ラストマイルのレビュー・感想・評価
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とても良かったです!
最初に、Amazonヘビーユーザーの私からすると、やや耳の痛い内容ですが、配達の方にはいつも感謝の気持ちでいっぱいです。
満島ひかりさん、最高です!
やはり満島さんには華がある!ずば抜けて魅力的な演技は心を惹きつけます。
驚きに驚きの連続のなか、ヒューマンな要素もあった、ただの爆弾ドカンドカン映画とは違うのです。
塚原組が総出演な感じで、これまた贅沢。
綾野剛さん、星野源さん、石原さとみさん、窪田正孝さんなどなど豪華な顔ぶれがサポート役なんて、塚原さんだからなせる技。
最後の米津玄師さんの主題歌「がらくた」も最高です!
なかなか深い‥
世界規模のショッピングサイトから配送された段ボール箱が爆発するところから始まる映画。けっこうドキドキしたし、なんか普段から、やたら家族でAmazon便を使っているので、ちょっと怖くなった(笑)
テレビドラマ「アンナチュラル」「MIU404」の監督・塚原あゆ子と脚本家・野木亜紀子の作品ということでも、Netflixで少し観なおしてから、本作に行ったが、別に観ていなくても、あまり関係なく、楽しめた映画だった。テレビドラマのファンだった方はより楽しめる演出ではあった。でも友情出演みたいな感じなんで、観てみくても大丈夫。綾野剛とか星野源とか、石原さとみがもっと活躍してくれても良かったかな。でもそれをすると本作の映画としても意味が半減するかもねえ‥
見終えてから、いろいろ解説YouTubeを見たが、初見では、気づかない深い伏線がたくさんあって、もう一回見ないと、本作の良さはわからないかもしれない。現代社会がかかえるさまざまな問題を、ちょっと立ち止まって考え直させる映画でもあり、なかなか深い。私の評価は★4.0… 4.1でもよいかな。。
個人的年間映画一位確定 感想レポート
まえおき:この映画を2回見たが、あまりにも大好きな映画となってしまったため感想はとてもバラバラであり、後に綴る作品で最も感じた
感想が大学のレポート並な文量であるので伝わりづらい。ただし、私が思うできるだけの熱量・思いを是非みんなにも知ってもらい、共有していきたい。
1回目を見た時面白すぎて「今年の個人的映画ランキング1位になるだろうな」と思い、初日から3.4日が過ぎてからの2回目。
もう個人的な年間映画第1位が確定してしまった。
私はアンナチュラル・MIU404のドラマが大好きであり、特にMIU404はこれまで何周見てきたのか数えられない程志摩と伊吹のコンビを初め大好きなドラマである。そんな中2023年おわりにこの映画が発表されてから公開日に至るまで楽しみに待っていた。そして蓋を開けてみたらこれまで公開日まで期待しまくっていたどの作品よりも期待を裏切らなかった作品である。
本題
ラストマイルが何故もうこの夏の段階で年間一位で確定なのか?それを簡単に表すと「誰もが見たいと思えるようなエンターティンメント性、圧倒的なキャスト陣などプロデュース性、作中を沸き立たせる劇中曲、そしてこの作品全体の根幹を担っている百数に及ぶような考えさせられるストーリー」この4つの視点がどれも一級品であり、結局は個人的な見解になってしまうが今年の一位が確定してしまったのである。監督塚原あゆ子、脚本野木亜紀子、プロデューサー新井順子、音楽得田真裕をはじめとした作品を手掛けたスタッフ陣の活躍はとてつもない。
簡単に表すならMIU404から変わらずの爆破シーンなど塚原あゆ子のテイク、1人1人味のあるキャラクターをキャスティングでき、日本版アベンジャーズとも言われる程の新井順子のプロデュース、エキサイティングするシーンやシリアスなシーンで最大限のBGMを施し、いつまでも耳に残る得田真裕の音楽、そして作品の魅力を最大限に作っていく野木亜紀子の脚本は観衆に何かを訴えかけ、その反面クスッと笑える二面性。こうしてアンナチュラルやMIU404という大人気ドラマから変わらず、この4人を初めとしたスタッフたちは映画という舞台に写しても完成度は変わらない、いや、それ以上を見せてくれたと考える。これまで人気だった民放ドラマからの映画化は最高な作品が何本も世に出されてきたが、駄作も少なくはないだろう。その点も含めて実写邦画歴代興行収入第一位を獲得した「踊る大捜査線THE MOVIE2」に続くような最高峰の実力が発揮されたのではないかと感じる。
そして作品を見て最も感じたのが脚本家野木亜紀子をはじめとしたスタッフが訴えかけた社会問などをを長々と語っていきたい。
私がこのストーリーに最も感じたものとして
「日本という国の状況・これからの行く末」が
強く訴えられていたのではないか
アンナチュラル・MIU404でも様々な社会問題を取り扱っていたがこの作品でも多いに表現されていた。そして私が年間映画一位として確定した最もな要因でもある。
私がこのように考えた要因とは事件の根幹ともなった「山崎佑の飛び降り事故」、「デイリーファスト」、「サービス」、そして「日本人の性質」
軽く思い出せばこれらの背景があるからであるだろう。
まぁ私がイメージするデイリーファストのモデルとして「amazon」であるだろう。実際のamazonは世界的かつ日本でも勿論無くてはならない会社であるだろう。そんな会社を想起させるようにデリファスは価格も良好であり、物流センターは日本随一であったり、誰もが商品を購入するような大手会社であるだろう。
