ラストマイルのレビュー・感想・評価
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消費者と企業が利己的になった結果
私も含めた消費者は早く安く届けくことが当たり前になって、大手企業は儲けることばかりを考えるようになって、下請け、孫請けの会社が辛い思いをする、
物流だけじゃない、製造業も含めた色々な業種で起きていること。
誰かの心や生活を犠牲にして成り立つ幸せではいけない。
誰かは誰でもないわけじゃない。誰かの家族で大切な人なのだから。
私たち消費者にとっても身近な問題で他人事ではない。
ネットショッピングは必要最低限にして、できるだけまとめ買いして、時間指定もしくは置き配で確実に受け取って。
きっとみんなも同じ事を思ったはず。
時間が経っても忘れないようにしたい。
すごいなこれ
う〜ん~~。やや残念!
爽快な鑑賞後感と振り返らない勇気
アンナチュラルもMIU404も見ていたので楽しめました。野木さんの脚本は上手いし、演出も滑らかです。
ただ、まあ冷静に振り返ると、ツッコミどころは多いし、それを強引に納得させるための後付のような説明が多いのも事実。
見終わった後は見応えのある映画だと思ってましたし、二度目や三度目の鑑賞も考えてましたが、これ以上作品のアラに気づくと楽しい思い出を失ってしまうと思い、一回だけの鑑賞に留めておくことにします。
現実の問題も突きつけられた感じ
送料無料だとか、ポチれば翌日や当日に届く。それの裏側をわかってなかったつもりはないけれど、現場の壮絶さを突きつけられました。
MIUが好きで、アンナチュラルが好きで、再集結で、主役は大大好きな満島ひかりさんと岡田将生さんだなんて観るしかなくて期待しかなくて!!
やっぱり満島ひかりさん素敵でした。化粧気のない素の、なんならぼろぼろな役柄でも説得力あるし、しっかりメイクでバリバリに着飾った姿は立ってるだけでもほんっっとに素敵だし。目力、表情、ほんと魅力的。エレナ、強く素敵な女性でした。
ストーリーは、登場人物それぞれの背景や環境が伝わるので、感情移入してしまい、犯人だれ?とか、死なないでほしい!とか、感情が忙しいながらも置いていかれることはなく、最初から最後までずっと引き込まれる見応えのある作品でした。映像も美しい。
機捜やUDIとの繋がりも自然だったし、今でもあの頃と何も変わりなく存在しているということが覗き見れて、うれしく思いました。
便利な世の中だけど、安易にポチポチ買い物するの、考えさせられてしまいました。不在も申し訳ない。そして、箱を開けるときは慎重に。
#ME TOO を超えて
TBS系列を横断するキャスト+スタッフ総動員まつりのような
大掛かりなエンタメ作品でした。
野木亜希子さんと塚原あゆ子さんらしい時代を切り取る鋭い視点に満ちていて、
欲望のままにネットで買い物をする日常を
「それ、大丈夫?」と問いかけられたような気がしました。
いろいろ盛りだくさんだったのですが、
一番心に残ったのは、主人公であるエレナの描き方です。
野木亜希子さんと言えば、『逃げるは恥だが役に立つ』でヒロインに散々、
女が社会で直面する理不尽なできごとを愚痴らせた作家さんで
(原作を未読なので、どこまでが野木さんの本音だったのかは判りませんが)
その方が、本作ではワールドワイドな巨大企業の幹部(これも女性)から派遣された
極東支社の物流拠点マネージャーとして辣腕をふるうヒロインを作り上げたことに、
心底「やった!」と思いましたね。
時代は急速にジェンダー不平等を克服しようとしている空気が感じられて
主人公エレナのラストショットに「かっこいいよ!」と声をかけたかったです。
あ、そうそう。
これからご覧になる方は、火野正平の息子を演じた宇野祥平の前職勤務会社を聞き逃さないように。終盤につながる重要な伏線ですよ~。
面白い!
テレビドラマから生まれた二つの世界「アンナチュラル」と「MIU404」の同じ世界線で展開される物流システムの仕組みを利用した爆弾テロとそれに立ち向かう物流センターの人たちの物語。
アメリカのネット販売大手が日本で行う大型セールBLACKフライデーの商品の中に爆弾が仕掛けられていて、利益を追求したい企業と板挟みに合う運送会社、犯人を追う警察との戦いが繰り広げられる。
犯人は誰か、目的は、どうやって爆弾を仕掛けたか。
多くの謎が少しずつ紐解かれていくと、、、という最初から最後まで、野木脚本が冴え渡っていた。
モデルはもちろんAmaz◯nと、大手運送会社のクロネコ、佐川が起こした物流コストの問題をベースに無差別な小包爆弾という現実に有り得る問題を上手く物語に落とし込んでいる。
大企業の利益最優先の部分を皮肉り、最後は気持ちの良い
終わり方で締めくくる。
2時間飽きずに楽しめた。
追記
MIU404パートの機動捜査隊に前田旺志郎が居たけど、ドラマのイタズラ犯が改心して警察官になったという設定だったのか。あー、スッキリした。
しかもアンナチュラルで自殺した友達の配信をした高校生もバイク便役で出てるのか。なるほど!
