ラストマイルのレビュー・感想・評価
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とっても身近な社会の闇を知る
ドラマ全制覇、期待いっぱいで観に行きましたが… 裏切ることなく、期待を上回る面白さ‼ テンポの良い展開で、上映時間いっぱい、内容が詰まって中弛みなし!充実感ある映画でした‼
最強タッグ健在!
「アンナチュラル」「MIU404」の監督・塚原あゆ子と脚本家・野木亜紀子のタッグ大好き。登場人物、誰ひとり疎かにしない丁寧な人物描写に伏線。ここに繋がるんだ〜、が数えきれず。。社会の不合理にも絶対に切り込んでくる。 志摩と伊吹が出てきた時もう、「久しぶり〜〜👋」とテンション上がって涙腺崩壊した!
つまらない?
違います。
これは、おばさんがおばさん向けに作った映画です。
あなたや私がターゲットから外れているだけです。
現に映画はヒットしているので、ビジネスとしては成功です。
初っ端から、「爆発しそうだな・・・」と思っていた物が爆発するという、普通の監督・脚本家では発想できない展開で幕を開けるミラクル。
その後は、満島ひかりが、クセがヒドい時の石原さとみのような演技を叩きつけてきます。しかも、そんな作品に石原さとみ自身が出演するというミラクル。
捜査担当の刑事もちょいちょい小ボケを挟んでくるのが痛い。同じネタの天丼を3回も。しかも最後はシリアスな場面でぶっ込んでくるというミラクル。
あと、シェアード・ユニバース設定も厄介でした。私も「MIU404」は楽しんで観ましたが、作品の垣根を越えて強引にぶち込まれているせいで、本作の伊吹(綾野剛)はただの変な人になってしまっているのは残念。
5年以上も意識不明になる脳挫傷を負った中村倫也が、実はちょっとだけ意識が残っていた時間があって、遺言めいたことを言っているのも不自然すぎる。普通に遺書や日記が見つかったという展開で良いのでは?窪田正孝の台詞が必要だったからとは言え、強引さが垣間見えます。
岡田将生の「前はブラック企業で・・・」「ホワイトハッカーで・・・」も、言いたいだけの台詞感が強い。なんで欲張りセットにするのでしょう?足し算引き算できなかったのでしょうか?
邦画にありがちですが、後半に登場人物がやたらと叫ぶのもしんどかったです。
全体的に終始ノリが軽くて設定も浅慮というか、社会派なのかエンタメなのかが曖昧で、死者・重軽傷者が出ている事件・世界だとは思えませんでした。
そのような展開から、Amazonやヤマト運輸を揶揄し、社会経済や世相を斬るという薄っぺらさ。制作陣の豪胆さに驚きます。
「外資は冷たい」という周回遅れの発想、いけ好かない男上司のステロタイプとして配されたディーン・フジオカもどうかと。
繰り返しますが、ビジネスとしては成功だと思います。客入りもいいので。
ただ、優秀な人からテレビ界を去っていくというのは、本当なのだと感じました。
本編とは関係ないが、上映前予告が邦画だらけだった上に長い(15分くらい?)。囲い込みビジネスとして、カモりたい客層が透けて見える。
ひとつ疑問なのは、この映画を楽しんでいる人は、普段どんな顔でAmazonをポチったり、プライムビデオを観たりしているのでしょうか?「私は世界のゆがみや闇が分かっている」と感じながら利用するのでしょうか?とても不思議です。
面白かった!
