「チャンバラに魅せられ史観に泣く」侍タイムスリッパー SHさんの映画レビュー(感想・評価)
チャンバラに魅せられ史観に泣く
殺陣というものを最大限に描ききるための設定だったように思えました。質とか演出とか展開、音響、いずれの点においても見劣りしてしまうところは多々あるんですけれど、それを剣術とかアングルとかカメラワーク、あるいは音楽などでもって創意工夫して見事な作品に仕上げきっていた印象で、とにかく一生懸命な映像に、そりゃあ会津籠城戦などをもってこられると号泣してしまうこと必至というところでしょう─所々で笑って大いに泣きました。
何よりも様々なチャンバラが素晴らしかったです。もっとコミカルで爆笑の作品かと思っていましたが、黒澤映画の時代劇を彷彿とさせる剣術と、現代だからこそ見せられる剣さばきが凝縮されていて、想像以上に映像そのものに魅せられたという印象です。早く帰って七人の侍とか用心棒とかを見たい気になっちゃいました。
シンプルかつ分かりやすい脚本も良かったです。とにかく剣劇を魅せるのだという、そういう思いがひしひしと伝わってきました、まぁ個人的な勝手な解釈なんですけど─。
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SHさんのコメント
2024年10月21日
momokichi殿
もったいないお言葉、恐れ入ります
<(_ _)>
恥ずかしながら、タイトルだけでちょっと軽く見ていただけに、半ば反省の気持ちもこもっております