「馬木也さんの会津弁と渋い声が善きござる」侍タイムスリッパー 月子さんの映画レビュー(感想・評価)
馬木也さんの会津弁と渋い声が善きござる
今作を鑑賞した際に5万回斬られた男:福本清三さんを思い出します。彼を尊敬していたという安田監督の想いも脚本に上乗せられ、笑いと涙と人情味のある温かい傑作でした。
確かに音質や画質といったものは明らかにインディーズのそれではあるのだか、とにかく脚本が面白い。何より主人公は羞恥されるような人物として描かれておらずクライマックスの、とある長い無音シーンの演出が素晴らしかった。
それと主人公の山口馬木也さんの佇まいと渋く低い声に会津弁が違和感なく痺れる。カナダ映画祭で観客の大喝采の中で涙しているニュースも見ていて彼の人柄の良さが表れてました。
時代劇愛が詰まっていてとても清々しい気持ちの終わり方なので何も考えずに鑑賞されるのをお勧めします。
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