ラストマイルのレビュー・感想・評価
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流れを「止めない」世界への労働讃歌。
「止められない」のではなく「止めない」。
アンナチュラルやMIUの時からそうだけど、
「日本って結構見えない問題抱えてるよね」に強くスポットを当て、
時に皮肉り、時に哀れみ、そして時に愛おしいと抱き締める。
この作品は今も色々と騒がれている「物流」が関わる。
自分もかつて物流に関わっていたので
あの業界で働く詫びさが少しわかる。
今作はまるで「現代の物流」という流れ続ける川で
果てない日々を泳ぎ続ける彼らを称える労働讃歌のよう。
内容はミスリードに次ぐミスリード。
視聴者の予想を斜め上をいく。
「これは作品のミスリードだ」と気付くが
さらにもうひとつかぶせてくるのでとても見ごたえがある。
アンナチュラルやMIUのメンバーが出てくるのは最高だが、
彼らはあくまでゲストであり、味付け。
核はあくまで満島ひかりを始めとした
「この物語の中心」たち。
公開をずっと楽しみにしていた作品。 とにかく最高でした。最初の方に...
公開をずっと楽しみにしていた作品。
とにかく最高でした。最初の方にMIU404の音楽流れた瞬間感動しました。悪さをした子達がちゃんと更生してた。出演してない九ちゃんは絶対警察庁で頑張ってるし、成川も更生してるって想像だけど野木さんが作ってる作品だからそう思えた。
アンナチュラルもずん飯尾さんが出てきて面白いし、クソがって言えなくなった中堂さんが面白すぎました(笑)
絶対ドラマは見てからの方が映画楽しめます!
ラストマイルのストーリーは今の時代の話でもあってそれを上手く採り入れていて凄かったです。野木さんの脚本って展開読めないんですよね。映画ってどうなるか大体展開読めちゃうんですけど犯人が中々分からないのが本当に面白い。ネタバレしない方がいいのでこの辺にしときます!とにかくアンナチュラル、MIU404のドラマを見てから映画観に行って下さい!面白いです!
⭐︎3.4 / 5.0
8月23日(金) @映画館
ラストマイル
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うーん🙄全てが中途半端!俳優陣の演技は抜群でしたので、やっぱり映画は脚本次第なんだなーと再認識できる作品🙄惜しい
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見えない人に対して敬意を
最大手の通販サイトからの荷物が開封されたと同時に爆発し、何者かに爆弾が仕掛けられていることが分かり、物流がピンチを迎える話。
手にしているものが、どこからどのようにして来たのか。
どれほどの人が関わって、ここまで配達されたのか。
そんな見えない人たちに対して敬意を払いたくなる映画。
製品がどのように管理され、どのように配達されていくのかの流れを見れるのが勉強になりました。
電気や水道といったライフラインと同等に、物流に信頼がないと今の生活が一気に滞ってしまう。いわば依存しきっている現代。
「お客様第一に」というスローガンの真意のままにされていることにゾッとした。
なにごとも一点集中で依存するのは良くないなと思わされた。とくに病院に向けた薬の件。
映画としては、現代社会の課題を取り上げているけど超絶エンタメ。
野木さんチームの作品は、コミカルだったり軽快な会話でポップであるけど、その中に現代社会の問題点を挟み込むのがとても上手い。
それも説教じみてないし、くどくもない。
アンナュラルとMIU404を観ていたら100倍楽しめます。
あと個人的な話。
工場で生産管理をした経験のある先輩がいた。
2年ほどまではバリバリ働いたけど、ある日スピード感についていけなくなり休職した。それからしばらく喋ることもままならなかったそう。
エレナの言葉を聞いて先輩のその話を思い出した。
製品をお客のもとにまで送り届けるスピード。納期。
最優先事項なのは分かっているけど、エレナや先輩といったラインを管理する人たちや、スピードを追い求められる割に低賃金の宅配業者が疲弊していくのを見聞きすると、本当に優先すべきサービスなのか?と疑問視してしまう。
時間感覚がとにかく速くなっている昨今、そんなに急かせか生きたくねぇよと言うのが本音。
そんなこと書く私は社会人一年目。
いろいろと考えさせられる映画でした。
他2作品との絡みが薄く必要性もなく、作中の嘘や矛盾が目立つ
あぶデカで日本の警察が町中でバンバンピストルを打つとか
デスノートで警察が追う犯人が殺人手段に使っているのが
ノートと死神と言うファンタジーであるとか、
そういったフィクションの『嘘』は個人的には大歓迎である。
如何に事実の中に織り込んで矛盾を減らして綺麗に繋ぎ合わせるかが
作り手の腕の見せ所のひとつであると思う。
落とし込む過程で多少の嘘や矛盾が出ても無視できる、
