侍タイムスリッパーのレビュー・感想・評価
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〔60代男です〕 幕末の京都で、雷に打たれた侍がタイムスリップした...
〔60代男です〕
幕末の京都で、雷に打たれた侍がタイムスリップした先は現代の太秦映画村で、周囲の人たちからはエキストラの一人だと思われて、時代劇の斬られ役として生き始める、という話。
主人公の挙動が本物の侍に見えるのがいい。
ハッキリ言って、現代の物を見ての主人公の言動とか、展開すべて、そしてド素人が映画撮影エキストラとして馴染んでいく描写とか、どれも過去にあった作品とそっくりな場面ばかりのため、既視感が強くてあまり面白くない。
なので本作は基本的に、あまり多くの作品に触れていない若い人向け。
それでも僕も本作が楽しめたのは、主人公の幕末の侍ならではの心情がリアルで、良く伝わってくるからだ。
主人公が始めて見るショートケーキを食べるとき、恐る恐る口に入れて驚き、これは高い菓子じゃないかと訊ね、それがごく普通の誰でも食べている菓子だと聞くというくだりでは、僕は見え透いた描写でうんざりしたが、そのあとの主人公が、さもビックリしたという顔を見せるだけと思いきや、急に涙ぐむと、このような菓子を誰もが食べられるとは日ノ本は良い国になったのですね、と泣き出すのだ。
こういった描写が、心に響くのだ。
日本の未来のために命を投げ出す覚悟だった男にふさわしい感情が印象的だった。
しかし本作の俳優たち、ぼくは一人も知らなかったのだが、特に侍の2人、良かったねえ。
最高の時代劇
時代劇の真髄の骨頂を、感じた作品です。
迫力ある演技力、殺陣、所作、時代劇ならではのセリフ口調が、どれをとっても堪能できました。
こだわり抜いた、職人芸のような秀作だと思います。
リピート鑑賞させていただきます!
熱き時代劇愛が心をつかんで離さない
大評判のインディーズ作品なので満を持して鑑賞した。本作は幕末の侍が現代の時代劇撮影所にタイムスリップする時代劇コメディ。作品を構成する個々のエピソードに新味はない。しかしエピソードが熱過ぎる時代劇愛に溢れている。エピソードの繋ぎ方が緻密、巧みで面白い。大手映画会社が本作の脚本を読んで格安で時代劇撮影所を貸してくれたという話しも納得の作品である。
本作の主人公は、幕末の会津藩士・高坂新左衛門(山口馬木也)。彼は密命を受け京都で長州藩士と刀を交えるが落雷で気絶する。目が覚めると、そこは現代の時代劇撮影所だった。最初は何が起きたか分からず、撮影所内をうろついて騒動を起こすが、140年前に江戸幕府が倒されたことを知る。呆然自失の彼は、心優しい周囲の人々に支えられ徐々に再生する。そして、剣の腕前を活かして時代劇の斬られ役として生きていく・・・。
名前を知っているのは主役だけで、後は無名の俳優ばかりだが、演技力は確かであり、メジャー作品出演者に引けを取らない。どんな作品でも懸命に演じる、弛まぬ演技鍛錬の賜物である。
主役の山口馬木也も負けてはいない。動の殺陣も見事だが正眼の剣の構え方と表情に凄味がある。もののふ(武士)という言葉が相応しい。クライマックスの好敵手との一騎打ちでの長い静寂の睨み合いは、いつ刀を抜くのかという張り詰めた緊張感で息もできない程だった。黒澤明監督の椿三十郎を彷彿とさせる。刀を抜いてからの殺陣も迫力十分で画面に釘付けになる。刀と刀が激しくぶつかり合う音に互いの闘争心が宿っているようだった。
主役、好敵手を筆頭にした無名俳優達の演技力、秀逸な脚本、が本作の大躍進の原動力である。
時代劇愛に溢れた作品だが、時代劇の現状を客観的に捉えている。かつて栄華を極めた時代劇の衰退振りを台詞で語っている。それでもなお、時代劇を愛し支える人達がいることを切々と伝えている。
時代劇ファンとして、いつまでも時代劇を観続けたい。観終わった後の素直な感想である。
これはこれはこれはぁぁあぁぁ
何も情報を見ずに観てぇぇぇぇ!!!!!!!!
以下も見ないでぇぇぇぇ!!!!
お金がかかった自主映画さいこう!
大人の事情のない映画さいこう!
監督(脚本も)の思うがままのやりたいように撮った感があふれてて、とても丁寧に作られてて、ナレーションでもいけそうなところをちゃんと撮影している贅沢さ、すごく開放感を感じた!こんな映画めったにない!
