「雷でタイムスリップするのは…」侍タイムスリッパー ランタイガさんの映画レビュー(感想・評価)
雷でタイムスリップするのは…
「カメラを止めるな」を思い出しました。
製作チームの映画好きが溢れています。
幕末の武士である主人公がタイムスリップして来た現代の環境や価値観の変化を受け入れる柔軟さにビックリです。でもそこが話に幅を持たせましたね。
本物の侍だとしても自分が斬られる経験なんて何度もある訳ないのに斬られ役に糧を見出すとは。そしてそれが評価されるとはなかなか面白い設定ですよね。
会津の無念さが良く伝わってきました。新選組と思いを同じくした、坂本の名前に血が騒いだという台詞に納得です。
その他にもあの時代を生き抜いた武士の思いを残すと言う熱い台詞も良かったです。全体的に脚本が良かったですよね。「今はその時では無い」は傑作です。
クライマックスの果し合いのシーンは固唾を飲んでいました。音声効果が良かったです。
雷でタイムスリップするのはデロリアンからの伝統ですか。
街中のポスターで「徳川幕府滅亡から140年」と言うコピーを見て置かれた状況に気付くシーンがありましたが幕末の日本人は恐らく算用数字は知らないと思います。きっと会津藩士高坂新左衛門は博識だったのでしょうね。
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