だからこそそんな会社を表すように、会社を強くする為の「12か条」、本社がアメリカにあるからこそ山崎佑が飛び降りた後の契約書などのアメリカ方式、少しでもミスをしたり配送を止めたら数億単位の損失が見込まれる状況などがあるだろう。
これこそブラックフライデー前夜から始まる連続爆破事件、実際にも起こっている日本での問題の数々のきっかけともなっているだろう。
私も作品のあらすじを見た時はこんな会社の状況が事件の要因となっているなど知る良しもなかった為、1回目を見たあと作品への思いが多いにひっくり返された。
そして日本人は勤勉で真面目な性質が多く(私自身もルールに準ずる性格かも)だからこそミスやプレッシャーを想像した際の追い詰められる要因でもあり、(山崎佑をはじめエレナや五十嵐、そして実際には登場してないのかもしれないが「やっちゃん」など)が実際作中でも追い詰められ、飛び降りや爆発、病気で亡くなってしまうなど実際この日本でも様々な問題・事件が起きてしまっている。
これはデイリーファストだけではない。日本にある多くの会社・多くのコミュニティにて起こっているだろう。(また、羊急便の八木が作中にてデイリーファストや上層部、下のドライバーたちの板挟みによる対応によって心身が追い詰められ、終いには社長へ爆発してしまったり寝タバコをしながらエレナからの要求を無視するなど現代の我々に最も表されているのではないかと思う)
そして「サービス」。いわばこれは12か条にもある「カスタマーセントリック〜全てはお客様のために〜」がこの世界の実情、そして何よりも多くの人々を追い詰めている要素でもあるだろう。
私はこの要素が何よりも作中に起こった事件の要因であり発端であるとも考える。まぁ事件を起こした2人の犯人、デリファスの統括本部長である五十嵐、アメリカ本社のサラなど事件への影響を及ぼしたのは何人もいる為私が考える要素は間違いなのかもしれない。しかし日本の状況こそ事件を起こした要因と考えたい。
まず、毎日進化している「利便性」これが多くの人を追い詰めている。デリファスのような即日配達や破格な価格帯、大雑把にいえばスマートフォンやお店やサイトのサービスの充実。
このように多くの人が便利さを感じ、毎日多くのサービスを利用している。
このように利便性が毎日進化している裏側で多くの人が多くの仕事において仕事量が過多とななり、プレッシャーが多くかかってしまう。
キツイ仕事によるストレスによって便利なサービスを利用していき、例えば癒されたりリフレッシュすることで生活を送っていく。
これを一周として永遠に繰り返していき、このように誰もが便利な生活を送る背景には循環の切迫(作中で例えるなら山崎佑の「ブラックフライデーが怖い」、エレナのアメリカでの休職など)によって1人1人の仕事がどんどん厳しくなるのではないか。
改めて「日本の状況」というのは様々なサービスの利便性が向上していくことで多くの人が多くのサービスを使う。これによって1人1人の仕事量、プレッシャーがかかることで過労自殺が近年増え、作中での山崎佑の飛び降りとなってしまうのではないかと考える。
だからこそ、日本の状況こそが事件の発端と私は考察する。
このように「デイリーファスト」、「日本人の性質」、「サービス」など様々な状況から「山崎佑の飛び降り」へと繋がり、連続爆破事件へと発展していく。
「日本という国の状況」とはこのように考える。
そして最後のシーンで孔がセンター長に就任決定したと同時にロッカーでの山﨑佑が書き残した「2.7m/s 70kg」を見て恐怖を感じている表現には実際に起こる「2024年問題」を想起しているのではないかという考えがよぎった。
作中ではデイリーファストが羊急便や他の大手配達会社に対して配達料の値上げ交渉をした事で問題が少し解決されたが、問題は大きく解決していない。孔がセンター長になることによって働き方は全く変わらないし、現実に起こっている物流問題はこれから多く起こっていくこと等
「これからの行く末」とはこのようなことではないかと考える。
こんな長々と語って説明していったが、脚本家野木亜紀子をはじめとしたスタッフたちが多くの要素を作品に散りばめていき、表現していき、私は今作における「日本という国の状況」を訴えているのではないかと考え、感じていた。
先にも綴った要素を基にストーリーへの感想や考察を語っていったが、他にもたくさんの要素を作品で感じることができた為に「ラストマイル」としてのストーリーの高精度は唯一無二であると考える。
あとがき
本作を見たことで多くの声として「日常における今の生活を見返していこう、当たり前がどれだけ幸せなことなのか」などの感想を目にしてきた。1人1人が振り返る事で実際に浮き彫りにある問題は少しずつ変わっていくのかもしれない。
ただし私は事件でのきっかけとなった要素は今や日本国内ないし世界中で当たり前となっているものであり、長年経っても大きく変えることは不可能なものではないかと考える。今の生活は便利であるからこそサービスを利用する事から抜け出す・改善していくことは難しく、これからどんどん進んでいく社会の縮図をこの「ラストマイル」で見れたように思える。
それでも私も含めてこの作品を見た1人1人がサービスを気持ちよく利用できることへの感謝・働く者への感謝という完璧な「お仕事映画」だったと改めて大きく感じる。
想像通り、期待通り→余韻(3.5→2.5)
満島ひかりが大好きな私にとって、
大画面で御尊顔を眺められる、これだけで
映画館に行く動機にはなる。
2つのドラマもリアルタイムに観てたので
キャストが出てくるとめちゃくちゃ嬉しい。
窪田くんが解剖学じゃなくて現場にいたので
そっか。。!と嬉しくなる。
主人公を変えれば、見方を変えれば3種類のドラマになる〜!
