ラストマイルのレビュー・感想・評価
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観るべき作品 野木亜紀子さん天才
本当に野木亜紀子さんが大好きで。
アンナチュラルもMIU404も本当に大好きで。
あんまりテンション上がってしまってはと思い冷静に
観たけれど、やはり傑作。
社会問題提起がいつもの事ながらお見事すぎました。
アンナチュラルのしあわせの蜂蜜ケーキの工場の回に
も触れていた働かせ過ぎ働きすぎ問題が前提にありながら
その背景には価格競争や利便性向上にまつわる
問題も描かれていて、生活者、労働者ひとりひとりに
ずっしりと関係がある話なので考えさせられる。
スマホひとつで物が直ぐに届く便利な時代で
送料無料が当たり前になっているけどサービスは
もちろん無料ではない。
そこには誰かの苦労と労力があって成り立っていて
限界はあるというメッセージに感じたし、
私自身がサービス業をしているから
日々の鬱憤にも教訓にも、どちらにも感情移入して
没頭できた。労働に対価が見合ってなくてもある程度感謝されたら報われるけどそれによって会社だけが儲けたらしんどいよ。
あとはIT社会は便利だけど何かあったら本当に余計に
必要以上にきっとパニックになるよね。
便利で助かっていることもたくさんあって
無かった時代に戻るのは難しいけれど。
仕事に対する責任の問題も色濃く感じて
機械やデータに頼り過ぎると何かあった時の責任転嫁や
消費者のモヤモヤは、どうなるんだろう。
人の気持ちが想像出来なくなったら怖いことだなぁとしみじみ考えた。物流に限らず。
そしてエンタメとしての感想としても
音楽もテンポもやっぱり良くてずっと見応えあった。
主演の2人も良かった。
岡田将生さんハマり役すぎて本当にこうゆう人いるのよ!!芝居が上手すぎた。。わかってはいたけど。
満島ひかりさんはやっぱり存在感や癖が最初強くて普通にこの辺りに居なそうでセンター長に見えなかった。狙いだよね?と期待していた通りのさすが過ぎるお芝居でやっぱりこのチームは裏切らないなぁと感じた。特に爆弾処理してるシーン凄かったなぁ。恐怖がこんなに伝わってくるなんて。
そしてMIU404の音楽かかると単純にめちゃくちゃテンション上がる!伊吹が好き過ぎることを再確認。志麻が全く変わらずに志麻すぎて星野源さん凄い!!感動。個人的には伊吹と志麻がもう少し事件解決に関わってくれたら嬉しかったな。主役2人の役はいくら有能でも犯人推理はやっぱり警察に活躍してほしい!
そして阿部サダヲさん主役過ぎて悪目立ちするんじゃと思ってたけど、すっごくその辺にいる管理職のおじさん過ぎてまたしてもやられた。どんだけ気配まで操れるの?
豪華過ぎるキャストの良くない部分が全く出ておらず
全てが良かった。
野木亜紀子さんの脚本は事件がドラマチック過ぎずリアルで分かりみがありすぎて、ごくごく普通の日常や感情が生々しくだけどエンタメとしてワクワクドキドキもさせてくれて本当にこの世界観が大好き。ずっと浸っていたい。
映画の帰り道に配送トラックを見かけて心から感謝した。
企画の大勝利
観賞前にとても驚かされた。俺は日々映画チケット作品販売数監視サイトを眺めている。「今、流行っている作品は何か?」「注目のあの作品の興収成績はどんな感じ?」という情報をウオッチしている。特に金曜日は新作の動きを興味深く見守っている。 23日もいつものように眺めていたら、朝から本作が凄いスタートダッシュだった。その勢いは夜まで衰えず、土日もそのまま持続!
