ラストマイルのレビュー・感想・評価
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火野正平さんRest in Peace
映画で描かれるブラックフライデー直前に、昨日11/19は岡田将生さんの結婚、今日11/20は火野正平さんの訃報で驚きました。
脚本の野木亜紀子さんが“影の主役”と説明していた火野さんは、大切な役柄をまるで当て書きのように唯一無二の自然体で演じていました。
共演した『アンナチュラル』チームの石原さとみさん達も、インタビューで火野さんがとても良かったと絶賛していました。
『ラストマイル』は、物流の“2024年問題”を構造的に取り上げた社会派ドラマと、爆弾テロのサスペンスを融合して昇華させたノンストップエンターテイメント。
8/23の劇場公開から3ヶ月で、興行収入約58億円の大ヒットロングラン中。
5年、10年、20年…と経った時に、消費されず色褪せない作品かどうかは分かりませんが、間違いなく2024年を象徴&代表する映画の1本。
公開してすぐに2回観に行きましたが、スクリーンの“佐野”正平さんにもう一度会いに行こうと思っています。
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8月23日・9月5日映画館で鑑賞
10月28日★★★★★評価
11月20日レビュー投稿
これまじ10年に1つの最強ミステリー
面白いが、疑問が残る
切迫した物流現場、物流の羊運輸と販売会社DAIRY FASTとのそれぞれの保身の描写がリアル。
耐熱性の高い洗濯機の伏線回収などはすっきりしたが、一部では疑問が残る。
①最初の爆発物、DAIRY PHONEは発売日に事件発生。セール予告前に購入できない→爆発の被害者が犯人で、手動で爆破した。というシーンでエレナが「1番知りたかった答えはロッカーの中にあったのに!」と言う。どういうこと??
②エレナは福岡からの転勤者ではなく、アメリカ本社から何も知らされずに移動させられてきた人だった。→それなら何故最初に福岡から来たと嘘をついたのか??
③ロッカーの言葉、2.7m/s 70kg→0 は自分の体でベルトコンベアを止めて稼働率を0にする、という意味だけなのか?
①の「答えはロッカーの中に…」を考えると、何が別の意図もある気がする。深読みしすぎ??
最後の爆弾は宅配ボックスに配達済みの荷物だったが、これも皮肉なものだな、と思う。配達の際にたくさんの荷物を抱えながら「宅配ボックスが1箇所しか空いていない」というセリフがあった。みんなが宅配ボックスに荷物を放置することで新たな荷物が入れられず再配達が増えているということを再認識させるための描写だと感じた。
この家族は宅配ボックスに荷物を3日放置したおかげで助かったが、現場の方を思うと本来はこんなに放置するべきではない。
それと、山﨑の描写が少なすぎる。ロッカーで手が震えるシーンなどから、過労で追い込まれて自殺したということはわかる。ただ、仕事中の描写が少なすぎるのでどれだけ過酷な環境だったかが伝わらない。
宅配ボックスに荷物を放置して助かった家族の情報(離婚、誕生日プレゼントなど)は正直要らないので、山﨑の描写が欲しかった。あの家族の描写は視聴者ウケを狙いすぎていると感じてしまった。
総合的には丸く収まったが、後から色々と考えさせられる話。自分自身、荷物が1、2日で届く生活に慣れてしまっているのを痛感した。医療現場などは急ぎかもしれないが、一般家庭では物流現場を圧迫してまで翌日に受け取らないと死ぬような物はない。とはいえネットは便利なので、とにかく再配達を減らすように努めるのが我々のできることだと思う。
見事に駆け抜けた!
ずっとスクリーンで観たかったので、やっと観に行けてよかったです。
アンナチュラルもMIU404も観てたけど、今回はほんとにサラッといい感じでゲスト出演してます。
(アンナチュラルの窪田さんが無事にお医者さんになれててよかった笑)
いつも何も考えずに、クリック一つで自宅まで届くという現代の物流システムの裏側みたいなものをまざまざと見せつけられました。
ついさっき雨の中、配達してくれた配達員さんに対して,なんかいつもより大きな声で「ありがとう」と言いました。
でも、私があんまり理解力がないからなのか?
