ラストマイルのレビュー・感想・評価
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ちゃんとラストマイルの2人が主役だった
アンナチュラルとMIU404というデカすぎる世界線が交差するのでこの2つが出しゃばって結果失敗しないかと不安だったのですが、良かったです。
ちゃんとミステリーしてて、野木さんらしいビターな世界線でした。
ちゃんと主役2人がミステリー発見して謎解きして、最後まで2人で解決するのが良かったです。
MIU404は事件が起きる前に。アンナチュラルは事件が起きた後に。ラストマイルが間をとっていて面白かったです
脚本より面白くなっていない。
テレビ局の制作というトラウマを踊るシリーズに植え付けられて以降期待しなくなって何年も立ちましたが、『ちゃんと楽しいじゃないか!』と嬉しくなる本作。
ドラマ全話観て、バキバキにパンプアップした状態で見に行きましたが、ドラマのキャラが出てくるっていうファンサービスよりも、ドラマのテーマとの共通項を感じさせる部分に脚本の上手さを覚えた。
特に、満島ひかりがスカした若者も羨む『バイタリティ』で労働環境改善に乗り出す一方で、自殺した人が誰か判明した石原さとみの『そんな根性いらない』からの、再び満島が負け確ディーンへ『何もしなかったからだよ』っと捨て台詞の流れ。
復讐を通して描く、1歩勇気をもって踏み出すこと、そのベクトルの重要性はアンナチュラルにも通づる所ですごい上手い。
君塚脚本と違い、メッセージや、社会問題意識についても外してなくて不快感もなかった。
絵的にもずっと豪華で観てられるし、ショウヘイ親子のシーンは全部良かった。
ただ、実際に撮影されたものが脚本を超えてるシーンがほとんどなかったように思うのはすごく残念。
数多ある凡作の『説明台詞』ではないけども台詞で説明していることが続きすぎて、映画的な魅力やエモーションがほしかった。
あと、ギャグパートは全部うまくいってなかった。(ロジスティックス、きゅるん、例え下手ですね、それまだ動きますか?等、、、)笑いの取り方はどうしてもテレビ的なものがスクリーンに入ると気になってしまう。
気になる点もあるが、気になる点どころか気に入る点を見つけるのが大変で、映画終わるころにはぶちギレてたこれまでのテレビ制作と比したら大成功。大拍手。
この成功を薄いレベルで理解したおじさんが『うちもユニバースだ』と安易な企画を乱立しないことを祈る。
期待しすぎた?
もちろん素晴らしい所は沢山あるんだけど、
私個人の正直な意見としてはドラマの延長だなと感じた
スペシャルドラマで良かったと思う。
だけど現代社会へのメッセージは感じれて良かった!
2本のドラマと同じ世界線というだけで興奮材料ではあるし、俳優さんも豪華で演技も上手いんだけど、
内容がついてってないかな…
ちなみに、あの計算式は私がベルトコンベアを止めるという意思?意志?の表記。と解釈
大倉孝二演じる毛利刑事を見続けてきて良かった!
『アンナチュラル』『MIU404』だけでなく近年の野木亜紀子作品はほぼ鑑賞済みなだけに期待大だった。
実際に観てみれば、製作陣がアベンジャーズと呼ぶ豪華出演陣にはたしかに興奮したし終盤の二転三転する展開には唸った。
ドラマ履修済みでなくても面白い、且つ身近なショッピングサイトのサービス周辺情報が痛いほど伝わってくる社会派作品だった。
ドラマファンとしては毛利刑事(大倉孝二)と刈谷刑事(酒匂芳)の高身長バディがメインの捜査チームだったことが安心して観られて良かった(いや、どのチーム・シーンも安心して観ていたけど(笑))
そういえばご両人とも『検察側の罪人』でヒドイ奴&ヒドイ目に遭うお2人だったな(笑)
火野正平と宇野祥平の親子コンビで幕を開けるのが渋くて良かった。
主演2人も含めいくつもの魅力的なコンビ・バディが物語を推進する映画だった。大満足。
ちなみに個人的な「シェアードユニバース的・大倉孝二演じる毛利刑事のハイライト」は……
・アンナチュラル第6話『友達じゃない』でミコトと東海林を見逃してあげる毛利。
・MIU404第3話『分岐点』で前田旺志郎演じる勝俣に刑事の矜持をみせる毛利。
・MIU404第9話『或る一人の死』で相棒の向島刑事とともに4機捜に「武蔵野うどん」をふるまう毛利。
……などがあるのでぜひ注目して観てほしい(笑)
模倣犯出そうで怖い
普段あまり刑事モノとか謎解きモノを観ないので、
まんまと騙されるまま、最後までドキドキでした。
ここまで凄い犯罪でなくとも、
現場はギリギリ、何かをしでかす人が出てもおかしくない。そう思える。
劇中で、宅配便ドライバーに、客とトラブル無かったかと警察に聞かれて、そんなの山程あると答えてた。
物流の上流から下流まで、人々の忍耐と誠意で、何とかなってる状態。
流れを止めてやろうと考える人が出ないか心配です。
しかし、物流は大変だと片付ける気にならないのは、知人の宅配便ドライバーの言葉です。
彼は勤め先の証券会社が潰れて転職したのだけど、こんなに良い仕事は無いと言ってました。
どんなにキツくても、配達終了でスッキリ爽やか帰宅できると。
証券マン時代は、お客様に損をさせたりすると眠れないし引きずるし、ストレスエンドレスだった。宅配便ドライバーはキツいのは肉体だけだと。彼はそう言ってた。よほど証券業界嫌だったから比較してそう言うのでしょうけど。
だから、どの業界もブラックの種はある。ご用心ご用心。
ウォーカー威力
働くことは一人一人が支え敢えてこそで成り立つとが知れた一人が頑張っても無理さらに誰がが一人では無く家族も苦しむ利益よりも働く命が大切原動力を合わせることでラストマイルだとアンナチュラルも大好きなドラマシリーズだったのでまた見れた嬉しかったです!!2回目でも充分面白かった3回目もいっちゃいますかです!オレンジカーペット試写会行きたかった!!
