気を遣って作られていて、純粋に映画を楽しむってことを楽しめた!
舞台の京都の緑も綺麗だったし、俳優さんたちの演技もそれぞれ、この映画に合ってる。
作り手の息が合って、全力で作ってるの感じられたし、映画館で観て良かったと感じた。
ドキドキする場面もほんとひやひや、怖かったし・・・大画面で周り暗いから特に!
観てすぐレビューできてなかったが、まだ上映してるようなので、映画館で観るのおススメと思って投稿。
映画と殺陣愛溢れるエンタメ映画
映画が好きな人であれば、
この映画は嫌いになれないのではないか。
映画制作の楽しさ、チームの一体感、時代と共に減る制作費と給料、人間関係のめんどくささを
愛おしく、楽しく描いてみせる。
タイムリープする場所の設定の突飛さも、
お寺夫婦のやり過ぎな演技も、
主人公が会津の悲惨な運命を脚本で知るストーリーも
違和感はあれどエンターテイメントしている。
特に殺陣はずっと素晴らしかった。
テロップのいろんな部署に監督の名前が表記されていて、
ここでさらに映画愛と苦労を垣間見た気がします。
次作も期待したい。
心が洗われる映画
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