侍タイムスリッパーのレビュー・感想・評価
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今の時代が幸せだとしみじみ思えた
2024年劇場鑑賞245本目。
パンフレットないので減点。
後ろの真ん中が取られていたので、後ろの端の2席しかない変な所を取ってこれで誰も隣に来ないだろう、と思っていたらすぐ隣に人が来て、なんでわざわざこんな変な所の隣に?と思っていたら一番前からプレミアムシートに至るまで全席埋まっていました。もっと広い所にした方が良かったです。
主人公の侍が真っ直ぐな人で、好感持てました。
主人公が現代のちょっとしたものにも感動するのは今の時代、いろいろ物価高騰など不満があっても江戸の末期の頃に比べると天国なんだなと思いました。
ヒロインに当たる助監督の女性が男性機能復活サプリのCMに出てきそうなエロ雰囲気ずっと出していました。
とにかく黙って観ろ!全ての責任は俺が持つ
※追加と修正しました
まずは黙って観てくれ。
この映画を観てもし「面白くない」と言う人が居たら土下座でも何でもするし、映画代も僕が立て替えますから…と言いたい(マジで)。ちなみにここで信頼するレビュアーさんの方々の評判がすこぶる良いので「これは観ないわけにはいくまい」と、急いで鑑賞する事に。今は色んな形で情報が入るので良作を見逃す事が少なくなった。良い時代になったもんだ。
いやあ、それにしても映画の力って本当にすごい。
いかにもありがちな設定で、しかも侍がタイムスリップ?あんまり好きじゃないタイプの映画っぽいんだよなぁ。これホントに面白いの?大丈夫?と半信半疑で見始めたわけだけど、気がつけば想像の10倍は泣いて、20倍は笑ったんじゃないだろうか。しまいには笑いながら泣き、最後は号泣しながら大爆笑していた。こんな感情のジェットコースターみたいな事ってあるかね?僕は昔から演劇も好きで、ケラさんの「ナイロン100℃」とか毎回のように観に行っていたんだけど、呼吸困難になるほど笑ったのはその時以来じゃないかと思う。こういう映画こそ、本当は満員の観客席で皆と一緒に笑えたら最高なんだよね。今回は30人ほどの観客だったのでそういう一体感は薄かったけど、それでも皆さん明らかに爆笑してた様子だった。
ところで物語はありがちな設定ながら、脚本としては素晴らしく良く練られたものだったと思う。突飛な話なのに実に上手く展開していく。現代にタイムスリップした侍が戸惑いながらも現代に溶け込んで行く様子、それを助ける人々の温かみ、そこで生きて行く覚悟、30年ずれの宿敵とのまさかの再会、会津藩の悲しい運命を知った侍はむせび泣き、時代を越えた「最後の真剣勝負」へと挑んで行く。それを正面から受けて立つもう一人の侍…。もう全てが見事だった。何と言うか、あらゆる時代のあらゆる情熱が最後に一本の線としてまとまって行く気持ち良さとでも言おうか。そこへ侍の精神、幕末の残酷な歴史、さらには殺陣の世界の厳しさや殺陣師の誇り、時代劇への深い愛までも織り込んで、まさに完璧なエンターテインメント作品へと昇華させたのではないだろうか。
では、ここまで満足度の高い作品になった最大の要因はいったい何だろう?僕なりに色々考えてみたのだが、どれを挙げても素晴らしいが最終的には「バランスの良さ」という事に尽きるのではないかという結論に落ち着く。ありふれた設定とベタな物語ながら起承転結の見事さと展開の巧みさ、そして緩急の上手さ。その太い骨格の上に笑いがあり、涙があり、感動があり、映画(時代劇)への情熱があり、本気のアクション(殺陣)がある。つまり見事としか言いようがないさじ加減で「完全なる五角形」に仕上がったと思うのだ。
いつもの材料でいつものありふれた料理を作っただけなのに、なぜこんなにも美味しく感じるんだ?いったい何が起きたんだ?安田淳一さん、あなたはどんな超魔術を使ったんだ?何も変わった事はしてないはずなのに。練られたストーリー、泣き笑いの「緩急」の付け方、本気の「斬り合い」の迫力、あまりに全てが上手過ぎるでしょ。もしかしてお笑いとかやってた人なんだろうか?などと考えたりしたが経歴を見るとどうやらそうでもないようだ。いやはや何とも恐ろしい。でも一流シェフが作る「チャーハン」の美味しさって結局こういう事なのかも知れない。ひょっとして安田監督は令和の黒澤明なのか?これはもう個人的には満点をつける以外考えられない。
役者さんも著名な方こそ居ないが(失礼)、もう素晴らしいとしか言いようがない。山口馬木也さんも冨家ノリマサさんも存じ上げなかったが、彼らの熱演による効果が(言うまでもないが)ものすごく大きいと思う。また周りを固める演者さんも全員が本当に素晴らしい仕事をした。関わった全ての人が映画を愛し、時代劇を愛しているのが不思議なほど伝わってくるし、それだけでも猛烈に込み上げてくる感情がある。この情熱を一人でも多くの人に分かってもらえたらと思わずにはいられない。日本の映画界のためにも。どうやらここ最近で上映館がえらい勢いで増えてるようだし、何だか「カメ止め」以来のムーブメントが起こりそうな予感がするが、年代や老若男女問わず誰が見ても強烈に面白いと感じるであろうことは間違いない。
世の中に傑作と呼ばれる映画は星の数ほどあると思う。ただ「誰が見ても最高に楽しい映画」って本当に数えるほどしかないのではないだろうか。そういう意味では、この作品はきっと長く語り継がれる事になると思うし、そうであって欲しいと願う。そしてまたいち映画ファンとして、このような作品や映画人達が片隅に埋もれてしまうことなく、ちゃんと世に出て羽ばたくのを全力で応援したいと心から思う。
爆笑!爆笑!そしてしんみり…
単館上映から全国制覇へ!そーなるのは当然のエンターテイメント!いや、きっと誰でもあぁなったらもがいて暴れるわけでなく、矜持を持ちながら慣れていくと思います。エンドロール、監督がたくさんの裏方やっててワロタ、パート2への伏線も、いやスピンオフ?(笑)
これぞエンタメ!