近年、大ヒットはアニメばかり、実写映画の興行成績は厳しい状況にある、キングダムのような人気が確立したシリーズや、今旬のスター主演作品等20億円を超えるようなヒットは極々限られる。主演の満島ひかりは、(俺は好きだが)さほど集客力がある女優ではない。岡田将生だって。「誰か旬のアイドルのキャスティングでもあったか?」と再確認したけど、それも無し。 俺の常識では、大ヒットの要素の何も無い。
「なんで?」
謎を抱えたまま、公開初日の晩に観賞。
観てやっと謎が解けた。
【物語】
流通業界が繁忙期を迎えるブラックフライデー前夜、舟渡エレナ(満島ひかり)はグローバルネットショッピングサイト会社の巨大物流センターの新センター長として赴任。しかし、赴任直後にその物流センターから配送された段ボールが爆発する事件が起きる。さらに同様の爆発があちこちで連続して発生するが、爆発したのはいずれも赴任した物流センターから出荷された段ボール箱だった。
警察が捜査のために物流センターに乗り込んで来るが、エレナは商品発送を止めないためにチームマネージャーの梨本孔(岡田将生)と共に奔走する。彼らは犯人に繋がりそうな不信な偽ネットCMを見つける。偽CMは12個の爆弾を仕掛けたことを暗示していた。彼らは独自に犯人を特定すべく動き出すが・・・
【感想】
純粋な作品の感想を先に。
ストーリー的には「犯人は誰?」を追い続けるミステリー作品。
それに付加されるのは、“爆発”というスリル・恐怖でヒヤヒヤさせられるサスペンス要素、犯人像に絡むヒューマンドラマ要素。さらには昨今の物流業界で問題となっている人出不足、過重労働問題を描く社会問題要素が加わっている。
ストーリー、脚本・演出に破綻は無く、高レベルで纏められているし、満島ひかりは期待どおりに魅力的だし、岡田将生他共演、脇役陣が超豪華で、確かな演技なので、作品として満足できるレベルに仕上がっている。
が、本作で一番印象的なのは企画、プロデュースだ。
それが冒頭の俺の驚き「こんな作品がなぜ大ヒット?」の答だった。
後から宣伝を見れば確かに書いてあったが、俺が観賞するまで気づかなかったのはTVドラマ「アンナチュラル」「MIU404」、両方観ていなかったからで、情報をスルーしてしまった。唯一予告編で気付いていたのは、石原さとみらしき人が一瞬見えて、「あれ、脇役で出てるの???」と思っていた。
ヒットTVドラマの劇場版は“踊る大走査線”の大成功以来多数作られて来たが、このパターンは無かったはず。話題になったドラマ「アンナチュラル」「MIU404」の設定を作品のほんの一部に使う。それでも両作のメインキャストがちょい役にも関わらず勢ぞろいして、超大作並みの超豪華キャストに。それが実現できたのはプロデューサー・監督・脚本家つながりがあったからだろう。言って見れば過去見たことの無い“大友情出演陣”の実現だ。
大観客動員はこのキャストが両ドラマファンを引っ張った結果だろう。一方、両ドラマファンでない俺の立場から評価したいのは、ストーリーとメインキャストは両ドラマの続編でも何でもないので、TVドラマを観たか否かに関係無く楽しめる作品に仕上がっていること。
興行的成功と作品としての質の高さの両立に成功していると思う。
豪華俳優陣の揃い踏み!
テレビドラマ「アンナチュラル」、「MIU404」の脚本家と監督が再タッグということで、両番組の出演者が同じ役で出演するのが話題の作品です。
両作品とも、毎週楽しく見てました。内容的には、しっかり覚えてませんが、「MIU404」にずん飯尾さんが出た時には、ホンッと大喜びでした。
さて、本作品ですが、ホンッと豪華俳優陣のムダ遣いですよね。
「アンナチュラル」の石原さんとか「MIU404」の星野さん、綾野さんがちょい役で出てきます。まぁ、それなりの重要な活躍シーンではあるのですが・・・。
勿論、ドラマを見てなくても豪華俳優陣の共演ということで楽しめますが、知っていればニヤリニヤリと懐かしめます。
サスペンスとしても十分に楽しませてもらいました。
物流社会において、宅配が当たり前となっている現在、届いた商品が爆弾だったら・・・
いや~、考えただけでも恐ろしい。
何時、何処で、誰が、どうやって、爆弾と商品を取り替えるのか?
何故、こんな事件をおこしたのか?
