「福本清三先生へのラブレター」侍タイムスリッパー にわかファンさんの映画レビュー(感想・評価)
福本清三先生へのラブレター
時代劇好きの両親とほぼ前情報入れずに鑑賞。(2日後に2回目鑑賞)
時代劇、いや時代劇を愛し未来を案じた福本清三先生への熱い想いがそこら中に散りばめられていた。
序盤から、「太秦ライムライト」と福本清三先生の著書「どこかで誰かが見ていてくれる」を思い出し1人違うポイントで泣いていた。
そして、インディーズだから得られる面白さ。
子供の頃、軽トラの荷台に乗り(違反です。今はダメ、絶対)ガタガタの林道を草や葉っぱにまみれながら走ったような、あのちょっと危なっかしいけど純粋にドキドキ胸を踊らせた懐かしい感覚。
綺麗に舗装されたテーマパークや、植物園では得られない。
他の方の感想で「無名の俳優さん・・・」って書いてあり、失礼な気もするが少しわかる。
実力者の俳優さん方が、「侍タイムスリッパー」まで自分の目に触れずありがとう!と嬉しくてそう書いてしまっているのだと思う。本当に存在している者として、映画に入り込みやすかった。
アイドルや知名度の高さでキャスティングした俳優さんがいれば興ざめだったように思う。
すみれの花のような、可憐で凛としたゆうのさんがいい。
他の俳優さんも本当にハマり役。
個人的には馬木也さん最高。いや、もう本物の侍ですよね?本当にタイムスリップしてきましたよね??
福本清三さんがご出演予定だったと後で知り納得したが、セリフ回しなど個人的には峰さんの方がキャスティングとしては結果良かったように思う。(福本先生ごめんなさい・・・!)
でもこんな素敵な作品に福本清三先生にご出演いただきたかった!という想いもファンとしてはもちろん強くあり、残念に思う。
他の方の感想もお1人ずつ熱く語りたいが、長文になるので割愛。
「太秦ライムライト」の続編と言われているようだが、最初観た時、私には「太秦ライムライト」のエピソード0のように感じられてしまった。
高坂殿がこのまま斬られ役を続けた姿が、ライムライトの香美山さんではないか?と。
しかし「侍タイムスリッパー」のヒット、このタイミングでの「将軍」エミー賞受賞。
真田広之さんのスピーチを聞いて、時代劇の未来に一筋の光が差したように思う。
やはり「侍タイムスリッパー」は、「太秦ライムライト」の続編であって欲しい。
パンフレットができたら、3スリッパーする予定。時代劇のドラマでワクワクしながら福本清三先生を探したように「福本清三ポイント」探しをしながら鑑賞したい。
この映画を観ると、昔の古き良き(?)時代劇も観たくなってくる。そして2スリッパー以降、心配無用之介がじわじわくる。
個人的には、続編は作ってほしくない。他の方も仰っているように、心配無用之介でスピンオフ作品をお願いします!