タイトルで何が起こるかはわかってるのに、そこからの展開がとてもおもしろい。過去に戻ろうとするのではなく、飛ばされた令和の時代でどう生きていくかという前向きな高坂の姿がよかった。結局令和の人たちは彼が過去からタイムスリップしてきたことを最後まで知らないよね?
現状に不満を言わず潔く生きていく姿がまさに侍だった。
殺陣もすごくかっこよく手に汗握るという言葉がぴったりだった。最後の真剣での殺陣のシーン、本当に斬ったのかと思わず息を呑んだが場面が映画館に転換してホッと胸をなでおろした。知らず知らずのうちに映画の撮影だった、映画だったことを忘れていた。それくらい引き込まれていた。
素直に面白かった、また見たい!と思える映画だった。観られてよかった。
映画への愛
「侍タイムスリッパー」は、日本アカデミー賞の最優秀作品賞、脚本賞、主演男優賞をはじめ、さまざまな賞を受賞することが間違いないと思います。プロフェッショナルな作品として高く評価される一方で、映画制作に携わったスタッフたちのひたむきな愛情が感じられる作品でもあります。自主制作映画にありがちな安っぽさを完全に払拭した、まさに情熱と技術が結集した映画です。
期待以上
前情報なくなんとなく観た映画だったが、この映画は面白い!普段レビューを見るだけの私がわざわざ書くくらいには。
この映画はコメディ色もあるが、真剣なシーンは手汗が出るくらい引き込まれる映画。主人公の演技力も見事!本当に素晴らしい映画だからみんな観てほしい!
殺陣
ストーリー展開だけだと☆☆だけどなあ、と思いながら見ていました。
しかしベタな展開なのに心の中では☆☆☆以下にはならない不思議さ。
最後の殺陣は迫力満点。この人達は本当に江戸時代から来た、と思わせる殺陣でした。
時代遅れのおじさんは、最後のセリフを聞いて迂闊にも涙を流しそうになりました。今の人達にとっては、江戸時代も昭和時代も時代遅れの遠い過去かもしれませんね。
展開の詰めの甘さで☆一つ減。
殺陣だけでも見に行く値打ちはあります。
噂通りの面白さ!
安田淳一率いる自主制作映画集団「未来映画社」の最新作。
「未来映画社」や安田淳一さんは「拳銃と目玉焼き」で知ったんだけど、いわゆる自主制作映画特有の安っぽさを感じないクオリティーに驚いた。
そんな彼らの最新作で、しかも全国の映画館で上映されるほどの話題作ということで劇場で鑑賞したら、噂通りの熱くて素晴らしい映画だった。
時代の流れの中で衰退・消滅寸前のTV時代劇と、幕末の侍をリンクさせる発想も素晴らしいし、山口馬木也、冨家ノリマサという時代劇に通じたベテラン2人の文字通り熱演も見事。お二人とも時代劇を多く演じているだけに、殺陣も所作も発声もしっかり時代劇なんだよね。
序盤から中盤にかけては、今の感覚だとややテンポが悪く演出も冗長に感じるかもしれないんだけど、劇中のベタな笑いも含めて、もしかしたらわざと一昔前にテレビでやっていた人情ドラマのテンポ感や演出を意識しているのかもと思った。クライマックスの殺陣は圧巻。
真田広之の「SYOGUN」が世界中を席捲しているが、「時代劇」が好きな人は是非こちらも鑑賞して欲しい。
切られ武士の本懐
落ち着いた良い映画でした。
山口馬木也さん、冨家ノリマサさんの積み重ねてこられた演技力が垣間見れ、とてもよかったです。
また、切られ役の俳優さんを他の時代劇で探してみようと思います。
シナリオも飽きさせない感じでよかったし、映像もとても綺麗でした。
コメディシーンとエピソードが、少しコテコテ過ぎたと思います。
「東京に下らはった。」と言うセリフが京都ぽかったです。
山口さんがケーキを食べるシーンが印象的でした。
ラストのバトルシーンの静寂の間合に緊張しました。
蛇足ですが、真田宏之さん、エミー賞の日本語挨拶ありがとうございました。
泣きそうになりました。
リアリティがある!
