ラストマイルのレビュー・感想・評価
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がらくた
胸が締め付けられる思い。
現代社会を象徴された映画。
そして観て良かったとも思える映画。
エンドロールであの曲を聴いたとき、これはあの2人のどちらの視線からも同じ意味を示すのかなと感じた。
犯行に至るまでの筧からの目線と、もしも目覚めることがあって、全てを知った後の山崎からの目線。
二人とも同じ感情が生まれるような悲しい歌。
そんな歌に感じた。
この「がらくた」の解釈も含めてストーリーが完成するのでは?
ドラマから映画へ完璧な流れ
この映画のために、ドラマMIU404を鑑賞。ずっとお気に入りに入ったまま、観る機会があって良かった。時間的に余裕があったので、アンナチュラルも再度鑑賞。とても面白いことは覚えておりましたが、ほぼ覚えていないことにびっくり。
あの世界と映画の世界がクロスフェードしててとても楽しめた。ドラマ観てなくも十分楽しめますが、やっぱりドラマをみてからの映画をオススメします。
オープニングで出てくる刑事ふたりにニヤニヤ。両方のドラマを代表してる感じでニヤニヤが止まらない。それぞれのキャラクターが少しだけ出てるだけかと思いましたが、それなりに出ててびっくり。
MIUで逮捕されたあの高校生が刑事になってたり、バイク便で出てきて嬉しくなりました。
その他、映画内で色々な前振りとが見事に回収され、両ドラマからのキャラクターに会えて良かった。
監督、脚本、音楽、主題歌と完全に世界が被ってとても良かった。
アンナチュラルもMIUも、ドラマでも映画でもいいので復活して欲しいですね。
白い手帳を買えるだろうか
この時代、この国で働く私たちは、自分に白い手帳を買ってあげられるだろうか。
職歴の空白に眉を顰められる時代に、誰にも何にもとらわれない自分のためだけの時間を作ることの出来ないひとは多いと思う。
2.7m/sの早歩きで向かう通勤路、通勤電車で職場へ運ばれる私たちは、あの倉庫の中の荷物と変わらない。
それでも、そのベルトコンベアから外れればそこで全てが止まってしまうことが多い。劇中の山崎のように。
義務教育が始まれば定年まで空白を許されない風潮の中で、白い手帳を買うにはそこそこの勇気がいる。
この物語の最大のメッセージは、映画の本当に一番最後、真っ黒な画面に映し出された文章の、最後の文なのだと思う。
スマホやPCの液晶でよく見かけるようになった文章だけれど、この物語を経験したあとのそれは、白い手帳を買いにいく背中をほんの少しだけ押してくれる気がする。
タイトルなし(ネタバレ)
すぐにはレビューが書けず
観ている間はすぐにでも書けそうだったのに、いざ観終わったら、言葉が紡げない
シンプルに言えば面白かった!
邦画を映画館で観ることはだいぶ少ない私だが、これだけは知った時から観に行くと決めていた
予約開始を待って、早々に席を予約したほど
アンナチュラルとMIU404を観ていなくとも楽しめる
観ていたらプラスアルファで楽しめる
エレナ演じる満島ひかりさんの声がよい
とてもきれいに通る声
存在感があり、エレナの雰囲気に相乗効果
物流業界の、ではあるけれど、業界で働いていなくとも、
無関係とはいえない世界、まさに日本の現代社会
どこかに本当にありそうな、とてもリアルな物語が本作でも描かれる
便利さとその裏にあるもの
そして、いつも伝えられてくる、生きろというメッセージ
胸打たれずにいられるわけがない
そして、エンターテイメントとしても面白かった
テンポや展開、アンナチュラルとMIU404のからみ方、すべてが楽しませてくれる
中堂の「ク…」が、そのあと場面変わってから、他の人の口からこぼれ落ちるのも、わざとだよね?と思ってしまった
ラスト間近のミコトたちの解析も久しぶりでゾクゾクした
書き出すとキリがない
もう一度観たいな
今年の夏、絶対見るべき映画
TBS.が製作したアンナチュラルとMIU404のシェアードユニバースムービーということで、原作を見ていない点から不安であったが、非常に面白かった。
少し洋画チックかつ日本の社会問題に切り込むその内容は邦画もまだまだ捨てたもんじゃないと思わせてくれた。
さらに、全ての伏線が繋がっており、犯人が誰か簡単には分からない点も好感である。また、主人公エレナの行動、考え方に共感できる部分、そして強いと思っていたエレナがピンチに陥るシーンは人間を強く表しており面白い。
さらに、この物語のバックテーマは過労死そして外資系企業による日本人に対する搾取だと感じた。
それは日系運送企業が今、まさにアマゾンなどから受けているパワハラもどきを如実に表しており、日本という国家を支える物流を持続可能なものに変えていく必要を強く感じた。
また、生真面目すぎる日本人を表すシーンも多くあり、特に八木さんのシーンは社会の歯車として働いている多くの人が共感できると思う。
いろいろ書いたが、まずは自分で見てほしい。まじでオススメ!