罪を贖う。
A●azon使いたくなくなる映画
アンナチュラル、miu404が好きだっので、その世界線の映画、と言う事で鑑賞。
上記2作のキャストがあまり出てない事で批判もあるようですが、そんなちょっとのシーンにこの人が!?という豪華さと、既にキャラクターとして成立している人物がちょこっと出てくるだけで、映画の世界観の解像度が増していて、個人的には程よい塩梅だったと思います。
本編は社会派エンタメとして飽きる事なく鑑賞することができ、出演者も実力派揃いでとても楽しめました。
またam⚫︎zonをモデルとした外資企業の利便性にハマった日本国民に、日本の物流企業が酷使されている実情が徹頭徹尾描かれ、気軽にポチったり、キャンセルしたりしていた自分を恥じました。
映画鑑賞後Ama●onで定期お得便で注文している商品のキャンセルしました。
自分で買いに行けるものは自分で買いに行かないと、自分も破滅するまで酷使されてしまうのでは無いかという恐怖が鑑賞後心をよぎりました。
余談ですが、この映画プライムビデオで配信するんですかね。
ここまで企業批判されても人気作だからamaz⚫︎nも配信するのか、ちょっと見ものですね😅
気軽にポチれないかも
不条理な世の中で生きていかなければならない
決して他人事として捉えられない作品だと感じた。
これが日本の現状で、現実であることを突きつけられたような気がして、ある意味でショックを受けた。
特に最後のシーン。こんな不条理な世の中でも、明日も明後日も変わらず生活を続けていかなければならないことへの残酷さが身に染みた。
miuやアンナチュラルの頃から、世の中の不条理さを表現しているように感じてたけれど、今回の映画でそれらの結論が出たような気がした。
世の中は不条理で、残酷、だけど、その中でも必死に普通に当たり前に生きていかなければならない。そのような残酷な世界であることを、この作品を見た人全員に感じて欲しいなと思った。
miuやアンナチュラルで子供だった子達が社会に出て生活している場面が何度かあり、不条理さを知っている彼らがそれでも一生懸命に生きている姿として映り、心打たれた。
犯人があそこまで恨みをもつようなことなのかは気になったのと若手刑事...
エンタメで終わらせるのはもったいない
エンタメとして面白いだけじゃなく、裏テーマ(なのか?)が深くて、見終わってからずっと考えてる。見る立場によって「正義」は変わる。その正義が暴走すると倫理観ってふっとぶんだなと。気付かないうちに、もしかしたら自分も加担してるかもと言う気持ちに。
息もつかせぬ展開は見事
最後の最後まで気が抜けなかった。この映画、満島ひかりさんが主役だと思うけど、脇を固める人たちの思いや人となりが分かるのも、より映画の世界に没入できる要素だと思う。関連ドラマを全く知らなくても、映画は楽しめるのでぜひ!
鑑賞後に自分に残った問いが重すぎてまだ消化できないし、2回目に行くのが怖かったけど、近々2回目に行くことにした。1回目はストーリーを理解したかったから俯瞰で見てたけど、今度は主人公のエレナにどっぷり入り込んでみようと思う。彼女の視点で見た時に、どんな世界が見えるのか。
和製アベンジャーズ(笑)
うーんこれは…
無関心領域
誰もがガッツリ利用している外資系オンライン小売企業ベースの話だけ...
誰もがガッツリ利用している外資系オンライン小売企業ベースの話だけに、分かりやすく入りやすい。その企業の中間管理者層の確執や、現場との争いだけでも物語がいくつもできそうですが、そこに爆破事件を絡ませることで、それらがより濃く演出されていきます。
GAFAにどうしようもなく飲み込まれている真面目で勤勉だけど浮かばれない日本人のカタストロフィ映画とも思いましたがそれほど強くはなく、最初は外資臭香っていた舟渡エレナ(満島ひかり)が、やがて"日本人"に戻っていく過程を眺められた映画でした。
ストーリーも大きな破綻無くまとまっており、(メディアが押し寄せるよくあるシーンが無いなど、??な所はあり)周りを固める俳優さんたちも安定感のある方ばかりで、エンターテイメントとして満足のいく内容だったと思います。
この映画で感じることは誰もが同じだと思います。一方で便利さ、安さを失うこともできない私たち。そこだけ少し考えさせられました。物流問題が主テーマの映画ではないとは思うのですけどね。
メジャータイトルとは思えない複雑さ。
TBS主導で満島ひかりを初めとする豪華俳優陣が勢揃い、かつ公開するやいなや大ヒットを記録するという今年随一の大作である本作ではあるが、その語り口というか中身は情報が一度では完璧に処理しきれないほどに複雑だし、その終わり方はスッキリと感動して鑑賞できる類のものでは無い。それ故に、今後のテレビ映画にも少しの期待が持てる出来栄えになっていると言えるだろう。
まず、本作の構造としては主人公が属するECプラットフォーム・それを支える物流会社・事件を調査する警察やUDI・事件を引き起こした犯人側などなど、さまざまな立場の人間がそれぞれの思惑をもって動くため、彼らの役割を把握するだけでもなかなかに困難で、その上で、ストーリーの流れとしても、事件の原因を調査するパートと物流の安全性を確保しつつ運営を進めるパートが並行して行われるので(プラスして犯人の動機や物流業界のかかえる課題も描かれる)、観客もしっかりと集中して映画に臨むことを求められる。しかし、これは映画として制作された本作だからこそ出来ることであって、そういった側面から見れば、本作は映画であることを存分に活かした、ドラマシリーズの『アンナチュラル』『MIU404』とは明確に差別化された作品であると言えるだろう。
次いで、本作のラストについては、通常の刑事ドラマのように犯人を捕まえて大団円という訳では決してなく(ここら辺は『アンナチュラル』に近い?)、むしろ作中最も苦しんでいた「彼ら」の状況は何ら好転してはいない。ただ、だからこそ、この作品を通して我々は社会に対して、自身に対して、今が正しいのかと問いかけ続けることが出来るのであって、それこそが本作の価値であると考える。
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