劇場公開日 2024年8月17日

「主人公二人が会津藩と長州藩ということの意味」侍タイムスリッパー mktktさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5主人公二人が会津藩と長州藩ということの意味

2024年11月13日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

幸せ

コメディ、アクション、感動、恋愛が少々と全てが絶妙のバランスで評判どおりの感動作でした。タイムスリップと時代劇って他にもあったような気もしますがこのストーリー展開を思いついたのはまさに奇跡的ですね。

ところで、主人公の二人が会津藩と長州藩の武士という点がもの凄く意味深いということを後で知りました。
会津藩のことをよく知らなかったので映画を見終わった後でネットで調べてなるほどと気づくことがいっぱいありました。
明治維新で敵対関係にあった会津と長州の関係があったからこそ最後の真剣にこだわったことが理解できました。また、主人公がおにぎりやケーキを食べてあまりの美味しさに涙する場面も、生活が苦しかった幕末の武士のことまで考えて作られたものと思います。

私が子供のころには時代劇が毎日あって父親が見てるのが嫌で裏番組のバラエティを見たいと思ってました。大人になった今は、時代劇の面白さがわかって、しょうもないバラエティの代わりに時代劇をやってほしいと思います。今やNHKが年に数回やるくらいですよね。

そんな斜陽の時代劇と幕末の武士の二人がシンクロして武士の生き様や時代劇がこの先も忘れ去られないようにという、この映画のメッセージが強く心に伝わりました。

mktkt