江戸時代末期からのタイムスリッパー。
時代感覚の違いも、現代へと融合していく様が非常に良く表現されていた。
安易な時代劇では無い、真の武士の心意気が入った作品。
ここまで面白い作品は久々の出会いで有る。
この作品の続編が出来ればまた拝見したいと思った。
真摯に与えられた役目を精一杯に努力して行く生き様は万人に感動をもたらすと思います。
是非続編の制作を検討してください。
“真剣”とは
よいという評判だったが、個人的にはよさがわからず。冒頭の江戸時代という設定のシーンからして江戸時代に見えないから没入できない、タイムスリップしてからすんなり現在に馴染んでいるのも映画のメッセージを毀損する方に働いていると思った。すべてが軽いのである。侍の精神は時代劇に受け継がれていると言いたいのなら、リアリティラインをもうちょっと緻密に設定した方がいいんではと思った。/切り捨て御免の侍が現代の価値観に生きてみたら、切り捨てたことをトラウマとして体験することになった、というところは面白かった。でもそれに打ち勝つ方法が真剣を持ち込むことっていうのはどうなんでしょう。『バッド・ボーイズ ride or die』でパニック発作を起こすウィル・スミスにビンタかましてたのと一緒でいただけないし、どこまでリアルなものとして“真剣に”見ていいのか分からなくなるのである。/しかし邦画ってのはどうしてなんでもかんでもうっすらコミカルにするんだろうね。“真剣”とはなんだろうね。
関西ローカルTVのローカルドラマを映画にしてみたって感じかな
土曜の夕方からのフェリーに乗船ということでそれまでの間の時間つぶしを映画を観て過ごそうかなと思い、検索してみたら昼ごはん後の丁度良い時間帯に上映があり、チケットを当日購入となったが、思いのほか客の入りが良いようで、後ろの席でのんびりとと思っていたらなんのなんの、端っこの席は前方2列目しか空いておらず、そこをチョイス。
大まかなストーリーと役者がほぼ知らないひとばかりということを承知で視聴開始しましたが、まさしくタイトリに書いた通り、ちょっと緩めの関西ローカル放送局制作のローカルドラマを見ているような雰囲気で、なんか、寝転んで、煎餅でも食べながら観たくなってくる。
ただし、ストーリーはテンポも比較的よく、居眠りするほど退屈ではないが、ハラハラドキドキというものではない。
でも、幕末から現代へのタイプトリップということで、この会津藩士の目に映る現代の繁栄ぶりは驚くほどだったが、その後に知った故郷会津の人々の悲惨な結末に涙する姿は、全く逆の設定とはいえ、アニメにもなったかわぐちかいじ氏のコミック「ジパング」で大東亜戦争の開戦のど真ん中に自衛隊護衛艦がタイムスリップし、日本海軍将校草加が護衛艦に救助されたうえ、図書室でこの戦争の終わりとその後の日本の繁栄を観た時の驚きと悲しみのシーンが頭にダブって蘇り、ジーンとさせられた。
結局のところ最後までローカルドラマ感を払しょくすることは出来なかったが、まあまあ、それなりにお気楽に時間つぶしが出来てよかったと思います。
コメディ要素もあり
最初はコメディかと思って観ていましたが、割とシリアスなシーンもありとても面白い映画だと思います。
当然、コメディ要素もチョイチョイ出てきますが、バランスが凄く良く、くどすぎ、ポイントを掴んだ笑いだと思います。
全体的にバランスのいい映画です。
武士の本懐
雷に打たれ現代にタイムスリップしてしまった侍が、この時代で生きる為に時代劇役者として活動し始めるが…といった物語。
幕府がとうの昔に倒されていたことに悲しみつつ、時代劇の切られ役として本領を発揮していく主人公。
侍と現代のアンマッチがいくつもの笑いを提供してくれますね♪そんな中、ある意味プロの新左衛門は名を馳せていき、大作出演のチャンスが舞い込むが…
後半はネタバレ厳禁の超展開!!
まさかそうくるとは…。アツ過ぎるとともに唸らされるアイデアですね。
単なるお笑い映画と舐めてかかれば辻斬り必至の緊張感と大きな感動。…それでいてやっぱり笑わせてくれる流れは見事の一言!
そうですね、まだその日では無いようで…(笑)
んで、師匠の切られ役の儚き夢の話はグッと来たなぁ…。
コメディ作品ではあるが、一人の男の成長物語でもあるし、どんな時代でも生きることの厳しさ、変わりゆく時代の切なさもジンジンと感じさせてくれる傑作だった。
時代劇讃歌♪
幕末の浪士が現代にタイムスリップし、やがて時代劇の斬られ役から銀幕のスターへと駆け上がるドリームストーリー♪
もっとハチャメチャな展開かと思いましたが、衰退気味の時代劇に対する熱い情熱溢るる武士達の物語でした。
クライマックスの正に真剣な対決シーンは必見です⚔️🗡
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