それがエンターテイメントの力だと思う。
この許容ラインは人によって全く異なるだろうし、
作品の全体的なバランスに大いに左右されると思っている。
これまで野木さんが絡んだ作品はほぼ全て見てきていて、
単純な話の面白さはもちろんそういったバランスの取り方も含めて
手腕には絶大な信頼を抱いていたので、
当然今回もそうだと期待していたのだが
この映画についてはバランス合っておらず、エンタメと許せるほど
振り切れもしない嘘や矛盾が引っかかってしまい、
そうなるとご都合主義に感じてしまって自分は楽しめなかった。
「エンタメだから」と思える人は十分楽しめる内容だと思う。
実際面白いことは面白いのだろうと思うし、お勧めできると思う。
ただ、自分には向かない映画だった。期待しすぎた。
シェアード・ユニバースを謳っていたが、
そもそもシェアード・ユニバースとは別々の作家が同一の世界観を共有して
個々に作品を作り上げるものである。
これは監督脚本が3作品とも同じなので、シェアード・ユニバースではない。
ひとりの作家が自分の複数の作品で世界観を共有させ、同じ地名だったり
他作品の登場人物が出てきたりといったことは珍しくないことなのに、
事前の特番などで「ありえないことが起きている」「すごい」と
煽り過ぎだった嫌いもあると思う。
『アンナチュラル』と『MIU404』の出演陣も登場し、
俳優が豪華であることはそのとおりだ。
それぞれのテーマソングがかかったり、キーアイテムが出てくると
ワクワクもした。
ただ、必要性はなかった。
別に彼らでなくとも話が成り立ってしまう程度の関わりであり、
シェアード・ユニバースを謳った割にはただ同じ時間軸に暮らしている
というだけだった。
『アンナチュラル』は物語上まだしも必要性があったが、
『MIU404』に関しては必要性は全くなかったし大した出番もなく
非常にがっかりした。
何より、本作品の主人公であるエレナに全く感情移入できなかったことが
個人的には大きい。
孔はそれなりに共感できないこともなかったが、彼のスタンスとして
熱血的に関わる訳でもなかった。
予告を見ていて、仕事を止めない為つまり自分たちの為に
素人が探偵まがいのことをせざるを得ないところに追い込まれるという
真保裕一作品にあるような展開なのかなと思っていたのだが、
メインの2人は仕事に情熱があるとかデリファス社員であることに誇りがあるとか
そういったことは全くなかった。
デリファス社員は全員利己的で立場にしがみつくだけで、
仕事に誇りを持っている人間はいなかった。
羊急便の八木さんが一番共感もできたし、好きなキャラだった。
物流関係で働いている人と、外資系企業で働いて病んだ自分で観に行ったので
ふたりともそれぞれにキツい映画ではあったし、キツい部分描写はリアルだった。
最近の流行りだから仕方ないのかもしれないが、VFXを多用し過ぎていて
映像的に引っかかるところも多かった。
多摩モノレールが外の景色と車内アナウンスが合っていなくて集中できなかった。笑
(撮影秘話の特番でやっていたが、車両はセットで窓などの映像ははめこみ合成である)
冒頭のよくわからない秒速云々の落書きがそう繋がるのか、というのは
じわりときたし、そういう伏線というほどではないが小さい散りばめられたものは
やはり作り的には上手かった。
それから、主題歌はやはり良かった。
米津玄師さんは本当に繊細な天才だと思う。
しかしながら良い歌なだけに、『アンナチュラル』や『MIU404』のような
あの曲を聞くとドラマの色々な場面が走馬灯のように駆け巡る気持ちを
この映画のエンドロールを見ながら味わいたかった。
監督によるとポップコーンとビールを片手に楽しめる映画が作りたかったそうで、
だったらエンタメにもっと振り切っても良かったし
社会風刺のような重たい話題をいくつも詰め込まないほうが良かった気がする。
前2作品のような見終えた時のカタルシスのようなものが感じられなかったのが
非常に残念である。
エンタメに振り切るなら、最後の爆弾は伊吹たちが駆けつけて
それを羊急便の委託の人たちがサポートするとか
シングルマザーでお涙頂戴にしたいなら委託の息子が会社が倒産して
家で腐っていたから離婚して、娘たちがお父さんに会いたくてポチって
配達に来たお父さんがやり直そうとお母さんに言うとかの方が
よほど『ラストマイル』というタイトルの意味があったと思う。
詰め込みすぎかなあ
アンナチュラル、MIUはほとんど見れてはないけど好印象は持っており、各作品や俳優抜きにしても多くの人に刺さりそうな雰囲気の邦画大作も久々な感じがして、初日からかなりの客入りとなった皆さんの期待感もよく分かる作品です。
ただ、個人的には期待値ほどの内容ではありませんでした
シェアード・ユニバースにあたる部分が繋がりに不自然さはないけど、別に出てこなくてもいいよね?程度だったし、さらに飛び降りの件と、配達員親子の件はどれか1つにフォーカスして深く描いても良かったのではないでしょうか?