近年稀に見る名作
久しぶりに邦画が面白いと感じた!!
アンナチュラルとMIU404が大好きなので絶対に劇場で観たくてやっと足を運べた!
ドラマ関連の映画は(この作品はオリジナルですが)、公開後のレビューで“これなら2時間ドラマで充分”なんて酷評を受けることが多いけれど、やはりこの作品は違った。
この感動は映画館で味わってほしい。
まず、満島ひかりさんがとても演技が素晴らしくて岡田将生さんとも息がぴったりで、ちょっとした掛け合いが楽しかった。
実は、満島ひかりさんが少し苦手だったのだけれど、これを観てからガラリと印象が変わった。
特に泣きの演技が本当に素晴らしくて、悔しいけど堪えてる涙と本当に悲しくて泣いている涙が全然違くて、こちらまでもらい泣きしそうだった。
アンナチュラル組とMIU404組もいい塩梅の登場の仕方で、それぞれが事件解決の糸口を見つけ、事件が解決に向かうのがもうファンとしてはたまらない。
石原さとみ演じるサトミのふとした疑問と綾野剛演じる伊吹の野生の勘がここでも発揮される流れは、あの頃のドラマの世界そのもので観ててジーンときた。
中村倫也はほぼセリフなしのベット上での登場だったけれど存在感ありありで、やはり素晴らしい俳優さん。
最後、満島ひかりはクビになり岡田将生が後任になって、1人であのロッカーの前に座っていたシーンはなんだかスッキリとした終わり方ではなく、絶妙にモヤモヤを残す感じが、この物語は事件解決し、改善されたところもあるけれど、結果はアンハッピーエンドなのだろうなと感じた。
米津玄師のエンディングも最高で本当に良い時間を過ごせた。
鑑賞後、配達員さんとすれ違ったのだけれど、「あぁ、この人たちのおかげで私の欲しいものが届けられるんだな」って思ってすごく感謝の気持ちでいっぱいになった。
“ポチッた商品は希望した日に届きます”のシステムは、何人もの人たちが頑張ってくれてるおかげだ。
流通業界の今を描いて秀逸、エンタメとしても楽しめる
流通業界がきつい仕事だとは、昔勤めてた会社に新人として配送の男の子がみるみる痩せていくのを感じてました。コロナ以降、私も配送を頼んでました。この映画は流通業界の現在を描いていて、テレビの番組の役者を投入する事で話題性を狙ったのかと思いますが主役の真島ひかりの演技力とコンビの岡田君の働きで犯人を割出して行き、下部組織の人々の動きとかエンタメとしてもドキドキする作品です。
んー… 期待してたのに…
MIU404とアンナチュラルをはじめ、野木脚本&塚原監督&新井P作品の大ファンなので、期待して観にいったが、総評:イマイチ。星3つレベル、というのが率直な感想。
色々盛り込みたかったのか、とっ散らかった印象があり、その一方、ストーリー上の色々な設定が浅くて疑問に思う点も多かった。例えば、たとえ恋人があのようなことになっても、普通の人が無差別爆弾テロを起こしたりするかなとか、大企業なのにほとんど主人公2人だけであのような事態に対処したり決定したりするのかなとか(五十嵐達がいたけどエレナが決めていた)、ドラム式洗濯機で爆弾の爆破を閉じ込められるものなのかなとか(耐熱性が優れているという伏線回収だが、耐熱性が高ければ爆破の衝撃にも耐えられるのか?!)、などなどしっくりこない点が幾つもあった。色んな場面で、組織と人数の少なさのアンバランスさも感じた。爆弾がどうやってその日そのタイミングで配達されたのかという仕掛け作りや伏線回収には力が入っていた気がするが、そういう幾つかの点に気を使いすぎで全体には気が行き渡らなかった印象を受けた。エレナの心の変化こそがストーリーの芯とはわかるけど、結果として物足りなさを感じた。
また、MIU404とアンナチュラルのキャストが宣伝イベントにも出演して、シェアード・ユニバース・ムービーというのを大きく謳っていたので楽しみにしていたが、実際は、出てはいるもののストーリーにしっかり絡んだり、彼らならではの出演の意味を感じず、MIU404とアンナチュラルのファンを呼ぶ為だけのような印象を受けた。アベンジャーズにはなっていない。
