「チャンバラはいいぞ」侍タイムスリッパー さくやさんの映画レビュー(感想・評価)
チャンバラはいいぞ
監督のメッセージが「時代劇はいいぞ」ならば、大成功です。
見終わった今、無性にチャンバラが見たい。
最後のチャンバラ(敢えてチャンバラと呼びたい)は、ほんと良かったです。
1時間くらい見てたかった(笑)
あと紅萬子の存在感。
普通のおばちゃんなのに、いてくれるだけで画面が落ち着く。
ほかのキャラクターにも共感でき、好感が持てました。
一つだけ言うとしたら、幕府を支えて命をかけようとした侍が、明治維新後を生きる葛藤を、もう少し詳しく具体的に表現してほしかった。
ラストが少々唐突に感じました。
多分、あの時代の志士たちは、本気で理想に命を投げ出したんだと思います。
学生運動に参加した学生たちも、多分、理想のために死ぬ気だったのじゃないかと思う。
それが正しいとは言わない。
でも、理想のために命を投げ出すなんて、思いつきもしない時代は、スカスカだよ。
傷つきたくない人間ばかりの今だからこそ、そういう覚悟の人間を、もう少し赤裸々に描いても良かった気がします。
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