捜査を混乱させる二転三転、ホンッと面白かった。そして、物流に係るセンターと運送業者、配達員、全てが入り乱れての大混乱は見応え抜群です。
最後の最後までハラハラドキドキが止まらない見事な展開でした。
おっと、言い忘れてましたが、米津玄師の歌も最高です。
【ネタバレ】
サスペンスとしての面白さは勿論だったのですが、本作品は物流社会の問題点も訴えてましたね。
コスト削減から来る低賃金による配達員の減少。それに伴う過重労働。ホンッと大変だと思います。それでも増え続ける宅配。
ロッカーのメモの意味がよくわからなかった。70kg(自分の体重)が、ベルトコンベアに掛かることで止まると解釈したんですが、どうでしょう?
それほど「便利」な必要があったのか、
便利さの代償に誰かに無理をさせている、
その現実を突きつけられました。
宅配便も、新聞の配達も、救急車も、
汗を流している人にただ頭が下がる思いです。
でも、それだけでよいのか、ということも
考えられ、本当にその必要があるのか、ってことを
我々は考えるべきではないか、と思いました。
ただ一つ気になるのは「ラストマイル」という
映画のタイトル、直感的に内容が伝わって来ない、
と映画を見たあと感じましたが、、
シェアード・ユニバースでなくてもよかった
シェアード・ユニバースじゃなくても
良かったと思う。
アンナチュラル×MIU404と
めちゃくちゃ深く関わるわけでもないし
この二作品の世界の中で
こういうことが起きたっていう感じ。
批判的な書き方になってしまったけど
ただ、
シェアード・ユニバース作品じゃなきゃ
見ようと思わなかったし
こういう社会的な問題を知ることもなかった。
シェアード・ユニバースで
アンナチュラル×MIU404の世界の人たちに
また会える!!
なんてルンルンで見たら
自分の頭では答えが見つからない
問題をお土産に渡されたような。。。
あの二作品の完結後、
主役の人たち以外に
六郎が、坂本が、白井が、勝俣が
細かい登場人物たちまでが
登場し成長した姿が見れて
ものすごく感動して嬉しくて
ある意味救いでもあったし
あの日の続きって感じでわくわくもしたし
それがほんとにたまらなかったけど
映画のラストシーンが分からなくて
色々な人の意見や考察を見て
浅はかな見方をしたなと反省。
そりゃ脚本はあの野木先生。
きっとシェアード・ユニバースにしてまで
この社会問題を伝えたかったのかなと
すごく考えるようになった。
答えはないけど知ってほしい
あなたならどうする、
あなたはなにが欲しい
次はあなたの番
そういうメッセージを伝えたかったのかなと。
みんながみんな分からなくても
ほんの少しの人に伝われば
もしかしたら何かが変わるかもしれなくて。
そして主題歌「がらくた」。
ちゃんと聞けば聞くほど
そう意味なのかなと思わされるような。
稚拙な感想で申し訳ないですが
ほんと素敵な作品であり
色々考えさせられる作品で
ちゃんともう一回みて
ちゃんと向き合いたいと思ったし
この作品を世にだしてくれた
製作関係者や役者の皆様に
感謝を伝えたいぐらい
素晴らしい作品でした。
ありがとうございました。
物流の闇、それは私たちが作り出したもの
のっけからの荷物の爆破。
オウオウどうなっているんや。
かなりヤバいがな。
ちょっと引いてもうたわ。
で、つかみはOK。
結論から言えばオモロかった。
楽しませてもろうたわ。
2時間以上の長丁場やったけど飽きひんかったわ。
キャストも豪華。
「アンナチュラル」も「MIU404」も知らんけど!!
ちょっとだけの出演がモッタイネ~!!
満島ひかりのセンター長、切れ味抜群やね。
ナイスな配役、よう似合ってたわ。
で、アメリカナイズされた合理主義の塊やったな。
連続爆破事件もなんのその、警察に対して一歩も引かず、荷物の遅延を阻止すべく物流を請け負う羊急便を締め上げる。
それも淡々と。
締め上げられた阿部サダヲがこりゃまたウマいなぁ~!!
ただ、“のり弁当”が“から揚げ弁当”に替わっている例えは「おかしいやろ!!」と突っ込みそうになったわ笑。
そやけど、羊急便って、名前がいかにも発注元に従順な感じがしてブラックユーモア笑。
ヒツジさんやのにヤギさんやクマさんもいててクスッとなったわ。
でも、ヒツジさんがキレて集団になってかかってこられたら、コワかった~笑!!
