「大手の映画とは違う時間の流れを感じた!!」侍タイムスリッパー 𝖒𝖚𝖓𝖆𝖈𝖞さんの映画レビュー(感想・評価)
大手の映画とは違う時間の流れを感じた!!
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大手の映画と違う時間の流れが良かったです。前半は主人公がすんなり現代に適応し、周りの人も良くしてくれて、日常の生きづらさを忘れる事ができるものがありました。リアル・コロ助みたいな感じでした。「自分にはこれしかないので、ここで働かせて下さい」みたいな事を言うシーンが良かったです。ピュアな主人公に観客が感化されていくのが面白いと感じましたが、後半は殺気立って陰鬱な空気になり、武士の振る舞いは良いものだけではなく、ネガティブなものも抜けきれないのだという不自由さを感じました。かといって「武士道とは死ぬ事と見付けたり」を体現する訳でもなく、結末は中途半端に感じました。ラストシーンは、斬られ役に徹した「太秦ライムライト」(2014)の方が良かったです。また、殺陣のシーンはカット割りが多く、スロー演出も多用して酷いと感じました。ヒロインが萌え声で、お祖母ちゃんっ子の田舎娘という高度の属性を持っていて印象的でした。現在悪政が蔓延る中で、勧善懲悪を描いた時代劇は体制側に目の敵にされて、庶民の娯楽でありながら衰退させられたと感じるので、時代劇の灯火を消してはならない事はその通りだと思います。
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