「ふと思ったんですが、日本はサムライの国なんでしょうか」侍タイムスリッパー nakajiさんの映画レビュー(感想・評価)
ふと思ったんですが、日本はサムライの国なんでしょうか
自主映画なんですねえ
素晴らしい出来です
それは、ちゃんと役者が演技しているから
”カメラを止めるな”はワークショップの素人もたくさんいたのに比べると全然違う
お金をとれる作品です
東映太秦映画村の援助があったりしてやっと完成させたとか
いい話ですね
何度も通った映画村にサムライがタイムスリップしたシーンでは、間違って人を斬ってしまわないかヒヤヒヤしどおしだったのは、オジサンだからかなあ
もう、心臓に悪かった
殺陣の緊迫感がすごさに堪能しながら、ふと思ったんですけれど
日本ってサムライの国なのかな?って事です
映画ではサムライやニンジャは商品になるけれど、
ここまで、リアリティーのある殺陣を肌で感じると、恐ろしくなるんですよ
江戸時代、サムライは7%しかいなかった
75%は百姓だったんですよ
だから、命をかけて何かを成し遂げるとかの勇気は自分には無い
だって、ほとんどは平和で臆病な農民なんだからね
サムライは僕らとはまったく違う生物なんだ
と、考えてしまうくらいの迫力でした
侍が横文字をスラスラ読めるのに違和感があったけど、細かいところはどうでもいいかな
あと、ヒロインのビジュアルが悪いとは言えないけれど、自主映画レベルだなあと思ったけれと、調べてみたら45歳ですか
いくら童顔とはいえ、見事です
よくとおる京都弁が心地よかった
猫も杓子もタイムスリップの時代ですが、タイムスリップして、歴史を思うように変えようなんていうのは、良く考えれば、ただの傲慢です
今回のように、タイムスリップ先でなんとかやっていこうというストーリーは、既視感がありますが良いストーリーですね
ただ、最後のオチは・・・
あまりのお約束シーンに、しらけましたけど
あれで、評価がグンと下がった
息切れしたのかな
もう少し粋にやってよ
よくある、脇役のスペシャリストがインディーズで夢の主役を演じる作品なんですが、無名の役者さんだけでも、しっかり作れば、デンジャラスななかにも、笑いを盛り込んだ素晴らしい映画ができるんです
”アンダーニンジャ”みたいな人をバカにした映画を世に出すくらいなら、ちゃんとした実力のあるクリエイターを見極めることです
韓国映画に遅れをとるのは、そういう目を持った人がいないんじゃないかと疑ってしまいます