大手ショッピングサイト内で自殺者が出てもラインが止まらない(止められない)のは不気味やった。
背筋が凍る気がしたわ、ホンマのことなんか??
Wショーヘイがやっていた委託ドライバー親子の姿が今の物流の実態やね。
安い委託料で、不在の荷物に右往左往しながら、少ない休憩時間で満足に食事も摂れず、結局を体を壊しても自己責任、けど自分たちが日本の物流を支えているという自負だけを頼りに生きていくしかない。
こんな実態をずいぶんと身近に見てきたんで胸が痛かったわ。
息子が「(委託料が)20円上がって100個配達しても2,000円で焼け石に水」と最後に語った本音に心が引きずられてしまう。
ぬいぐるみに仕込まれた最後の爆弾を、爆発寸前に息子が放り込んだ洗濯機がかつて勤務していたメーカー(HINOMARU)やったのは皮肉か??
“ポチっ”するだけであらゆるものが手に入ることを考え直さなアカンでホンマに!!と振り返る機会になった。
※米津玄師の「がらくた」がとても良い。
面白かった
私はこの作品の世界線と交錯する「アンナチュラル」「MIU404」を見ておらず、なんとなく登場人物と大まかなストーリーを知っている程度だったのですが、映画自体はとても楽しめました。ただ、この二作品の登場人物が出る頻度も決して低くはないので、見ていた方がより楽しめると思いました。
「過労」がひとつのテーマ。そのことを直接的すぎない表現で描くのが上手いと思いました。確かに自殺未遂したのは山崎でしたが、運送の佐野親子が言う「やっちゃん」も過労で体を壊し、亡くなった人。このことが話に出るのは割と最初の方で、作品のテーマに結びついてくると気づいた時はドキドキしました。また、息子の前職であったヒノモト製品の頑丈な洗濯機が、結果的に別の家族を救うことになったという伏線回収も感動しました。
登場人物の一挙手一投足、一言一言が伏線になっていて、それを不自然すぎない流れで回収していく、という感じの映画でした。ミステリーものが好きなのもあり、個人的にはすごく楽しめました。
テレビドラマっぽい
ユナイテッドシネマ浦和にて鑑賞🎥
テレビはあまり見ないが、たまたま先日、この映画の宣伝をしていて、面白そうだったので観てみた。
それなりに金をかけた流通センターのセット、やたらと豪華な出演者だった。薬師丸ひろ子まで出て来たのはビックリ😄笑
物語は、テレビ宣伝で「大流通センターに複数の爆弾がセットされている。さぁ、どうする?」という設定は面白くなりそうだった。
しかし、緊張感が感じられず、お金をかけたテレビドラマを映画館で観ているような感じだった (^^;
冒頭、配送センターからの品物が爆発するあたりは、その後の展開が楽しみだった。
Amazonセンターもこんな感じなのかな?……と思わせるような物流センターから発送された品物が2つ、3つと連続爆破事件となっていく。
こうした連続爆破事件が発生したら、爆弾をまだまだ抱えているような物流センター倉庫は立入禁止にして大勢の警官が物流センターを取り囲むぐらいのことはするのではなかろうか?🤔
そういう場所で引き続き、配送する/しないで揉めていたり、大勢の搬送業者をはじめとする一般人も出入りするっていうのはオカシイのではなかろうか?🤔
事件の重大性を軽視した緩さが見られて、シラケてしまう😶
本作が爆弾を扱った映画なので、どうしても長谷川ゴジ監督の『太陽を盗んだ男』と比べてしまったりするが、爆弾を作るシーンどころか、爆弾そのものが殆ど映らないというのも危機感が迫ってこない。
まぁ、あんな大傑作と比べても仕方ないが……
物流センターに目を付けたあたりは良かったと思うが、物語展開に難があり、ノリ切れなかった。
サイドストーリーに感銘。
人は一たび手に入れてしまった文明の恩恵を手放すことは難しいものです。サイドストーリー的に描かれる「トラックドライバーの親子」や「シングルマザーと娘たち」のエピソードからも、物流だけでなく経済格差や社会保障の問題は本当に根が深いと感じました。
コンベアーを止めるな
