ラストマイルのレビュー・感想・評価
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何で日本映画は悪役を描けないんだろ?
テロリストが根は善人って分かってから緊張感が無くなった。
善人って基本的に常識を外れた行動しないから怖さがない。
登場人物全員いい人でみんな分かりあって最後は無理やり泣かせようとする。
これが日本のエンタメ映画の限界。
結局この程度。2/3くらいまでは楽しんで見れてただけに終盤の失速が残念すぎた。
年末になったらまた見ようかな
なんだかんだで見逃していたラストマイルやっと見ました。アンナチュラルとMIU404のシェアードユニバース映画という時点でお祭り映画が確定な訳ですが、冒頭から実在する巨大な物流倉庫が爆上げです。でっけーすげーと思っているといつもの外ヅラはいいけど性格悪そうな満島ひかり登場(役柄上の話ですよ。今回は彼女がボス)。同じく見た目は超好青年だけど絶対性格暗いやつ岡田将生登場(同上。今回は彼がナンバー2)。芸達者な二人の丁々発止の言葉のスパーリングで距離感を測っていく感じがおもしろくてもうちょい見たいなぁとか思っているところで最初の爆発の知らせが…。
とにかくテンポが良くて多少謎解きに無理があってもあまり気にならないというか、気にしているヒマがない。すっかりストーリーに引き込まれてなんでこんなスターが脇役やってるんだろう、ああそうかこの人たちはアンナチュ勢、この人たちはMIU勢かとか思うぐらいであまりスピンオフということ意識して見る必要は全然なさそうです。
それからさすが野木亜紀子脚本というかなんというか、「そんなところは僕らが勝手に忖度するからいいのに」みたいなところも丁寧に伏線回収されてて非常に気持ちがいいです。
それから羊急便の阿部サダヲもいつものいい人なんだけど、余計なこと言って失敗するところとかめちゃめちゃ良かった(今回一番感情移入できたのは彼)。最後満島ひかりが無双して物流の運賃問題を一気に解決してスカッとJAPAN来たーと思ったけど、よく考えたら利益相反じゃね?と思ったけど速攻で辞めたからギリセーフなのかな?まあいいや。
最後に安藤玉恵さん好きなのでもうちょっと艶っぽいシーンがあるともっと良かったかな(それだと別の映画になるか)。
わりとシリアスなテーマですがエンタメ方向に全振りしてる映画なので気軽に見てOKだと思いますよ。
満島ひかりさんは☆5.0満点
別作品とコラボレーションしているファンタジー作品。「シェアード・ユニバース」というらしい。
ミスリード、伏線回収、没入感があり、飽きない。
舟渡エレナ(満島ひかり)が、ド派手な真っ赤な服を着たり、ピンチの時に「トイレに行っておいて良かった」旨の発言をしたり、パトカーで熟睡したりと魅力的なキャラクターであった。
爆発による死者は1名(重軽傷者は多数)。
犯人は無差別殺人が目的ではない。
爆弾は誰も死なない程度の威力しかない。
パニックを起こすためのトリガーとして、自分の命を捧げたのだ。
YouTubeで「LAST MILE -Premium Talk」〈Episode.1、2、3〉が配信されていて、それを視聴したら、満島ひかりさんが最高に可愛かった。その他の出演している俳優たちも益々好きになった。
興味そそられる予告編と本編冒頭だけれど… 今一歩
本作は、アマゾンを思わせるeコマース会社の物流管理(センター)の内幕暴露的なサスペンスミステリー。劇場で見た予告編には引きつけるものがあったし、本編を見ても出だしは面白そうで、演者もほぼ皆巧者です。シェアードユニバースを否定はしませんが、本編ストーリーに絡まない役者の顔見せ感は、該当テレビドラマに興味のない者にとってはこいつ何者?という違和感に始まり、ああコラボね、と腑に落ちるまでの間、本編への没入感から醒めてしまい、本作品自体の完成度を低下させています。興行収入は伸びているのかもしれず、製作者側は承知のことでしょうが… それ以上に場違い感があるのは2人の刑事の演技。コミカル感を出そうと昭和の刑事を誇張し、小馬鹿にしたかったのかもしれないが、本編の緊張感を壊してしまい有害無益。冷静かつ有能な刑事を登場させて欲しかったです。そして、なによりも、結局、配送を一旦全面停止してX線検査装置で荷物を検査したら比較的短時間で爆発物を発見できた、めでたしめでたしというのも、なんかなあ。何百億単位の損害が発生する重大事態という切迫感も感じられません。大風呂敷を広げたものの、うまくたためなかった、劇場映画というには、かなり物足りないものを感じました。
2時間ドラマで見たかった
映画だとそれなりのものを期待してしまうので、これがドラマなら満足できたと思います。
取り上げている社会問題自体は良いし、練られたストーリーだとは思います。最後の洗濯機の件も出来すぎで笑ってしまうほどだったけど、良かったと思います。
でもスケールが大きく感じられたのは最初だけだし、ミスリード狙いの筋書き、主人公のキャラ設定、思ったより浅いロッカーの暗号、無差別爆弾テロの動機の弱さなど色々と気になりました。
「アンナチュラル」「MIU404」の熱狂的ファンが多いので、高評価が多いのかもしれませんが、今ひとつ釈然としません。
主人公の「死んだ人は可哀想だけど知らない人…」のセリフは、結局ミスリードに必要だっただけでエレナの人間性を下げるものになっているし、「桃太郎と金太郎」の例え等に脚本のあざとさを感じてしまいました。
でもやはり最大の不満は、無差別テロの動機です。WIU404の久住のような人物なら納得できますが。
面白かったけど大味!