特に容疑者の女性は、なぜまだ男性が生きているのに勝手に復讐して消える道を選ぶのか、病床の男性の側にいるようなシーンなどもなかったせいか、全く感情移入できませんでした。
そもそもこの配送業の問題をしっかり描きたいなら、安いお涙頂戴を入れるのではなく、それだけに特化しないと厳しいように思います。ロッカーのメッセージのあたりを説明過剰にならず描けば、邦画も一歩先に行ける気がして惜しく思います。逆に、他作品も絡めたいなら社会的メッセージのない小規模な事件設定が良かったのではと。
満島さんや岡田さんも、魅力的な俳優さんであることは滅茶苦茶伝わるのですが、結局愛おしくなるようなキャラクターにまでは昇華できなかった印象です。満島さんは前半は、行動は悪印象だけど、むしろ可愛らしさはあったのになあって感じで・・・外出するときはそんな過剰に着飾るんだって細かい部分も気になったり。
この作品の動員が増えて映画業界が活性化するのはとてもいいんだけど、この内容で高評価されてこのくらいの作りでいいんだと勘違いされるのは嫌だなあと複雑な気分です。
ゴージャスなオールスター戦?「君のハートに、レボ☆リューション」
いやあ、ゴージャスな出演者たちでしたね!
ドラマをご存知ない方々だと「石原さとみさん、贅沢すぎる使い方!」なんて驚いてしまいますよね。WEBやSNSの力は偉大です。色々と推測を働かせながら、大きな裏切りはないもののあっちこっち考えを巡らせて楽しませていただきました。
満島ひかりさん、凄いです。セリフや振る舞いは当然のコト、眼で語るのを中心に表情や醸し出す雰囲気には圧倒されました。Folderで三浦大知さんたちと歌って踊ってた頃から目をつけてた甲斐があります。(って、出た出た、売れる前から知ってたんだぞ!アピール‼︎)
ホントは『愛のむきだし』で強烈なインパクトを受け、『愚行録』での圧巻の演技でも凄い俳優さんだなぁって思ってググって知ったんですけど。まあそれはさておいても日本を代表すると言っても過言ではないですね。(石原さとみさんもそう表現したような気が!)
岡田将生さんも捉えどころがない最初のイメージから、非常に重要な役どころでエンディングではまさにセンターを任せられるくらいに成長されお父さんは嬉しい限りです。
阿部サダヲさん、今回もよかったですね。遅ればせながら先日『シャイロック〜』を見たばかりですが疲弊して行く様が本物に思えます。
あと最初にも触れましたがオールスター戦のような役者さん満載度には驚かされましたがストーリーの核心(というかおそらく製作陣が言いたかったこと)に大変重要な『Wショウヘイ』の立ち位置が素晴らしかったです。全世界的に『SHOW TIME』なんでしょうか!
昔は女性問題で浮き名を流したお父さん、怪しいオジサンをやらせたら右に出るものなしの息子さん。かつての開発製品にいまだ愛情たっぷりの行動とセリフに泣かされました。
怪しいと言えば、酒向さん大倉さんの刑事コンビも抜群のインパクトでした。その意味では中村倫也さん、ディーンフジオカさんは控えめでしたよね。
ゴージャスな出演者でのオールスター戦だけではなく現代者社会の抱える問題に踏み込んだ興味深い作品でした。大満足です。でもゴージャス過ぎて「君のハートに、レボ☆リューション!」
追伸
封切り日の夜、鑑賞でしたが名古屋では珍しい客入りでびっくりしました。鬼滅以来かも!