野木さん✖️塚原さん✖️新井さんの作品の魅力がなんなのかをようやく理解できた。それはズバリ「題材への敬意」である。緻密な脚本の作品は数は限られるが他にもある。ただ題材とする職業への敬意だったり感謝を感じられるのはこのトリオの作品が随一であろう。
その敬意が最も表れてるのはタイトル。ラストマイルは物流の最後の区間。ドライバーが商品をお客さんのところに届ける区間。24時間365日この世界のどこかでドライバーさんがラストマイルを駆け抜けている。そんなラストマイルをタイトルに掲げていたり、ラストシーンで子供に爆弾が入ってない商品を届けるのがエレナではなくドライバーの佐野親子である所も日夜駆けずり回っているドライバーさんへの感謝と敬意を感じる。
その上で物流を支える人として上層部にも敬意を感じる。「全てはお客様のために」というマジックワードに上層部も追い詰められている様が見てとれる。おそらく物流問題について綿密に取材して考察を重ねた上でドラマに落とし込まれたのだろう。そういう誠実さが伝わってくる丁寧な作品であった。飛び降りた社員の後ろで淡々と流れるベルトコンベアに胸が押しつぶされそうであった。この闇の原因はなんだったのか?
そんな疑問を我々に考えさせてくれる丁寧で優しい映画だった。
野木さんの脚本は相変わらず緻密で隙がない。前半のミスリード用の話を最後のオチで回収して行く華麗さには思わず笑みがこぼれてしまうほど。とはいえ、耐熱性の洗濯機は流石に無理がすぎるようなというか振り切ってギャグの領域まで行ってる。
MIU404やアンナチュラルの面々にもちゃんと事件解決の鍵となる活躍の場面が設けられていてシェアードユニバースムービーとしての隙のなさも実感。ただ、世界観を共有してスペシャルゲストとして登場させてお祭り騒ぎを演出しましたというだけでは無いところが素晴らしい。
MIU、アンナチュラルファンにはたまらない!!
MIUやアンナチュラルメンツが思っていたよりたくさん出演されていて、いちいちキャーってなりました!
でもそれだけじゃない、やはり野木作品、今の社会の問題点をあぶり出し考えさせられる事もすごく多くて。
絵空事ではないリアルなヒリヒリした感覚を味わいました
Customer centric(全てはお客様のために)…それはMagic word
ブラックフライデー前夜、ショッピングサイトの物流センターから発送された
荷物が届いた後に爆発、その後連続爆破事件へ発生。
センター長として着任したばかりの舟渡エレナは、チームマネージャの梨本孔と
対応に追われる。。。
今回も予備知識なく、ただ米津玄師さんの歌に魅かれて鑑賞したのだが、
やたら豪華キャストだなと思ったら、ドラマのアンナチュラル、MIU404との
共演だったとは。
(どちらも観たことがないので、詳しくはないが、登場人物はなんとなくわかる)
まあ、それはそれでよしとして、この映画で描かれたのは、
物流業界、配送業界の問題、大変さ、苦悩に加え、
大企業による搾取、不当取引などなど。。。
そして、Customer centric(全てはお客様のために)というマジックワード、
解釈の仕方、受け取り方により、どうにでも意味合いが転ずる。
どれがホントのCustomer centricなのか、と頭を傾げざるを得なくなる。
また、爆破事件の真相、犯人の同期、そしてトリックもなかなか難しかった。
特にどうやって爆弾を仕込んだのかが、物流業界のことを知らないと
思いつかないのでは。
この映画のタイトル、「ラストマイル」に秘められたもの。
物流センターから各拠点へ配送され、各拠点からさらに最寄りの拠点へ、
そして最寄りの拠点からエンドユーザに配送されていくのだが、
その最後の区間を指していたのか。
はたまた、キーマンとなる、山崎、筧の二人が最後に辿った道、
それこそ、ラストマイルだったのかもしれない。
主人公舟渡エレナを演じたのは満島ひかりさん、たぶん映画で観るのは初めて。
最初は某スマホのCMの女王様のしゃべりが浮かんだが、めっちゃ頭が切れる、