主演2人が好きなのでラストマイル見にいこうかな、、と友人に話すとその前にドラマ見た方がいいと言われ、、 あまり興味はなかったのですがドラマを見てから映画を見ました。 結果、、ドラマを見てから行ってよかった。 映画のストーリーは見てなくても充分楽しめる内容です。更にドラマキャストとの絡みを見るとちょっとワクワク感がでます。絡みが無理やり過ぎると言う意見も見ますが深く考えず、それでいいと思います。ちょっとした遊びでありファンへのサービス精神ですよね。 満島ひかりと岡田将生の魅力、脚本力で2時間はあっという間でした。 今回のテーマは物流問題。真剣に考えるきっかけを与えられました。
ラストワンマイル問題に切り込んだ意欲作
日本の配送業界を取り巻く『ラストワンマイル問題』を取り上げた社会派作品。
ラストワンマイル問題とは、物流の最終拠点からエンドユーザー(自宅や商業施設、病院など)までの配送業務にかかわる慢性的な人手不足と、それに伴う過重労働の問題であり、『2024年問題』もあって非常にタイムリーな題材です。
映画の題材としては非常に地味に思えますが、『外資系大手通販業者の倉庫を舞台とした無差別連続爆破事件』というサスペンス要素を加えることで、見事にエンタメ作品として昇華させています。
目まぐるしく変わる展開、心地よいテンポ、多くの謎と伏線…最初から最後まで見応えのある、非常に完成度の高い作品に仕上がっています。
ここからはあらすじと考察。
外資系大手通販の巨大物流倉庫のセンター長に赴任した舟渡。しかし、ほどなくして自社の宅配物に多数の爆発物が仕込まれ、配達先で次々と爆発。多数の死傷者を出す事件が発生します。
犯行予告もなく、犯行の目的も、犯人の手掛かりも掴めないなか、全部で12個の爆発物が荷物に仕掛けられていることが判明します。その時点で爆発したのは5個。つまり、あと7個の爆発物が残っていることになります。
舟渡は検査装置を増設するなど、爆発物の特定に努めるものの、いかんせん倉庫には膨大な量の荷物が発送待ちの状態にあり、それらをひとつひとつ検査するとなれば発送の停滞は避けられず、巨額の経済的損失を出すことになります。
しかも、ブラックフライデーという一大イベントを目前に控えており、発送の停滞は絶対に許されない。かといって爆発物を放置してさらなる死傷者を出せば、会社の社会的信用にもかかわります。
犯人は一体、誰なのか?最初に嫌疑をかけられたのは元センター長の山崎でした。
合理性と効率性を極限まで追求し、労働者を機械の歯車のように扱う物流システム。そのセンター長となった山崎はあまりの多忙さに、次第に肉体的にも精神的にも蝕まれ、追い詰められていきます。
そして、ブラックフライデーを前に限界を超えた山崎は、倉庫の最上階からベルトコンベアに向かって飛び降り自殺を図ります。
しかし、山崎が自殺を図ったのは爆破事件の5年前。事件を起こすのは到底不可能です。こうして手掛かりを得ては壁にぶち当たるを繰り返し、舟渡自身にも嫌疑が掛けられたりと、犯人像は二転三転します。
舟渡たちが懸命に犯人捜しをするなか、行きついたのは山崎の恋人・筧まりかでした。
筧は、恋人である山崎を自殺に追い込んだのは物流システムであると考え、大手通販事業者に莫大な経済損失を与えるべく、5年をかけて復讐計画を練り、自らも偽名を使ってバイトとして倉庫に忍び込み、爆破計画を実行に移したのでした。
劇中で山崎が残した『2.7m/s→0』というメッセージがあるのですが、この2.7m/sはベルトコンベアの速度であり、それを0にするということは稼働を止めるということを意味しています。
自分を追い詰めた物流システムを止めたい。誰かが止めなければ、この先も自分と同じような犠牲が出てしまう。だから、山崎は自分の命を賭してでもベルトコンベアに身を投げ、その稼働を止めようとした。
しかし、それでも止めることはできませんでした。命を懸けてベルトコンベアに飛び込んだのに、稼働率はあっという間に元通り。センター長といえども、システム化された物流システムのなかでは所詮、歯車のひとつにすぎず、部品を交換するようにセンター長もすぐに代役が来て何事もなかったかのように動き出す。
『バカなことをした…』
山崎が発したこのセリフには『こんなことをしても停まるわけがない。そんなこと分かっていたはずなのに…』そんな意味だったのかもしれません。
映画では、配送業界の闇や厳しい労働環境などが描かれ、我々が当たり前のように享受している翌日配送、送料無料といったサービスが決して当たり前のものではなく、そのしわ寄せはラストワンマイルを届ける宅配業者やドライバーに来ているのだ、ということを改めて認識させてくれる作品です。
また、この映画では大手通販事業者とその下請け宅配業者の間にある圧倒的なパワーバランスの差も描かれています。大手通販事業者は宅配業者に対し、配送料を安く、かつ、できるだけ効率的に多くの荷物を届けるよう半ば強制しています。
結果、労働者は不当に低賃金で働かされ、アプリで配達ルートや配達時間まで細かく管理され、食事の時間すらまともに取れず、まるで配達ロボットのようにこき使われ、過重労働を強いられています。
この問題はテレビや国会などで度々取り上げられてはいるものの、いまだ有効な解決策は見つかっていません。この先も手を打たなければ、労働人口の減少も相まって事態はますます深刻化し、EC事業の存続すら脅かしかねない問題に発展する可能性もあります。
そして、これは事業者だけの問題ではなく、便利さと安さを求める我々にも突きつけられている問題であり、再配達や置き配の在り方など、我々も改めて考えなければならない問題でもあります。
物流は今後どうあるべきなのか?問題を他人事として見て見ぬフリをしてきた我々に、改めてこの問題の深刻さを突きつけ、考えさせられるいい作品だったと思います。
面白い映画、作った人に感謝
感心した。何にか?1からこんなに面白い映画を作った事に対してだ。 評判の映画であるが、日本の映画という事で二の足を踏んでいたが、上映時間が公開後だいぶ経っているのに、少なくならない事から見ることにした。 面白いかどうかの尺度の一つに、見ている時間を長いと感じるか、短いと感じるかがある。この映画は、2時間の長さを感じなかった。 日本の映画でも、1から面白い映画をちゃんと作れる。作った人に頭が下がります。素敵な映画をありがとう!
