劇場公開日 2024年8月17日

「今話題の映画! 期待値が上がり過ぎた状態で映画館へ。 コメディであ...」侍タイムスリッパー ナイン・わんわんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0今話題の映画! 期待値が上がり過ぎた状態で映画館へ。 コメディであ...

2024年9月25日
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鑑賞方法:映画館

今話題の映画!
期待値が上がり過ぎた状態で映画館へ。

コメディでありながら人間ドラマ、そして手に汗握るチャンバラ活劇。そして映画製作愛が詰まった映画を描く映画。
「殺陣がマジでカッケー」と思う。本当の侍のチャンバラでなく、見せる為のチャンバラは勉強になった。「斬られ役」のプロフェッショナル《殺陣技術集団・東映剣会》の会長も出てて俳優達は全員いい。

↓制作秘話
自主製作映画でコロナ下、資金集めもままならず諦めかけた監督に「脚本がオモロいから、なんとかしてやりたい」と救いの手を差し伸べたのは他ならぬ東映京都撮影所。
10名たらずの自主映画のロケ隊が時代劇の本家、東映京都で撮影を敢行する前代未聞の事態だったらしい。
沙倉ゆうのは本作で助監督優子役を演じつつ、実際の撮影でも助監督、制作、小道具などスタッフとしても八面六臂の活躍。
監督・脚本・撮影・照明・編集などを努めた 安田淳一は、2023年に父親の逝去により実家の米作り農家を継ぎ、慣れない稲作に時間を取られ映像制作業もままならず、安すぎる米価に赤字にあえぐひっ迫した状況で「映画がヒットしなければ米作りが続けられない」と涙目で崖っぷちの心境を語る。
映画完成時の監督の銀行預貯金は7000円。「地獄を見た」と語ったらしい。

ナイン・わんわん