「感動した!」侍タイムスリッパー hkr21さんの映画レビュー(感想・評価)
感動した!
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時代劇や斬られ役、映画づくりに関わる人たちへの
リスペクトが詰まった脚本は素晴らしく、
吉本新喜劇がたまにやる感動回みたいな雰囲気もあり、
笑えて泣けるステキな作品でした。
山口馬木也さん、
お名前までは存じ上げませんでしたが、
いろいろな作品ではお見かけしており、
その見た目の格好良さと眼力は、頭の片隅に残っておりました。
ここにきての長編映画初主演とのこと、
とてもとても丁寧に演じられていて、
まさに山口さんのための、山口さんだから生き生きとした高坂新左衛門になったのは疑いようもなく、
あの時代からタイムスリップしてきた本物の武士(もののふ)でした。
今の時代での心意気や立ち振る舞いも、武士(もののふ)の潔さと真面目さからか、
状況を受け入れて、一生懸命に生きようとする姿が可笑しくもあり切なくもあり、とても魅力的でした。
繊細な演技で、現在の立ち方もきちんと武士(もののふ)されていらっしゃいましたね。
ストーリーも、本当に良く出来ていて、
あの時のあの三人がね…ほぉ~、なるほどぉ…でしたー。
風見恭一郎の現代での生き様のプレイバックシーンのインサートの使い方も素晴らしく、
高坂同様に彼は彼でひとりで不安で辛かったんだろう、と切なくなりました。
そして、映画撮影のラストの本身での殺陣のシーン、
ふたりの気迫、ヤバすぎて痺れました。
過去の仲間への思い、決別、清算…
高坂新左衛門や風見恭一郎の武士(もののふ)としての、覚悟がピリピリと伝わってきて、
息を詰めながら見守りながら、勝手に涙がこぼれてしまいました。
時代劇好きとしては、この作品から、もっともっと盛り上がってくれたらいいな…。
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