「魂に響いた」侍タイムスリッパー 流離いのオオハシさんの映画レビュー(感想・評価)
魂に響いた
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終始ユーモアが散りばめられていて笑える一方、
不条理に異世界に放り込まれたもののふの哀れさ、ひたむきさに泣けた。
時代劇がいまや絶滅の危機にあるという点が大前提なのだが、
まさしく今まで時代劇をスルーしてきた者として、なんだかすみません・・・
こんなアホで軽薄で平和を当たり前のように享受してきた自分で、ご先祖様すみません・・・
何かやたらと申し訳なさと居たたまれなさを感じた。
普段時代劇を見ていない分、この映画での殺陣のシーンには本当に感銘を受けた。
なんて真摯で美しいことか。
ラストの二人の真剣勝負にはとてつもない緊張感を覚え、何度も居住まいを正した。
普段感じないような日本人としての魂に響いた気がする。
最初のセリフ音ずれ(?)と、主人公がヤンキーにお腹蹴られて〇んでしまうのかと謎にヤキモキさせた点以外は完璧。
演出良し。音楽良し。山口馬木也はじめ、役者の皆さん全員素晴らしい。
エンドロール、安田淳一というお名前が何度も出てきて、いかに少人数でここまでのクオリティの作品を生み出したのか、その努力が心に沁みた。
いやほんと素晴らしかった。
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momokichiさんのコメント
2024年9月27日
簡潔だけど、大いに共感したレビューでした。素晴らしいです。
>まさしく今まで時代劇をスルーしてきた者として、なんだかすみません・・こんなアホで軽薄で平和を当たり前のように享受してきた自分で、ご先祖様すみません・・・
いや、ほんと私もこう思いました。。
>ラストの二人の真剣勝負にはとてつもない緊張感を覚え、何度も居住まいを正した。普段感じないような日本人としての魂に響いた気がする。
うなづきまくりです1