改めて野木亜紀子さんの凄さを実感
野木亜紀子さん脚本の作品はいつも楽しみにしている。「アンナチュラル」「MIU404」も大好きなドラマだ。その世界観を引き継ぎ、あのキャラたちも登場する映画となると期待が高まってしまう。
巨大通販サイトから発送した商品が爆発するテロが発生するという設定。その巨大通販サイトがアメリカ資本となるともうアレをイメージしてしまう。下請け業者への取引価格の引き下げや取引条件改善の圧力を継続的に行ってくる、あの大河の名を冠した通販サイト。配送業者もその圧力に苦しんでいる会社の一つ。だから、あのロジスティクスセンターと羊急便のやりとりがとてもリアル。あんなやりとりが全国で日常的に行われているんじゃないかと思ってしまう(実際行われている気がする)。とても嫌なものを見ている気分だった。
でも、あのセンターで働いている社員も、所詮は使われる側でしかない。稼働率を下げないこと、そして会社に利益を上げ続けることを「お客様の役に立つこと」と思い込まされてこき使われる。そんなことを改めて問題提起する。そんな脚本だった。でも、そこには人間性が介在しないわけじゃなく、実際は顧客の役に立ち、顧客が満足する姿を最前線で目の当たりにする人達の尊さを描いていて、野木亜紀子さんの脚本やっぱりスゲーな!と心の中でスタンディングオベーションが鳴り響いていた。
でも、これだけじゃなかった。捜査にあたる刑事たちとして「MIU404」の連中は登場させやすい。前半の捜査でちょっとした気づきを与える彼らの活躍にニヤニヤした。じゃ、「アンナチュラル」はどう絡ませる?と思っていた。難しいんじゃないの?と。それが最後に、犯人の行動の真意が明らかになる過程で、「アンナチュラル」のUDIラボの面々が活躍する流れが素晴らしかった。しかも犯人が爆弾テロを行う上での優しさ(ポリシー?)が明らかになる展開も。
そして、爆弾処理で前半の伏線も回収されてスッキリさせてもらった。サービスてんこ盛りの脚本じゃないか。いやー、野木亜紀子さんの脚本はやはり素晴らしい。期待していた中でこれだけ面白いと思ってしまうのだから。その凄さを再確認させてもらった映画だった。あのテレビドラマ2つを観たことない人にしたら面白みにかけるのかもしれない。それも仕方ない。本作の立ち位置は、あくまでファン向けの映画なんだから。
おもしろかったです
最高です!
2つの作品が同じ世界線で別の事件で繋がりがあるって最高です!
2つの作品の主題歌は米津玄師さんでこの映画も米津玄師さんで最高だなと感じました。
荷物を開けたら爆発するってめっちゃ怖いことで、受け取りたくない気持ちが分かります
私もよく荷物を注文するので少し怖いなと思いました。
怪しいと思っていた舟渡さんが犯人ではなくて良かったと思ったし、行動力があるなと思い尊敬しました。
ロッカーのメッセージや恋人などが調べていくうちに分かり恋人は最初の被害者であることがとても驚きました。
ある1家の話があり何故だろうと思っていたのが最後の被害者であり、最初の方に洗濯機の話をしていたのが繋がっててすご!と思いました。
やはり登場人物の発言は物語でとても重要となることもあるので聞き逃せないと思いました。
役者陣の爪痕
とにかく面白い社会派
上手い。サスペンスも、謎解きも、巧みに観客を誘導して先を読ませない。
しかし、全てはある人物の手のひらで踊らされていただけと分かった時のムカつき、それに一矢報いるラスト
全ての歪みの大元に問題の核心はある
TBSがやりました!