良くも悪くも、エンタメ映画
資本主義の勝者が弱者から搾取する構図に物申したいのか?それにしてはあまりにも晴れ晴れしたエンディングすぎるのでは??
続編が来るのか?くらいに未回収の点も多い
もう少し、要素を削って重々しい映画にもできたろうに
あんまり映画見ない層にも問題提起する、というのは成功したかもね
エリナは何故本国からセンター長として赴任させられたのか?
単に数年前の社員の自殺をもみ消すため?←いやほんなん本国でできるやろ
テロ予告が来てる倉庫に信頼できる部下を配属?←いや、そんなわけないやろ
そして、求職から復帰直後に、あのハツラツとした仕事っぷり、無理がある
会社批判したり、それでも利益重視で動いたりと、キャラもブレてましたね
情報隠したり、突然伝えたり?ちょっとネタ提供がご都合主義
恋人の復讐のために、デリファスの荷物に無差別に爆弾を仕込む。。。そして最初の被害者になる
んなわけあるかい!恋人は植物状態とは言え、まだ生きてる
テロを目論む人が、それを見ずに死ぬわけもない
エンタメとして爆弾使いたかったんやな、としか思えない
がんばって作ったんだろうけど、起きた事件と乖離が過ぎるな〜、とか
外資系通販サイトの闇
ブラックフライデーのたびに思い出すかも
アンナチュラルとMIU404が好きなので、その世界観が全て繋がって出てくる本作はファンとしても楽しめたが、ラストマイル自体のストーリーもよく、1本の映画として最後まで楽しめた。アンナチュラルやMIU404知らなくても普通に面白いと思う。
作中に出てくる明らかにデリファストはAmazonのイメージだと思うが、そこの配送センターで起きる爆発テロに関わる、ECサイトと配送業界全体の社会問題にも目を向けつつ、エンタメとしても非常に面白かった。
Amazonをよく利用する立場からすると、ブラックフライデーになるたびこ購入してたので、とてもいたたまれない気持ちになる。とはいえ止められないと思うので、その度にこの映画を思い出すと思う。
劇中では伏線も色々あり、シンプルなのはミスリーディングでセンター長が犯人なのではないかというところ。写真も絶妙にセンター長に見える。
最後の洗濯機が熱に対して耐久性があると言った伏線がまさかのオチとして出てくるところは意外性もありとても面白い。まさか回収される伏線とは思わないよね。
犯人を追い詰める部分は結構カットされていて、そこに至る人間ドラマの方をメインに描いていたので、2時間ながらもかなり濃密な映画でした。
配送トラックの親子と、シングルマザーと、配送センターのシーンが3つ並行するけど、最後に収束するシーンは、リアル感はないけど、計画としてのエンタメ感としては最高でした。
最先端の仕組み、結局作ってるのは人間や
ようやく見れました。 ネットショッピングでポチッと購入。 商品が届...
「日本のわがまま運びます」、その後の日本の姿。
「日本のわがまま運びます」は、
ネコのマークの運送配送会社のかつてのテレビCMのコピー。
荷物を全国へラクに送れるビジネスモデルを創り上げた企業は、
以後、スキー板、ゴルフバック、冷蔵食品…
それまで運ばなかったものを運ぶサービスを開発していく
その企業努力を
「日本のわがまま運びます」
というコトバで表現した。
CM発出は1991年(平成3年)。
当時はお客さまの暮らしの便利を第一に考える発想≒
マーケットアウトを見事に実現する企業姿勢を
見事に示したブランディングコピーとして高く評価されていた。
そして約35年後に生まれたのがこの映画。
この映画のデイリーファスト(デリファス)も
「Customer-centric(カスタマー・セントリック) すべてはお客様のために」。
物流の主導権は運送会社の手を離れ、ショッピングEコマースの企業へ。
「日本のわがまま運びます」の行きつく先にあった顧客第一主義は、
働く人たち(特にラストマイルの人たち)を苦しめるものとなってしまっていた。
確かに映画の結末は「おかしいと思ったことには声をあげよう」
「ちょっと止まって考えよう」だった。
が、反戦映画が戦争を終わらせることができないように、
この映画も現実を変えるまでにいたらないのは、やっぱり悲しい。
置き配の設定も加わり、宅配ボックスも設置されるようになったものの、
通販で【送料無料】という表現はやっぱりおかしい(送料は私たちが負担します)し、
別に今日注文して今日・明日に手に入らなくても困らない(自分はですが…)。
まぁ、映画はミステリとして面白かったけどね。
エレナ演じる満島ひかりさんが突然涙を流すシーンはびっくりしたけどね。
冒頭からグダグダ書いた感想を自分が抱いたのも、
この映画がとてもすばらしい証左なのかも。
早い物は、夜ポチッとしたら、翌日には届く、Amazon。そんなに急...