期待値上げすぎたかな…
役者陣は全員よかったです。テンポも良かったし音楽もよかった。ストーリーもよく練られていました。
ただ、アンナチュラル×MIU404がコラボするような謳い文句でガンガン宣伝している割に、出演者はチョロっと出ただけ。本筋にはほとんど関わりませんでした。これじゃどうしても期待外れ感が出てしまいます。本編にもっとガッツリ絡んでほしかったなぁ。
満島ひかり演じるエレナには謎が多く、そのミステリアスな層を剥がしていくことでストーリーが面白くなっていきます。しかしアンナチュラルやMIUのように、ブレない正義感や情の厚さのようなものは最後の方にしか出てこない。しかも最初は満島ひかり(エレナ)目線だったストーリーが、途中から岡田将生(梨本孔)に移り、最後はまた満島ひかり(エレナ)に戻ったりするので、いまいち誰にも共感できないまま物語が進んでしまいます。ストーリーはよくできているけど、前2作のような爽快感を期待していたので、消化不良で終わってしまいました。
これだけの役者・スタッフを揃えているだけに、もったいない!!
エンターテイメントと社会性のバランスの妙
なんと言っても、着眼点が面白い。
ネット通販が日常生活の一部となっている現在、届いた商品が爆発するかもしれないという設定からは、他人事とは思えないような身近な恐怖を感じるし、それによって商品が届かなくなることの事態の深刻さも想像するに余りある。
エンターテインメントと社会性がしっかりと両立しているところも良く出来ていると思う。
爆弾と犯人探しのミステリーで観客を引き込みながらも、過重労働やら、人手不足やら、賃金の低さやらといった物流業界が抱える問題も正面から取り上げていて、特に、「顧客重視」の欺瞞と下請けの搾取の問題は胸に刺さるものがあった。
犯人に関するミスリードは心憎いし、(実際は、ちゃんとした防止策が講じられているのだろうが)爆弾混入の手口にも説得力がある。
犯人の「居場所」が判明するくだりから、最後の爆弾を巡るスリルとサスペンス、そして洗濯機の伏線回収に至るまでのクライマックスも見応えがあったし、現場の配送作業員に対するリスペクトも感じられて胸が熱くなった。
ただ、「MIU404」と「アンナチュラル」のメインのメンバーについては、しっかりと物語には絡んでいたものの、せっかく登場したのであれば、もっと個性を発揮してもらいたかったと、少し物足りなく思ってしまった。
晩夏の花火大会
予備知識のない作品でしたが、娯楽エンタメで充分楽しめました。豪華キャストの共演で晩夏の花火大会のようで年齢層関係なくたのしめます。
豪華キャストなので雑になるかと思いましたが、そんなことなくテンポよく進んで長尺を感じない作品でした。
面白いがストーリーが進むのが早い
これまでのアンナチュラルやMIU404のような演出が散りばめられてて、テンションが上がった。デジタルの文字から現実のものに移り変わる演出がいい。
ドキドキハラハラして、とても面白かったが、説明があまり多くなく、立ち止まらずに進むため、理解するのが少し難しかった。頭フル回転で見なきゃついていけないときも。頭空っぽで見るものでは無い。
思ってた以上にアンナチュラルとMIUの人たちが出てきていて、驚いた。軽く出てくるだけだと思ってたから、ストーリーにガッツリ絡んできて、びっくり。
終わり方がスッキリしてて良い。ほとんどの人は納得できると思う。
豪華です。
プロモーションで話題になっているシェアードなんたらはおまけ程度の要素。
ドラマ2作品とのコラボは思ったより控えめ。
カメオに毛が生えた程度なので、脚本の野木さんも言うようにドラマ未見でも全然楽しめます。
それだけ映画単体としての完成度は高い。
ただドラマファンならニヤリとできる場面多々あります。
とても面白い映画だけど、減点です。犯人の行動が酷すぎて、許せません!