社会派エンタメ
渋滞。
日本を舞台とした他人事でない社会的な問題提起の作品
日本を舞台にした爆発シーンを伴う映画。様々な意味で他人事でない社会的な問題提起を含むストーリー。
事前にアンナチュラルとMIU404の予習をして臨んだが、観ていなくてもこの世界観に入り込むことはできそうだった。
満島ひかり演じる主人公が、ショッピングサイトのロジスティクスセンター長として赴任。
前半部はトラブルが立て続けに発生し、当初は上長や運送会社を相手に一つ一つサバサバとした報告・指示進行をし、外資ホワイトカラー管理者たる者の体現を観ることができた。
ただ、徐々にトラブルが深刻になるにつれ、所々何か裏がある行動も相俟って、サスペンス度合いが増していく。
TVの音量とは全く違い音響も音圧も含め桁違いのため、爆発の予感がする度にかなり緊張が走った。迫力自体は海外の作品の方が凄いのだろうが、切迫感は邦画の本作のほうがかなりのものだった。
一方、謎が解明されたり、爆発を未然に防ぐなどの場面では安堵から一瞬の喜びと疲労感も。
クロージングは、お客様第一の行き着く先に対して僅かな前進に留まっているのは、現実的な落とし所だが、もう少し良い未来を観てみたかったか。
ショッピングサイトの一ユーザとして、配送会社の方々への感謝と目配りは常に持ち続けていようと考えた次第。
知らなくても楽しめました
「アンナチュラル」は見ていなかったのですが、「MIU404」の伊吹(綾野剛)がとても気に入っていたので、きっと楽しめると思って映画館へ。題材も、さりげない伏線も、嫌味なく楽しめました。昨今の映像作品は、伏線の使い方が時折いやらしさを感じるほどわざとらしさがあったりしますので。女性監督・脚本のタッグでの映画作品だからなのかどうかは不明ですが、ドラマを見ていなくても楽しめる作りが、感慨深かったです。きっと男女関係なく、このお二人の作品だからなのだと思いました。
社会問題への提言など、いろいろと書き出したいことはあるのですが、伊吹(綾野剛)ファンの自分は、「きゅる?」の一言にすべて持っていかれました(笑)。吹き出してしまいました(汗)。
最後の最後の伏線が、めちゃくちゃお気に入りです。あとは阿部サダヲさんがすごくいい男に見えました。
140分飽きませんでした
企業に都合よく解釈された「顧客第一」は社会を歪ませる(追記あり)
期待に違わず面白かったです。
野木亜希子版アベンジャーズみたいなこの映画、大きくは社会悪を扱っているんでしょう。「顧客第一」の名のもと、利潤を上げ、株価を上げることに血道を上げる企業。人を低賃金で働かせ駒のように扱う。労働者は搾取され、管理職は精神を病み、経営層は権力闘争に明け暮れる。そういう中で起きた悲劇と、それに対する復讐。
最初から最後まで緊張して見ることができました。野木さん脚本の新作ドラマもいつかまた見たい。期待しております。・・・と思っていたら次の日曜劇場は野木さん脚本のドラマだそうな。とても楽しみです。
★裏テーマ--社会に爆弾は埋め込まれてしまっている--追記
この映画では犯人の女性は最悪の選択、自死を含む無差別テロをやってしまいました。多分それは復讐としてはあまりに不条理であり合理的ではありません。爆弾を提供した従犯の男も「死刑になっても構わない」とうそぶきます。これも無茶苦茶だ。
このような心の底に暗い絶望?を抱えた、自分や他人の人生がどうなろうと構わない、何を考えているか理解できない無茶苦茶なことをやる人間。そういう人間を生み出してしまっているのも我々の社会。いわば取り除けない爆弾が存在しているという気持ちの悪さ。これもまたこの映画のテーマだったのかなと思いました。
それでもAmazonは使っちゃうだろうけど
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