「肉を斬らせて骨を断つ」侍タイムスリッパー AKIRAさんの映画レビュー(感想・評価)
肉を斬らせて骨を断つ
遅ればせながら、いい映画でした!!
比較される『カメラを止めるな』では、ワンカットという秀逸な設定の中での、日本人の真面目さや家族愛、そして人生への愛が感じられウルッと来ました。
本作はそれに加え、武士道の精神とその「信念」というものに対する殉死(乃木将軍が切腹したように)を思い起こされやはり胸にグッときました。
主人公が自分を捨てずに新しい道に挑戦できたのも、最後に命あれば気持ちを伝えたいという相手が出来たからだと思います。いいですね...
そして武士の魂である『真剣』は、ここで、生きてきた時代とともに片付けたのでしょう(片付けるとは、一つ一つ大切に片を付けるという事ですよね...)。
監督の、「肉を斬らせて骨を断つ」的な人生が感じられるいい作品でした。
そしていつもこんな私を楽しませてくれる、全てのエンタメに携わるスタッフ(クリエイター)の皆さんに称賛と(労いと)感謝を...ありがとう!
AKIRAさま
コメント返信ありがとうございました。
フォローさせていただきました😙
レビューを編集する画面で、【ネタバレあり】【下書きにする】【コメント許可】の三つが選択できます。
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レビュー編集時に【コメント許可】を不可に変更すると、既に付いていたコメントは削除されてしまうので、「削除されますがいいですか?」と赤字で表示されます。
気付かずにコメント不可にしてしまった、という投稿も時々見かけるので、レビューを編集する時は気を付けるようにしています😗
※お返事はお気遣いなく…
AKIRAさま
『侍タイムスリッパー』『火垂るの墓』に共感とコメント、ありがとうございました🙂
『火垂るの墓』がコメント不可なので、こちらに返信させていただきます。
「靖国神社の遊就館」と言うと、そのワードだけで引かれてしまうこともあるので、実際に行かれた方からコメントをいただけて、レビューを書いて良かったと思いました。
『侍タイムスリッパー』も日本史の戦を描いていますが、世代を超えて命や心の大切さが伝わる作品で、これからもこういう映画が作られてほしいと思います。
最近の戦争映画の大ヒットと言えば、ラノベの『あの花が咲く丘で、また君と出会えたら。』、ほっこりアニメの『この世界の片隅に』、VFXの『永遠の0』がありました。
『鬼滅の刃』でさえPG12なので、『火垂るの墓』のリアルな描写は、現在のレイティングやポリコレなら、どうなるのだろうと思います。
1988年の公開は『となりのトトロ』と2本立てだったので、想像もしなかった映画を観たショックで席から立てなくなってしまった子どもが、私を含めてたくさんいました。
『火垂るの墓』で兄妹が餓死したのは「清太の自己責任」、そして「一度は観てほしい。二度は観たくない。」レビューに書いている方が何人もいます。
ウクライナやガザの子どもたちの戦禍の報道を知りながら、「自己責任」という言葉が出てくるのは、つくづく日本は「平和な島国」だと思い知らされました。
「(映画の登場人物が)どうすればよかったのか」ではなく、「(映画を観た私たちが)どうすればいいのか」を考える、戦争映画はそのためにあると思います。
でも戦争映画の入口のハードルは低く広く、伝えること、忘れないこと、それでいい、そう考えて、8月15日にレビューを投稿しました🫡
※長文コメント失礼しました。