今作品は私的には期待に沿うものではなかったけど、今後も野木作品にはやっぱり期待したい。近年一番好きな制作チームだから。
最後に:岡田将生のスクリーンでの存在感の強さが印象的でとても良かった。佐野親子もとても良かった。
野木亜紀子脚本ならきっと面白いだろうと期待が大きかっただけに
う~~~ん……
まず、この作品で提起されている社会問題について。
作中のショッピングサイトであるデイリーファスト(略称デリファス)は明らかに某大手通販会社を連想させる。
また、通販に限らず運送業界に関しては、かつて職場の関わりで苦しい状況を頻繁に耳にしていた。ニュースでも長距離輸送も宅配業も人手不足が深刻であることはかなり前からしばしば取り上げられている。
これらは現在進行形であるので決して軽んじるつもりはない。
ないのだか、特に運送に関しては十年以上も前から耳にしている問題であるので、シリアスなドキュメンタリー調のドラマの映画であるなら問題の再提起としての価値を認めるが、正直、なんでエンタメで今頃このネタ?古すぎじゃないか?と思った。
それとも、大部分の人にはこの映画で初めて意識する問題なのだろうか。
次に、本作の筋立てについて。
ヒロインのエレナの行動が、いちいちしっくりこない。
演者の責任ではない。野木さんの脚本にしては、キャラ造形がお粗末だったのではないか。
いかに海外資本の企業とはいえ、責任者が自らをファーストネームで呼べと部下に求めるのは無理がある。部下の梨本が戸惑ってしまっていることからしても、そうした企業風土が確立しているのでないことは明らかだ。
この時点で、国内から移動してきたはずのエレナが、実は海外にいたであろう事が早々に推察できてしまう。
デリファスの現状に責任のないカスタマーに被害が及ぶ犯行に、対外的に自社の責任ではないと主張するのは分かるとしても、自らも被害者であるという立場ですら遺憾の意を示さないのはどうなのかと思う。
また、本心とは違う芝居としてであれ、取引の宅配業者である羊急便に対してずっとデリファス経営陣の考え方に沿った塩対応を続けてきているのに、いきなりデリファス経営陣に逆らい羊急便を代弁する提案をしても、羊急便がそれを信用するだろうか。
百歩譲って羊急便が了承したとしても、代表的流通他社にそろって協力させることが一両日で可能であるとはとてもとても思われない。
せめて根回ししていることを示唆する伏線を入れるべきだ。
三つ目。シェアード・ワールドものという作りについて。
「アンナチュラル」も「MIU404」も好きな作品なので、これらからそちらのBGMとともにキャラが登場するのは嬉しいし楽しい。
しかしながら、両作品の主演の石原さとみ、綾野剛、星野源のみならず脇役の大倉孝二や窪田正孝、麻生久美子、橋本じゅん、その他多数に至るまでキャラがみな際だっているため、本作オリジナルの満島ひかり、岡田将生が沈んでしまう。(個人的にこの2人にあまり関心がないというのもあるかも知れないが。)
シェアード・ワールドものにせず単品で作った方が、本作を楽しめたかも知れない。
シェアード・ワールドにこだわるなら、石原さとみ、綾野剛、星野源のトリプル主演で「アンナチュラル」と「MIU404」のキャラががっぷりと組んだ作品を作った方がよかったのではないか。というか、今からでも作って欲しい。
まとめると。
取り上げられている題材が古すぎて興味を引かない。
主人公の行動がお粗末。
シェアード・ワールドものにしたことで、本作の主役がより魅力を失った。
つまらないとは言わないが、野木亜紀子脚本ならきっと面白いだろうと期待が大きかっただけに少々ガッカリしたことは否めない。
楽に観られる娯楽作品
満島ひかりがジャンヌダルクに見えました
フィクションと実在どちらにも寄り過ぎない魅力的なキャラクターたち
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