「幕末の会津藩士は●●●●が●●た?」侍タイムスリッパー 銀幕三郎太さんの映画レビュー(感想・評価)
幕末の会津藩士は●●●●が●●た?
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他の方もご指摘のように、僕も初見時に「幕末の武士がポスターの算用数字が読める訳ないし、左読みの文字をすらすら読めないでしょ!脚本が甘い!」と思いました。
作品を観続けていくうちに、抜群の面白さに引き込まれましたが、僕の映画師匠の口癖「映画で大きな嘘をつこうと思ったら、小さな嘘はなるべくつかないことが大事」を思い出し……。
んで、いろいろとこの映画の関連動画などを見たりするうちに……何度も脚本を推敲したり、かなり細部やディティールにもこだわっていることがわかってくると、そこまで作り込んでるのに、算用数字云々を作り手が気づかない訳がないよね、と思いました。
それで、諸々検索したり、いくつか大学の論文なども読んでみたのですが、 大河ドラマ「八重の桜」にも常用な役どころで登場した八重の兄、会津藩士の山本覚馬(ドラマで西島秀俊さんが演じた)は幕末、京都へ赴き、そこで明治維新の4年前の元治元年に「会津藩洋学所」を開いたそうです。
そこでは、英学(英語)や蘭学の講義が行われていて、英学については、仙台藩から講師を招き、京都にいた会津藩士を初め、他の藩の藩士たちに英学を教えていたそうです。
となると、高坂が京都の会津藩洋学所で英語に触れていたとしたら、左読みの横書きを理解し、140年を読めても、無理はない、ということになります。
もしかしたら、こうしたことも、すでにほかの方がご指摘かもですが……。
とは言え、すんなり文字読みすぎだろーー!とは思うのですが(笑)
突っ込みドコロをあげたら他にもありますが、この映画は、そんなものを吹き飛ばすパワーと映画愛にあふれた、素晴らしい作品であることに間違いはありません。
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