日頃からネット通販も、よく利用しているし、宅急便にもお世話になっているので、とても興味深いストーリーでした。主演の満島ひかりさん、良かったです。外資系の会社に居そうな、ニコニコしてるけれど、鋭い女性マネージャー感が、よく出ていました。
ただ、犯人の行動が酷くて、許せません。激怒です。
個人的な恨みは仕方ないけれど、何の関係もない不特定多数の人たちを巻き込むような報復は、いただけません。その被害にあった方々にも幸せな生活があるのに、よくも、そんなことが出来たなーと、憤りを感じながら、最後まで観てました。
しかも、ネットで買った品物を、宅急便から受け取って、箱を開ける瞬間ですよ。一番、ワクワクする時じゃないですか・・・ なのに爆発するって、酷すぎます。人間のすることではありません。
単に、その方法でしか、爆弾の使い方がわからなかったのかも知れませんが、その辺り、もっと犯人の狙いや心情にも踏み込んで欲しかったのに、何も語らずに自殺???
これは絶対、作者さんの陰謀だ。犯人が無差別殺人(未遂)に走った、都合の良い動機を思い浮かべなかった作者さんが、無理やり、犯人の口を封じたに違いないと思ってしまいました。
まあ、たぶん、石原さとみさんの出番を作るために、犯人には、お亡くなりになって頂く必要があっただけとは思いますが・・・
なので、とても面白い映画でしたが、減点します。
働く人々の格好良さ
登場人物がみんな、それぞれの仕事を全うすることで事件の真相に辿り着く過程が熱いです。
野木さんは市井の人々の格好良さを描くのが本当に上手い脚本家ですね。
アンナチュラル、MIU404のメンバーの出番は想像していたより少なかったですが、ドラマを見ていた人にとっては「あの人だー!」ってなるキャラクターたちが要所要所に出てくるので満足度は高いです。
特に久部と志摩と伊吹が会話するシーンはテンションが上がる!
伏線の張り方、回収の仕方、いずれもお見事でした。
あまり細かく説明せず見る人の解釈に任せるシーンも多いので、何度も観て考察を楽しみたい映画です。
キラーワード
現在の深刻な問題を取り上げていますが、128分間で、あの手この手で何とか感動させようとする演出の繰り返しで、長すぎて途中で癖癖してしまいました。
岡田将生さんのファンの方、どうぞご鑑賞下さい。
テンポのいい展開と現代社会に問いかけるテーマの重さ
「MIU 404」(リアルタイム視聴)「アンナチュラル」(後追い視聴)を観て、どちらもその作品にしかない世界観に魅了されたので、初日に観ました。
やっぱり脚本がいいですね!テーマや間、心情理解などが役者の方としっかりマッチしているからこそ、この作品ならではの雰囲気を醸し出してます。
上記2作品のメインキャストの方も無理のない客演をされていて、安心して観られます。とはいえ、メインは本作のキャスト。満島さん、岡田さん、阿部さん、そして火野さん・宇野さんが印象に残りました。いやぁ自然。
運送業界のことも入念に考証を重ねていることが伝わります。消費者は気楽に注文したり何となくトラックを見かけたりしますけど、その裏には文字通り忙殺される人々がいるんだなぁと改めて実感。
運転中ゆっくり進むトラックが前方にいても、イライラせんで「思いやり運転」しようと思いました🙂
面白いです!
