「斬られ役侍(本物)」侍タイムスリッパー 映画ファンさすせそさんの映画レビュー(感想・評価)
斬られ役侍(本物)
8月17日に1館のみで公開され口コミで話題になり、全国100館以上にまで上映館拡大した作品ということで見て来た。
幕末の武士が現代にタイムスリップするという一見よくある展開なのだが、タイムスリップした先が時代劇の撮影スタジオで一ひねりされている。
テレビ業界の時代劇不況を幕末の消えゆく武士の姿に重ね、
それでも己が斬られ役の道を時に迷いながらも信じて突き進む主人公高坂新左衛門の生き方こそ「侍」なのかも知れない。
クライマックスシーンはとある事情からなかなかに緊迫感があり、固唾を飲んでその顛末を見守ってしまった。
コミカルながらも斬られ役という時代劇を縁の下で支える者たちにスポットを当てた力作。
コメントする