劇場公開日 2024年8月17日

「時代劇の火を繋げて」侍タイムスリッパー こまめぞうさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0時代劇の火を繋げて

2024年12月14日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

奇想天外な設定ながら、主人公のキャラクターが愚直なまでに真面目で素直で義理堅いがために、ついつい観ていて応援したくなる。

かつて太秦の撮影所を見学させてもらったことがある。その時にも本物もみまごうような祠や岩、小道具や、髪結さんの技術、衣装さんの熟練、カツラの昔からの業者さんなど、日本映画黎明期から続く時代劇の技術の世界がそこにあった。
映画鑑賞中にもそのことを思い出し、さらりと映ってる場面の影にも殺陣師や他の人たちの努力があるのだと改めて認識して胸が熱くなった。

時代劇は金がかかるからなかなか作れなくなっている中で、時代劇を愛する人たちが集結して作り上げた今作がクチコミで人気が出る、そんな展開も胸熱だ。

多少星は甘くなったてしまうけど、今後この作品からもスターが出てくれることを願っております。

こまめぞう