「「しかしそれは今ではない」」侍タイムスリッパー ROKUxさんの映画レビュー(感想・評価)
「しかしそれは今ではない」
幕末・侍・タイムスリップ・時代劇・殺陣・切られ役…。
何かものすごく新奇な要素があるわけではない。けれども、それらひとつひとつをきちんと掘り下げ、注意深く配置して結びつけることによって、熱量のほとばしる作品に仕上げた。
幕末から現代にタイムスリップした主人公の侍がケーキを食べて感激するシーンに、不覚にも涙してしまった。いわゆるチャンバラ時代劇も悪くはないが、かつてこの国に本当に生きていた「サムライ」たちの魂も忘れてはいけないと思ったのである。
ただ、上映中に平気で会話する夫婦がいたのには辟易。笑い声やため息なら許せるけれど。気になってしょうがなかった。自宅の居間じゃないんだからちゃんとマナーは守ってほしい。
コメントする