テーマは評価するが物足りない
MIU404とアンナチュラル好きだけどあそこまで大騒ぎする程めちゃくちゃ素晴らしく心に残る感動作品という訳ではないという感想でしたが、それでも興味をもつきっかけにはなりました。それが狙いだったのか? ただ、2つの作品の出演者はそこまで出演時間ないし、アンナチュラルは、職業的にそこまで活躍の場がない事件なので(不審死とかではないし) 既存ファン向けに無理矢理こじつけ出演させた感は否めないし、宣伝に出るまでか?という感じでした。 その出演者目当ての人は少し残念かもしれない。 メインは当然、満島ひかり。が、キャラ的に?話し方的になんかうるさくてイライラしました。途中、怪しさを醸し出すからそのせいだったのか?と一瞬思ったが違った。 犯人の動悸が弱いというか、気持ちや恨みはわかるが、ここまで大それたことをして無差別に罪もない人を傷付けるまでする?という印象。 もう少し犯人の心情や人間関係を描写する時間が欲しかった。 とはいえ、テーマは2024年問題。物流業界の闇を世間に知らしめたかったのだろう。社会派意欲作という意味では評価したい。 昔○mazonでバイトしていた身としてはスピードに拘り過ぎる異常な世界と身に染みたからこそ、期待はずれというか、、もっと掘り下げてほしかった!という物足りなさは感じた。
当たり前は誰かの力で成り立ってる
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私の名は舟渡エレナ(満島ひかり)
大手ショッピングサイトの巨大物流倉庫の新任センター長だ!
これからセンター長としてバリバリ頑張るぞ!ってときに配送荷物が謎の連続爆破!!
バッテリーとかが偶然爆発したとか、そんなちゃちなもんじゃねぇ!
故意に爆弾が配送荷物に紛れて一般家庭にお届けされてるんだ!!!
警察は事件が解決するまで物流を止めろって言ってくるんだ!
物流を止めたら大損害!顧客に荷物も届かずクレーム案件!
うっひょー!こうしちゃいられねぇ!
物流も動かす!爆弾も見つける!荷物も届ける!責任の所在は他へ投げつける!
やるべきことが沢山でセンター長ってホントた~いへ~ん☆
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以上あらすじ
実際、自宅へ配送された荷物が爆発するってのは非常に恐ろしいですね。
普段なにげなく開梱してますけど、無警戒で開けてるもんね。
「大手通販~物流倉庫~配送業者~契約配送者~顧客」
上記のように配送に関わる人にスポットが当たって話が
展開していくわけですが大変だよね。
物流倉庫は稼働率を維持するために少人数でノイローゼになるくらい働く
配送業者は物流から無理難題を言われる。巨大資本こわいこわい
末端の配送業者は荷物一つ配送して数百円の利益、不在で持ち帰ると利益なしで辛いつらい
みんな大変だね。
物流業界からの悲鳴でしたね。
結果、爆弾仕掛けた人も物流関係だし働きすぎはよくないね。
真面目も考え物ですわ。
当たり前を当たり前として享受できるのは
誰かの力で成り立っているということを忘れてはならない。
日々感謝していきましょう。
今回の学び:家に爆弾が届いて爆発しそうなときは洗濯機に放り込むことにするわ!
犯人の壮絶な死の真の理由は何か!
巨大物流センターから配送された商品が次々と爆発する。犯人は過去この物流センターで働いていた人物の彼女だが、漸く探し当てた彼女も、、、。 外資の通販会社の物流センターは下請けの物流会社に無理強いをする。それに不満を持つ1マイル担当の配送業者からの単価の引き上げ要請も拒否。 なんか聞いたことのある話ですが、最後の爆弾は寸伝のところ阻止できるが、ここに愛のあるストーリーがあるが、知りたい人は鑑賞して下さい!