も一回観に行こ。
日本アカデミー賞取ってください
単館上映直後からレビュー等で凄く気になっていて、口コミで広まり拡大上映決まって喜んだ。無茶苦茶期待して、それを超えてくれた
タイムパラドクスものは、下手したら強引なオチで矛盾をうやむやに・・なんてこともあるがこの作品は違う。展開やオチは読めるがストーリーはもちろん演技にも引き込まれ
笑い、涙を誘い心を揺さぶられた
山口馬木也の演技、セリフが無い部分が特に。目線、間・・・
そして、なんば歩きとかね。新左衛門が現代に来てしばらくが経ち装いがジーンズにスニーカーと現代人となっていても、やはり所作は幕末の侍なところとか、細かいところも全く隙が無かった。
将軍のエミー賞受賞で真田広之がコメントしてたセリフ
先にこっちで言ってますやん!!(笑)
っと、この映画、スタッフ10人って
東映撮影所の大幅協力があったとはいえ・・・
映画というのは人数・製作費の多さではないと
撮りたいテーマ、そのテーマに対しての想いの強さ、大きさである、と
そこらへんのメジャー映画も見習ってほしいぐらい(笑)
正直、この映画こそ2024年度の日本アカデミー賞取ってほしい
いやきっと来年の3月、何かしらの賞は取るよ、うん
単館上映の希望
なるほど。
単館上映からスタートして話題になり全国の劇場に拡大したのが頷ける面白さ。
幕末侍がタイムスリップしたのが現代の時代劇撮影所というシチュエーションのユニークさが存分に活かされてますね。
お金をかけずともアイデアとキャストの演技力があれば面白い作品になりますね。
よかったです。
評判が良いのでみました。
低予算でやっていますが、しっかりまとまっていてよかったです。
主演の方も演技が上手いです。
途中長いなと感じることもありましたし、
シーンによって、音声と映像のズレているのが気になりました。
巷で話題になってた作品、やっと観れましたー! 結果から言うと面白か...
巷で話題になってた作品、やっと観れましたー!
結果から言うと面白かった、でもちょっと尺が長いかな、
それとこの面白さも両極端に分かれそう。
関西のノリがコテコテ過ぎてつまらない人もいると思いました。
ただストーリーはホントに良く出来ています!
主演の山口さんも演技が素晴らしかったしかっこいい!知名度グーンとアガるでしょうね!
友達、家族、恋人、一緒に観に行って楽しめる作品だと思います!
笑いあり涙あり
新左衛門殿が演技達者だなと。
エグくもなくエロくもなく恋愛でなく(それっぽさはあり)てもしっかり引き込まれる。
新左衛門の口調と仕草がくどくなく自然だからか、よくある設定でも違和感なし。
他の方たちも話の持っていき方がうまい。
自分の仲間たちの最後を知って感情がたかぶるところは泣いた。まさしく笑いあり涙ありだ。
笑いあり・苦悩あり・殺陣ありのエンターテインメント
前半、現代にタイムスリップしたお侍さんが、とんでもない状況にも関わらず、武士の矜持から冷静に振る舞い、かみ合ってないのに話が進んでいくのが面白い。
後半は、自分だけ勤めを果たせず生きていることに苦しみ、けじめのために真剣を用いた決闘を希望。決闘シーンは迫力と緊張感が凄かった。本当に真剣で殺し合いをしているように見えた。
最後にうまいこと話しをまとめ、最後の最後にもうひと笑いを加えて、始まりから終わりまで楽しめる映画でした。
チャンバラとか言ってごめんね
「時代劇は見ない!」
「もう、いいよ。チャンバラとか」と思ってた。
ごめんね。これからは見る とは言い切れないけど、見るかも。
初めましての山口馬木也さんかっこいい。
大人の男の刹那さ、強さ、優しさ。泣ける泣ける泣ける
演技が、役所広司さんと被ってしまった。となると
アカデミー賞主演男優賞候補です。
最後の武士。まさしく真剣勝負。
会津藩の天敵、長州藩。幕府軍に新政府軍。立場の違う2人が出会い、互いの想いをぶつけ合い、真剣勝負にまで進んでいく。観てビックリ‼︎。面白い‼︎。脚本が良い上に、2人のサムライのキャラクターが最高‼︎。最後の闘いのシーン、ど迫力満点で緊張感マックス。その上、意地悪な人や悪い人、1人も出てこない。皆んな、気持ちの良い人ばかり。観ていて居心地の良さ感じた。
エンタメの純度
まるで作り手達の熱量が
エンタメの純度を研磨していくかの始末。
・
衒いもひねりも
あざといテクも無い
素直で誠実な直球の“泣き笑い”その熱量に俺、狼狽える程で、するといつも間にか、ああコレ本物に出会えた、なんて深呼吸してみたり。。
・
終盤30分は俺の映画史に残るぐらい熱中した。
口コミ通り⤴
日曜のお昼に鑑賞。ほぼ満席でした。ところどころ笑い声も聞こえて久しぶりに昔の映画を観た感覚になりました。ほとんど全員知らない俳優さんたちでしたが表情にハッとさせられたり本当に楽しい映画でした。
拙者、感動したで候
俳優は誰も知らない!
手作り感満載のインディーズ映画
設定に多少の無理あれど、
しかし、作り手の信念あり
時代劇への愛情、映画への愛情あり
時代は移ろうが、信念を持って生きろ
胸が熱くなりまする
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