劇場公開日 2024年8月17日

「一体、何重底なんだ」侍タイムスリッパー N.riverさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0一体、何重底なんだ

2024年10月16日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

興奮

幸せ

劇中、劇中劇中劇。
途中から見ていて不思議な気持ちになった。
現代に紛れ込んだ本物の侍が、時代劇中のいわばニセモノの侍を演じつつ、素性を隠して現代人も演じていることになるのだから。
いやでもその全てが映画で、そんなこんなを演じている俳優さんがいるとくれば、一体、何重底なんだ、この設定。

展開は全体的に王道で、笑いに関しても突飛さはあまりない。
ただ「ベイビーわるきゅーれ」と同じく一点突破がすばらしい。時代劇撮影の裏側や殺陣のみごたえは、ラストの決戦など特に刀も侍も本物だ、と思えてならなかった。
そう思えば役者のみなさんはグッジョブである。

とかくお金がかかると言われる時代劇をインディーズでやり切るというのは(全編が時代劇ではないが)狂気の沙汰ではないのかと思えてならない。
し、インディーズももっとどんどんスポットライトを浴びて邦画の畑を耕してほしいと思わせてくれる作品だった。

N.river
みかずきさんのコメント
2024年10月17日

はじめまして、みかずきです

本作の脚本を読んだ東映が、京都の時代劇撮影所を格安で貸してくれ
全面協力してくれたようです。
東映が惚れるほどの作品だったということですね。
納得です。

ー以上ー

みかずき