ちょっと無理くりの設定もあったけど、良かった!Amazon、怒らないの?
「アンナチュアル」や「MIU404」のような、伏線貼りまくりで最後の最後までどうなるか分からない展開になる、ってことを知ってる人は更に楽しめる、という映画。で、目一杯楽しませていただきました。 「MIU404」のドラマの中で、チラッと「アンナチュアル」が登場してた、というレベルじゃなく、この映画ではガッツリその世界観を引き入れてるから、ドラマファンの方々は、すごく楽しめる。知ってる人には豪華な設定!大倉孝二・酒向芳のお二人が登場で、一気にMIU404の世界観へ、石原さとみ・市川実日子・他の登場で、アンナチュアルの世界観へ誘われる。それでも、「アンナチュアル」「MIU404」を知らなくても、十分に楽しめる映画だと思う。 「踊る・・・」のカエル急便に対して、羊急便、なのかな、と。 ポチるのは、少々控えた方がいいな・・・と。Amazonにこれだけ喧嘩売ってる感じになってるけど、大丈夫なのか??とも思える。
配送のみなさまおつかれさまです
MIUは大好きだったので少し復習、アンナチュラルは未見のため全話見てから臨む。やはりキャラのその後、みたいなのを見られるのは楽しい。
内容はまんまアマゾンが舞台か?最初は批判に見えて、大丈夫かなとすら思った。
結果至上主義の米系会社。カスタマーファーストに隠れた都合の良い解釈などは、同じ外資系勤務の身ではすごく分かる、言ったもんがちの世界。まあ今の時代はもう少し交渉のしようはあると思うけど。。
ラストマイルの配達者たちの生活は規制が入った今でもさほど変わってないんだろうなと思える。流通もテクノロジーでもう少しなんとかならんもんかねえ。
満島ひかりちゃんの役が、顧客の安全を顧みない社畜になったり、過去の被害者に寄せてみたり、その心情の変化が突然すぎて今ひとつついていけなかったのと、ロッカーのメッセージはきちんと説明してくれる雰囲気だったのであれ、と思ってしまった。。けど全般楽しい映画だった。
面白いサスペンス映画
物流業界や配送業者の課題もわかって興味深い。満島ひかりさん最高!某ア◯◯◯の配送センターってこういう感じなの❓ 近所の本屋最近潰れてしまった。本屋さんで本散策する楽しみが。出来るだけ本屋で買おうと思いました。
繋がる世界
アンナチュラルを再見、放送されてた時はなんとなく1話で挫けてしまったMIU404(なんで最後まで観なかったんだろうってくらい面白かった!)を全部観てからの鑑賞です。 ひとつひとつの作品がすごく濃いのに、こんなにナチュラルに、本編を邪魔することなく世界線が交差するってすごいなと。。。 今では当たり前のように次の日には玄関に届く荷物。 物流の世界を改めて知れたのも良かった。 システムを作ったのは人間だけど、従事する生身の人間はそこに追いつけない時も限界もあるよな… それぞれの想いが渦巻く熱い映画だったなと思います。
闇ではあるのかもしれない
地面師の積◯といい
最近はリアルに近い会社の闇を
そのまま題材にできて
それが簡単に想像できる。
内容はまあ、さすがのキャストなんだろう。
言うまでもなく面白い。
そして全てがハッピーエンドではなく。
終わった後、他の観客が言ってたけど
「最後の満島さんは死んでいた」って
言葉がただ眠っていただけでなく
終わっても考察させられる
お客の心を良くわかってらっしゃる作品だったと思う。
よく考えられたストーリー
なるほど、高評価の理由が分かる。 物流業界、宅配業界の問題をからめた、よく考えられたストーリーで面白かったです。 出演者も豪華でしたね。ちょい役にも主役級がかなり出演していた。
コラボは無い方が良かった
面白かった テンポも良く、二転三転して進むストーリーも役者さんの演技も良かった。 アンナチュラルもMIU404もテレビで観ていた。両方ともとても面白かったから、その世界線でその時のキャストも出るというので、とても期待して観た。 ストーリーも面白くて話に引き込まれていたけど、その二つのドラマの人たちが出てくると、なんとなく冷める。事件にガッツリ関わって、捜査にも役立つ立ち位置なら冷めなかったと思うが、その空間だけ浮いていたと思った。
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