「時代劇映画愛にあふれた作品」侍タイムスリッパー るなさんの映画レビュー(感想・評価)
時代劇映画愛にあふれた作品
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東京・池袋のシネマ・ロサでの単館上映からスタートした本作は、SNSを中心に口コミが広がり、その後、全国348館まで上映規模を拡大するという異例の快進撃。
物語は、幕末の会津藩士・高坂新左衛門(山口馬木也)が、落雷によって現代の時代劇撮影所にタイムスリップするところから始まります。彼はその剣の腕を活かし、「斬られ役」として新たな人生を歩み始めます。この設定自体が斬新。
主演の山口馬木也は、タイムスリップした侍という難しい役柄を見事に演じ切り、その存在感と演技力はまさしく本物の侍そのものでした。
また、監督の安田淳一は、全財産を投じて製作費2,600万円を捻出し、本作を完成させ。特に、東映京都撮影所で撮影された本格的な殺陣シーンは、時代劇ファンなら涙もの。
さらに、物語の中で描かれる人間ドラマや、時代劇への深い愛情も、心を捉えました。現代と過去の文化のギャップや、主人公の成長物語など、多彩な要素が巧みに組み合わさりストーリーに深みをもたせたのも見事。ラストシーンはくすりとさせられました。笑
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