劇場公開日 2024年8月17日

「監督さん、ワイに再編集させて!」侍タイムスリッパー buckarooさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0監督さん、ワイに再編集させて!

2024年12月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

鑑賞から一か月以上たっていて、細かいところを忘れてしまった笑ので
おおまかに鑑賞時に思ったことを覚えてる範囲で書きますね。
(いろいろ間違えてたらすいませんね…)

最初の映画村に着いた山口馬木也から、カメラが横に移動すると、
横の通りには時代劇を撮影中の峰蘭太郎が…!
もうここで大感激。
私、自宅で仕事をする機会も多いのでずっと時代劇専門チャンネルをつけてるんだけど、
昔のテレビ時代劇ってけっこう峰蘭太郎が出てるんよね~。
あー、もっとこの映画が早くできてたら、言わずと知れた福本清三をはじめ、
池田謙治・井上昭文・今井健二・川合伸旺・小峰隆司(!)・野口貴史・波多野博あたりの
名脇役の方々も出演してたのかなぁ、と思った次第です。
特に小峰隆司はあの顔芸で劇中の人気キャラになったと思うなぁ。

で、まぁ、全体的におもしろかったんですが、2~3点「ちょっとこれは…」というところがあるので、「おもしろかった、今の時代にこの時代劇愛あふれる作品をありがとう!」というのを前提に、いろいろ書きます。

まず、主演の山口馬木也が、自分が時間を超えて幕末から現在にやってきた、ということを悟るシーン。
何かのポスターをみて「あぁっ」って、自分がタイムスリップしたことを知り、それ以降覚悟を決めてこの世界で生きていく、という姿勢になっていったと記憶するが、その「あぁっ」っていうのを、なんというかもっと象徴的にやってほしかったんだよねー。
この映画、全体的に顔のアップが少ないと感じた。
山口馬木也が相当ショックを受けているシーンなんだから、もっと衝撃を受けた顔のアップ、なんならうろたえる目のドアップとか入れてもよかったんじゃないの?

でさー、これ以降自分の運命を受け入れて、時代劇俳優として生きていく。
そして、最後にある人物の真相が明かされて、山口馬木也はタイムスリップ前の使命に再び燃えるんだけど、いやいや、もう自分がタイムスリップした事実を受け入れて役者で生きて行ってるんじゃないの? 誰それを暗殺する、ってなんでなんでいまさら?
このへんがよくわからなかった。動機が弱いというか。もう、役者としてそこそこ成功して、幸せそうに生活してたやん。
これはねー、すごく仲の良かった同じ藩の仲間がそいつに惨殺されて、どうしても復習だけはしなければならん!とかだったらわかるんだけども。
だからこのラストの大事な映画撮影と、そして本当に暗殺するのかどうか!?のサスペンスがなんかどうでもよくなってしまって、正直このへんは退屈でした。

効果的にアップのカットを入れる(再撮影)、
ラストあたりの山口馬木也の行動のモチベーションを整理する、
これで2~3割は面白さが増すとおもうんだけど…僭越ですが笑
なので監督さん、私に再編集させてください♪

buckaroo