ロッカーの暗号の意味がイマイチわかりません。
最後の矢印の先は、ゼロ?それとも…とか。
皆さんの考察を読んで、解決したいと思います。
米津玄師さんの曲の歌詞が、エンドロールで沁みます。
マルチバースではなくてユニバースなんだよ
すでに2ヶ月前の公開なのだけれど大人気絶賛上映中で観ることができて良かった。TBSテレビドラマ「アンナチュラル」「MIU404」とつながるシェアード・ユニバース・ムービーであまりの豪華オールスターキャストで眼が眩むのだがそのお祭感と反比例して物語のテーマが深く重く潜った日本版ケン・ローチ「家族を想うとき」の超社会派でストーリーに負けないくらいの大爆破映画である。まず脚本が面白く演出が凄く丁寧で手を抜くことなく撮り切っていると思う。満島ひかりと岡田将生の台詞がかぶるテンポ良いつなぎ、2ショットから1ショットへの片側に寄ったフレーミングの面白さ、特に冒頭で出てくるベランダで外を気にする女の子の危うい足元のUPが秀逸でとっちらかして回収する伏線もお見事でした。
現代の配送サービス、セールの実態が垣間見える
大好きなアンナチュラルの世界線と聞いて。
序盤から流れる不穏感。
エレナは何者?
職場に寝泊まり?
何を隠している?目的は何?
信じていいの?と警戒心高まる。
ショッピングサイトの物流センターのハイテクに驚き。
自動であんな動くん…?
あんなに働いてる人多いのに、社員たったの数人????
タブレット片手に仕事するのかっこよ。
華やかに見える仕事だけど、
数字を下げてはいけないプレッシャーや
たくさんのストレスがあるんだなと…。
あそこまで数値化されるとすごいわ。
配送会社の苦悩がもう…。
社長も社員も頑張り過ぎていて…。
配達を頼むときは、なるべく負担を少なくするようにしたい…。
24.10.3 映画館
二度見ると黒幕がわかる
1度目観たときには見終わった後、モヤモヤっていう感情が残った。
そのモヤモヤの感情がわからず、もう一度観に行ってしまった。
梨本孔がホワイトハッカーをやっていたと告白したとき、観ている者はエレナに疑惑が向くのであるが、のちにアメリカ本社のサラから山崎佑の削除依頼があったことわかり、この疑惑は観客の心から消える。
孔がホワイトハッカーをやっていたと告白したあと、まるで誤魔化すかのようにエレナは遊ぼうと言い「焼き鳥四並べ」というゲームを持ち出す、そして爆弾のスイッチを入れたと騒ぎ出して警察が駆けつけて爆弾を解除して孔からも疑惑が消えて心の距離が縮まる。
どうしてあそこに爆弾があったのかという疑問も消えてしまうのだが、「もし爆弾が12個ではなく11個だったら」という印象的なセリフからこの爆弾はエレナが隠し持ち、足りなくなる予定の1個だったといえる。
「のり弁ではなく唐揚げ弁当が届くんですよ」というセリフからエレナは爆弾の可能性のある商品を知っていたことがわかる。
エレナは本社のサラが筧まりかからメールを受け取るのと同時に筧まりかからメールを受け取っている節がある。
この時点でエレナは筧まりかの脅迫メールを利用してサラへの意趣返し的な復讐をしようというレベルでしかエレナは考えていない。
エレナは筧まりかが仕込んだ爆弾を1個隠した以外は事態に対して誠実に行動しているから観客はエレナの行動に疑問をもたない。
後の羊急便で八木さんと話をするまで、ベルトコンベアを止めようとは思わないし、羊急便がDAILY FASTを訴えたり、運送業者各社がDAILY FASTの仕事をボイコットしたりするのは、八木さんと羊急便の社長を交えて話をしてのこの時思いつきから生まれた計画なのだ。
この計画に「優秀な人もいるものですね」とエレナは五十嵐の前で自画自賛する。
そして事務所に戻ってきたときに書類を改めてみて、届くはずのない日に届いて爆発しているスマホに、エレナは筧まりかの死とそれに込められたエレナへのダイイング・メッセージを読み取る。
そして「ヒントはロッカーにあった」と叫ぶ。
これは山崎佑がロッカーに残した「2.7m/s→0」のダイイング・メッセージに繋がる。