切替も早く、おまけにコミカル、優秀なセンター長役を見事にこなしていた。
チームマネージャの梨本孔を演じたのは岡田将生さん、イケメンです。
今はすっかり朝の顔の一人で拝見させていただいていますが、
最後にスクリーンで見たのは「ゆとりですがなにか」かな。
相変わらず、かっこいいなあ。
同僚、上司の五十嵐役はディーンふじおかさん、こちらもかっこいい。
配送業を営む羊急便の管理職八木役は阿部サダヲさん、うまいよなあ、何やらせても。
刑事さんコンビもなかなか面白かったけど、配送をしている親子を演じた、
火野正平さん、宇野祥平さん、会話やお弁当食べているところ、哀愁漂う親子、
とてもよかった。
エンドロールで流れる、米津玄師さんの「がらくた」、胸に響いた。
キーマンである、山崎、筧のことを描いたんだろうな。
♪例えばあなたがずっと壊れていても 二度と戻りはしなくても
構わないから 僕のそばで生きていてよ
どこかで失くしたものを探しにいこう どこにもなくっても
どこにもなかったねと 笑う二人はがらくた
米津玄師さん、すごすぎ。エンドロールで泣きそうになった。
続編を連ドラで観たい!
アンナチュラル MIU404 等が上手く入り込んで非常に面白かったです。良く出来たストーリーで違和感無く3つの作品繋げていたなー。本当に豪華な役者陣だなー。続編を連ドラで観たいくらいでした。
現代日本をエンターテインメントに描く
通販で運ばれて来る爆弾。非常に現代的な犯罪で、現実に起こりそうで恐ろしい。
また、非常に日本的なテーマで、特に配送業者の話や、外資企業など、邦画でしか作り得ない作品。
そして、伏線を活かしまくった脚本の素晴らしさ、キャストの絶妙な配置。
社会派な部分もあれど、何よりもしっかりエンタメに振り切った面白い映画。
#ラストマイル
ノンストップ サスペンス
わたし自身、宅配便ドライバーの娘として育ち、宅配便の事務員をしていたため、委託ドライバーの言葉に胸がつまりました。
アンナチュラル、MIU404が大好きだったので、「え? あの子がこの職業に!?」という驚きや、変わらないな〜っという安心感でニヤニヤしました。もうイントロが流れるだけで胸が高まります。
続編、熱望してます!
俳優陣の演技が本当にうまかったです。
うまいとわかってて見たのにやっぱり引き込まれました。
ラストの荷物は誕生日だから日にち指定してるのかなと思ったら違った……。
けっこう前に届いてたのね。
パンフレットが変わってて、ネタバレ回避用なんだろうけどハサミ入れたくないな。でもあの俳優さんのインタビュー読みたいし、悩む。
面白かった
主演2人も良かったけど、酒向さん大倉さんコンビも面白くてこの2人のドラマも何か作ってほしいと思った。火野宇野親子の会話や仕草も哀愁漂ってて良かった。
それぞれのドラマの主要メンバーが脇役で、安定した存在感。最後まで飽きる場面がなく、スペシャルドラマっぽかった。
期待以上、想像以上!
最初から最後まで引き込まれ、すごい良かったです!
想像を上回り、どんでん返し、私的には泣きそうになる場面、社会問題も組み込まれながら、最後は、明るくすっきりと終わり、ほんと良い映画でした!
評価が高くて興味半分で鑑賞したのですが納得です!
ほんとうにほしいものは?
巨大ショッピングサイトの物流センターの話から、物流業界、エンドユーザーの生活までが描かれる。
焦点は【何故爆発物が荷物に入ったのか?】
徐々に解き明かされる謎がテンポよく、各ドラマ陣の登場も自然。
アンナチュラル以外は未視聴でしたが、役割に沿って心地いい配分。
今作でのファインプレーは火野正平、宇野祥平が演じる配達員。特に火野正平が発する言葉は刺さる。
会社の上の様子もありありと描かれ、結局割を食うのは末端…とやるせない気持ちにもなるが、一度立ち返って【ほんとうに必要なものか?いますぐほしいのか?】を意識しながら注文したいと思った。
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