圧倒され続けた2時間
全国一斉試写会にて鑑賞しました。
印象に残ったことをあげるとしたら
・テンポがとても良い
・スケールが大きい
・流石の演技力で引き込まれる
・過去ドラマもちゃんと存在感がある
ドラマの時から思っていましたがちゃんと中身があってギリギリまでわからなくてもちゃんと完結する、モヤモヤしたところはなく順番に明かされていきます。
私たちの生活でもいつまでに購入すれば◯までに到着しますと迅速なネット通販。私は地方に住んでいるのでなかなか即日に受け取ることはできないため急いで指定することもないのですが、配送業の方たちの業務の過酷さを感じました。会社の理念に関するところももう一度ゆっくり噛み砕きながら見たいところです。誰かが便利に使えればどこかで大変な思いをしている人がいるという当たり前のことを改めて考えたりもしました。通販会社、運送会社それだけでもものすごい大人数でスケールの大きさを感じました。システムだったりどのように撮影したのかすごく気になりました。
出演者みなさんがトップに名前が出てくるような大物女優、大物俳優なので舞台挨拶の中継の時は端っこにいるのが新鮮だな、役以外でお話ししてるのはあまり見たことないなと思いながら見ていました。一番印象に残ったのは岡田将生さんのお腹がなってしまいその反応が非常に可愛かったこと、ネットに上がるよ、と皆さんのトーク力がさすがでした。(実際すぐにネット記事に上がっていましたね笑)
アンナチュラル、MIU404と同じ世界線でのストーリーとのことでどのような感じで入ってくるのか、映画の尺もあるからほんの少しなのかと思っていましたがちゃんと働いていました。これだけのことを想定して構想したり小物を再び集めたり、脚本を書かれていたりあの時からずっと同じチームで働いていたようなUDIラボ、4機捜メンバー、プロデューサー陣、関わる全ての人の愛だなと思いました。
ドラマでもそうでしたが、普通に見ているのにある一言で、ある行動で私はポロポロ泣いていました。今回も急にボロボロと涙が込み上げてくるシーンもありました。ドラマのファンはもちろん、見ていない方でも(実際私はMIU404は見ておらず試写会後に見ました)楽しめる内容です。
拙い文章で長々失礼しました。
すべてはお客さまのために
無駄に豪華なキャストと思ったら、そういうことか。
塚原・野木ユニバース、ファンはたまんないだろうな。
知らずに観たので、この豪華なキャストで宇野と火野のWショウヘイ、安藤玉恵、えらい地味な人たちがいいとこ持っていくなぁって感じ。
まりか役の女優さんは誰だったんだろう。
満島ひかりは好きな女優さんで、連続爆弾事件に現代社会が抱える問題を、あまり重くなりすぎないように魅力的に演じてるが、この内容であのテンションでよかったのか。
よかったんだな。
すべてはお客さまのために、実際はすべては企業利益のために。
三方良しにならないとね。
猛スピード展開!
「アンナチュラル」「MIU404」未見。ストーリーは面白かったので星4つにしたがとにかく展開が速い。事態が事態だしスピードを求められる流通業界なのでその雰囲気を出すためかなとは思った。そしてあれだけの豪華キャストは嬉しいが当然掘り下げが分けられてしまうので印象が弱くなり残念。
山崎のデータを消し去るエレナ。この行動は何?と当然なったが次々に起こることに素早く対処するエレナの姿に私の頭では状況処理が追いつかず、疑問を置いて行かざるを得なかった。結局あの時点ではエレナ自身も意味が分からなかったことが明かされるがその会話もあっという間で深さが弱ってしまう。
映画は面白かった。流通業界の闇にも触れている。しかし「詰め込み過ぎ」を否定できない。
ラストの道元は山崎の身になってあの時を思い返しているように見えたが新センター長と言われた孔に笑顔はない。怯えているようにさえ感じる姿に、孔も壊れる日が来るのかと恐怖を覚えた。
私にできることは?
「アンナチュラル」と「MIU404」が大好きで、現在、物流業界のシステムに携わるエンジニアとして働いています。
「ラストマイル」見ないわけがありません。
見終わった後、同じくドラマファンの友人と「伊吹、志摩出てたね!ミコト〜〜〜!!♡」と盛り上がるはずでした。見る前までそう思っていました。
でも見終わった後、そんな気分にはなれません。
物量業界が抱える問題に真正面から切り込んでいて、現在、この業界で働いていてもその視点は無かったと反省しています。
今回の爆弾テロ事件が起きた原因も物流業界が抱えている問題が起因している。ただイタズラに、荷物に爆弾が仕掛けられたわけじゃない。
この負の連鎖を断ち切るためにはどうしたらいいんだろう?
この爆弾テロ事件が起きないようにするためにはどうしたらよかったんだろう?
考えても考えてもすぐには答えが出ませんでした。
「ラストマイル」
安易に面白い作品だよ!とは言えないかもしれません。
でも、いろんな立場の人がこの映画を見た後に、この映画が伝えたかった何かを少しでも受け取れたらいいのかもしれません。
このレビューのタイトルにもした、
私にできることは?
もともと、別の業界でエンジニアをしていましたが、物流業界の仕組みに興味を持ち、物流業界が抱える問題を知り、ITの力でこの問題を少しでも解決したいと思い、転職したことを思い出しました。
ただの自己満足にしかならないかもしれないけれど、この映画から感じ取ったものを、これからの自分の仕事でわずかでも還元していきたいと思います。
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