「尻上がり映画」侍タイムスリッパー すすすすすすす(茄子)さんの映画レビュー(感想・評価)
尻上がり映画
感想要約 最高だった!所々B級感あったけど
・冒頭の刀の柄でドンが下手すぎ。なんだありゃ。てか太った人戦いの演技も下手すぎる。だが責任はあれで良いと思った監督だとかそれより上の立場の人間にあると思う。
・刀ちゃっちい。侍出すんだから頑張れ。指紋ベタベタみたいな刃はなんなんだあれ。照明か何かのせいか?わからんが酷い見え方だ。
タイムスリップ後刀を納める時のSEは凄く良かった。
・最初の戦いの照明もなんだあれ月の光が真横からさして陰が真横に伸びてそれが手前からも奥からもくるって滅茶苦茶だろ!
演出って言いたいんなら自然な方向からの明かりより格好良く撮れよ!
・タイムスリップ直後すぐに刀納すぎだろ寝てたとはいえ命がけの戦いした直後だぞ?何であんなにすぐに刀納める?てか最初の戦いでも呑気なタスキがけもなんなんだ全く
・冒頭の太った役者といいロケ班の最初の侍役の2人といい下手すぎないか?学芸会か何かか?
・ロケ班とのやり取りで主人公が声をかけてしまうシーン。あれもっと面白くてできただろ!もったいねぇ!なんであんな雑なんだよ。この映画アイディアは良いのにことごとく素人の学芸会作品なんだよなんなんだよ勿体無いよ!!!!
・テクノロジーを見て驚くと言う最高の見せ場をアッサリ雑に済ませる。タイムスリップものの醍醐味なのに!!!!!時間が無くて他のシーンのためにアッサリ終わらせるとかでは無くてただただ雑なだけ。本当勿体無い。
・ポスターの「黒船来航」は「航来船黒?」と逆に読むべきだろおおおお!
・そして英数字を読むなあああああああ!
・土砂降りなのに主人公の1m後ろの葉っぱに全く雨がかからない。
・夜雨が降ったのに朝になると何も濡れてない。
・住職「なんやなんや大きな声出して」いやいやいやいや見ず知らずの人間入れたんだから何か起きたと思って焦る方が自然じゃないか?自分の家に野宿のおっさん入れて妻が大声出したんだぞ
・主人公おにぎり食べてるシーン可愛い
・ケーキのくだりめっちゃいい話。涙出た。
・TV見てる主人公可愛い。
・がががががががががががガラケえええええ?!2023年やぞおおおおおおお!??!?!いや時代劇のスタッフはそんなもんなのか…?70歳以上でも最近はディズニーツムツムしたりTikTokのJKダンス見て鼻の下伸ばしてる爺さん良く見てたから驚いたぞ
・歌舞伎のくだりは変だろご飯食べながら時代劇見たんだから
・回想シーンの釣りのシーンとか桜散るシーン涙が出てきた。綺麗だった。主人公が本当に良いな
・入門許された報告の下り(落ち込んでて駄目だった→受かってました)色んな作品で百万回見た流れやな。しょーもなB級くせぇ
・ヒロイン野良おっさんは介抱するのにシナリオが全く書けてないだと…お前監督になる気あるのか?…とにかくがむしゃらに100や200は平気で量をこなさないと駄目だろよ…野良おっさん構ってる場合じゃねぇ…お め ぇ 40 過 ぎ て ん だ そ ?
ヒロインが終止モブ過ぎる。自分の夢に対しても粗末過ぎるし終盤までキャラクター性が浅い
。めっちゃ可愛いければそれなりにヒロイン感強くなりそうだけど如何せん40代のモブ系ヒロイン!キャスティングの意図がわからねぇ!
・散髪後の髪型は小学生みたいだけどあれはどういう意図があったんだ………?監督のセンスか??
・劇中ニュース番組がちゃっちい
・もう一人の侍の過去シーンは昭和感強ければそれだけでかなり良いシーンになったのに勿体無い。
しかしこの歳をとった後の殺陣は迫力あるなぁ…刀に重さも感じるし…冒頭のクソダサ茶番戦闘は何だったんだ…俳優さんが大御所でスタッフの気合が違ったのか?
・かつての敵が同じ境遇に会い先駆者、そして仲間になる…胸熱過ぎる…
こんなに重要な相手なら冒頭をもっとヒリヒリした日を跨ぐ様な因縁の殺し合いとかにしてたらもっと感動したのになぁとも思った。
・飲み会「良い子だのお〜」…いやいやいやいや40代のおばさんだぞ…この作品のスタッフ達は60歳以上の爺様達でまだ若く見えるからこんな台詞にしたのかもしれないがあまりに無理がある…これが滅茶苦茶可愛い40代の女優でもキツいのに!!!
・飲み会の改定台本読んで泣くシーン良いよね。もし自分が140年後にタイムスリップして「令和の貴方の故郷にこんな悲惨な事ありました〜」って言われたらかなり心がえぐられるよね。想像込みの台本だとしても…主人公可哀想。
・最後は涙をポロポロ流しながら大号泣。映画でこんなに泣いたのは本当に久しぶり。斬ってビックリ→実は映画のラストでした。は上手い!と思った。あと殺陣に迫力あり過ぎ。なんだあれ。泣きながら心で正座して瞬き無しで真剣に見てたよ。凄かった。
・映画ポスターだせぇ!ここで確信したけど美術と言うか美的センスが要求されるスタッフか決定権のあるお偉いさんに致命的なアンポンタンがいるな。
・太ったオッサンオチが普通過ぎる!90年代映画かよ!そりゃこれで綺麗に落ちるけどコメディ映画の落とし方なんよ(笑)こんなに中身のある内容なんだからもっと繊細な終わり方にしたりひとひねり加えて欲しいなあ(笑)勿体ねぇよ(笑)
ま、お腹いっぱい満足したから良いけど。ちょっと高めの焼肉食べた後無料で不味いガムをレジでもらって「あっ、いらないですありがとう御座います」って感じ。
・この映画と対極にあるのはサマータイムマシンブルースだと思う。一見低予算の安っぽい作りに見えて全部が高水準で演技テンポも良くて笑いのセンスも良いし可愛いヒロインが2人もいる。が、見終わった後は「笑える楽しいもの見たな」と言う軽い気持ちで数分でそれも消える(大好きな映画だけどね!)。一方でこの映画は全てがB級水準で酷い所が多いけど他の映画に無い突き抜けた真っ直ぐな感動を与えてくれる。感動しそうってのはあっても本当に芯から感動するなんてのは最近じゃあまり見られない。人が死んでBGMでもりあげて感動だとか言う金太郎飴みたいなテンプレバーゲン感動セールでは無かった。一番大事な芯の部分は昨今のハリウッド映画を圧倒的に凌駕する。見終わった後過酷な境遇に見舞われた人間が努力と誠実さで生きた人生そのものを見た気持ちになった。心が気持ちいいし胸がいっぱいになる。主人公が大好きになった。俳優さん本当凄い。俳優さん凄い。(大事な事なので2度言った)
いやあ見て良かったぁ…