モダンタイムズの再現か・・
AMAZONのような巨大物流センターの新任センター長・舟渡エレナ(満島ひかり)が着任すると配送品が爆発する連続爆破事件が勃発。
(ネタバレ)
話の展開では5年前に務めていた社員、山崎が飛び降り自殺、原因は会社にあると復讐を企てたのは山崎の当時の恋人・筧まりか、復讐なら当時のパワハラ上司など特定人物だろうに、配送物に爆弾なんて無差別殺人を選んだのだろう。
ロッカーの扉に書かれた山崎の落書きには配送のベルトコンベアの速度らしき数字の羅列、彼は「モダンタイムズ(1936)」のチャップリンのような、機械の奴隷に成りたくなかったのだろうか・・。
要は世の中の流れに対する、反発や弾劾、宅配業者を含めて業界自体を破滅させる陰謀を描いてみたかったのでしょうかね。
まあ、サスペンス・ドラマではありますがキャリア・ウーマンの象徴のようなエレナにまつわるエピソードで尺稼ぎ、2時間越えはちと退屈でした。
伏線あり過ぎ‼︎テンポ良し◎
MIU404とアンナチュラル大好き。
でもこれはホント同じ世界観ってだけで
別ストーリーなのにちゃんと上手く全部繋がってる。
ラストまでハラハラ。
いろんなストーリーの糸があるのに
テンポ良き。でもちゃんと繋がっててキレイ。
私的に洗濯機でた‼︎って笑いそうになった。
見応えあるストーリーでした。
マジックワードの「カスタマー・セントリック」
いきなりバンドAmericaの「ヴェンチュラ・ハイウェイ」でご機嫌の宅配業者(火野正平、宇野祥平)なので。本気度がうかがえます。個人的にこの曲が好きなだけなんですけどね♪
TVドラマ『アンナチュラル』も『MIU404』もアマプラで視聴済みなので、シェアード・ユニバースを楽しみにしていました(なら、なぜ映画館で観ない?)。ちょっとAmazonに毒されているのかも・・・ま、UDIラボも4機捜のメンバーも程よいくらいに出演していて楽しかったです。配達シーンでは安藤玉恵のマンションの部屋№が404だったりするのもニヤニヤさせられるよ!
最初から色んな伏線が張り巡らされており、これがまた心地よくミスリードされる展開。物流業界の内情や外資大手の仕組みなど勉強になることが多い。派遣社員、下請け・孫請けといったピラミッド構造などに生ずる社会問題を大きく取り扱っていたのも凄い。『アンナチュラル』も『MIU404』も社会派だったからなぁ。
デイリーファーストの巨大さに見とれてしまいながら、伏線の面白さが心地よい。気づきにくいけど、宇野祥平が勤めていた会社ひのもと電気(?)のドラム式洗濯機がラストの安藤玉恵の家に繋がっていたりする。この安藤玉恵の家族が何度も同時進行で描かれるが、まさかまさかのラストマイル(物流のエンドユーザー)。こんなストーリー構造も驚きだ。そして宅配業者→岡田将生→満島ひかりと怪しい人物がころころ変化。鍵を握るのは元社員で5年間植物状態となっていた山崎佑(中村倫也)だ。
2024年問題といった物流業界の問題。1日稼働を止めただけで数億の損失、150円から170円に料金改定するだけで利益がガラリと変わる。それを復讐のために利用し、結果論として、労働問題も改善・・・期間は短いものの壮大なストーリー。物流代行のシステムがちょっと分からなかったけど面白かった。時代は通販。フェイストゥフェイスからドアトゥドアの時代になっているとも言えようか。
何やかんや言っても『アンナチュラル』は大好き。2回も通して観てしまった。最も笑えたのはUDIラボの中堂(井浦新)が「クソ」と言いかけたシーン(パワハラで訴えられてるからね)。それを羊運送の八木(阿部サダヲ)が代わりに「クソ」と言ったところ。
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