このメッセージを筧まりかが見ていれば事件を起こさなかった。
「私のせいでなければ世界は罪を贖わなければいけない」という考えで爆弾を作り自殺から始まる筧まりかの単独犯の爆弾劇は起こらなかった。
3度目観たとき、最後の最後で筧まりかの死を知って咽ぶエレナに涙が出た。
今年度の賞レースを総なめ⁈
近代の奴隷制 潜入ルポ デイリーファスト帝国の闇
おもしろかった。
やや民放ドラマ的なノリは感じてしまうものの、映画としてまとまっていて楽しめました。
いやー、もう最近前情報ナシで観たら続き物予定で話が中途半端に終わるのが多くて・・・。
関連ドラマ等は未鑑賞です。
ミステリー的要素で、この人が犯人?いやこの人がもしかして?という惹き方は、なかなかいい塩梅だったかと。
DairyFastというか某尼...の裏方ってこんな感じなのかな~って実際に携わったことの無い人へのアピールにもなっているのが良いです。ドラマ式にだいぶデフォルメはしているのでしょうけども。
ちょいちょいと「??」な点はありますが、大筋で楽しめたのでヨシです。
(サラが経歴を消して送り込んだ理由とか)
(そもそも送り込んだところで何になるの?とかわかりづらい)
(日本法人の代表の人と、チームマネージャーの人が判別しづらいところがチラホラあった)
(爆発の規模がその都度毎に波がありすぎる・・・羊運輸の元日立…じゃなくて元ひのもとの人がなんであれで無事だったのかとか、ドラム式洗濯機ってそんなに頑丈なの?とか)
「潜入ルポ アマゾン帝国の闇」 (横田 増生 著)が以前気になってまだ未読なので思い出して読みたくなりました。
お客様第一とかどんなに耳障りの良い建前を掲げても、結局自分たちが儲けたいだけじゃんね?
昨今の政治家と変わらない印象。
彼らの立場にすれば「そういう他ない」感じなのもわからなくもないのだけども。
他者をダシにした建前で、私利に偏った思想を隠している。欺瞞。
配送業者の人たちだって、業務外ならお客さまだしねぇ。そして、社員ではないから奴隷のように都合よく使い放題切り捨て放題。そういう欺瞞に対する描写も少しだけ描かれているのが良かったです。まぁ先日プライム感謝デーでポチらせて頂いたばかりの私が言うのもナニですけど(いつも置き配でお願いします、関係各所の方々のおかげです。ありがとうございます)
いずれにしても、現代であってもやっていることは過去の歴史と同じなのですね。
支配と従属。
最初は甘い顔で入り込んで十分後戻りできないレベルで依存的に広まった後からは、じわじわと締め付けて収奪を開始する。これは単純化すれば近代の奴隷制と呼んで差支えないでしょう。アヘン貿易然り。
誰かが犠牲にならないと世間や世論は動かない。その前に想像力で物語の力で示すのはとても意義のある事だと私は評価します。 いやまぁ、見えないところ見えづらいところで既に多くの人が犠牲になっているとも思われますが…。
0にする(立ち止まる)大事さが分かる映画
2024年問題を提起
大手ECサイト会社が利益優先で台頭していく中、ドライバー不足という社会問題について考えさせられる
一つの大手ECサイト会社が上から目線で下流の宅配業者やそのドライバーを苦しめる
この会社の風土が従業員をも苦しめていく
「お客さんのため」という社訓、実は「会社の利益のため」に全て変換できる都合のいいもの
社会になくてはならない発達した物流システムを停止させることがどれだけ大変か身に染みる
それが限度を超えて人の命に変えてでも物流ラインを止めようとする
しかし、それもうまくいかない
物流ラインの稼働率を0に
ストライキで物流システムを0に
なんでも一度立ち止まって考え直す必要があるのかもしれない
展開が読めそうで読めない最後までハラハラする映画だった
興行成績が良いので見た
テレビっぽい映画(もちろん褒めていません)。
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