だけどやっぱり、ドラマ用の脚本なのか?少し間延びした感じで途中からラストまでだらけてしまった。
あと、脚本のミス?なのか、
最大の見せ場、トリックが単純すぎて
(しかも最初の方あり得ないと一蹴されてたような気が….)
うん。まあ、警察の話じゃないししょうがないか。
メインは物流だもんね、。
その辺は一度嵌るとずっと『????』
となってしまうので
あまり考えないように…..
とりあえず満島ひかりと阿部サダヲ、
あと、運送業のお父さん、良かった。
息子の前職の伏線も良かった。泣けた。
岡田くん、ナルシストのキモキャラの方が光ると思う。
ドラマ見てる人は嬉しいし、満島ひかりをまじまじと思う存分拝めたので満足して映画館を出られました。
ただトリックとか事件の意味とか動機を気にしてしまうと
楽しめないと思う、、、。
色々と辻褄が合わなくなってしまうので……..
追記〜〜〜〜〜〜〜映画見た後に1番思ったこと。
ミステリ好きにとって、事件のトリックとか、動機ってすごく重要で、それがめちゃくちゃ楽しみなんです。
今回は、物流代行サービスを利用しました、
CMも爆弾も、戸籍も全部お金で買っていました。
ニューヨークまで行っちゃうし、フッ軽だし、超絶お金持ち〜〜!
(全てサラサラ〜とセリフと早回しでサクッと解明しちゃう←ミステリ的には絶対有り得ない展開!)
犯人の背景がうっす!!!!!ほぼ出てこないし!
中村倫也くんの背景もうっす!!!!!!!
全然感情移入できなかった、、、辞めなよ….しか出てこなかった。(例えば弱み握られてたとか、精神的に病みまくってた、とかそういう描写も一切無し)
なんでだろ?ごめんなさい数ヶ月前に地面師みたばっかりだから?
殺人動機も『恋人を自殺に追い込まれたから』?!?!?
まだ親がやるなら100歩譲って分かるけど……恋人……..、?
ブラック企業だけど、悪者にされてたディーンも正直別に悪くないと思うし、(パワハラ的な描写もないしディーン自体も管理者な訳で。)
社長とか上の人全く出てこないし、とにかく事件に対しての内容が薄っぺら〜〜
ごめんなさい、地面師みちゃったから?(2回目)
こういうのって犯人に多少感情移入できたり、
(ん、まあ…しょうがないか….ダメだけど….)みたいななんとも言えない感情が生まれがちなんだけど、
ごめんけど、テロはダメだわ…….それなら会社の人間⚪︎せよ!とまじで思うわけよ…….個人的にAmazonにはめちゃくちゃお世話になってるし、安くて早くてありがたい。
でも、会社の人が過労死してしまうのは、
自殺に追い込まれちゃうのは
私たち顧客の責任なのか、?そう言われてるみたいで、、どうしたらいいっすかね?!?!結構テロ起こしたのは自分達の責任ってことなんですかね?!?!(別に怒ってないです)
そして、1番言いたいポイント、
トリックの物流代行サービス、
これも、無理じゃないですか?と。
まず、爆弾を仕掛ける?どうやって?事前購入で買ってから、あのおじさんに届けて、11個の爆弾をたった数日で仕掛けて、
それを代行サービスで内部に送る、?
いやいやいや………………
散々持ち物検査とか細かい検査してる会社が、
外部からの荷物をホイホイと受け入れますかね??
あんだけたくさんのバーコード処理されていて、
数が合わない、重さが合わない、とかで
すぐバレそうですけど〜〜?!
その辺は全く分からないけど、できちゃうの?!
単純すぎない?!
映画じゃなくてテレビで良かったな。地面師みちゃったからかな。(3回目)
大手通販サイトの物流
リアルな物流センターの感じと、配送に伴う社会問題などが盛り込まれていて作品として見応えがありました。
関連ドラマも好きで見ていたので、同じ世界線という事で、別作品の登場キャラが出るシーンだけでちょっと嬉しくもあった。
伏線などもあり、飽きずに見れたけど、最後のシーンは見終わった直後、理解力が足りず、ん?となったが、他の人の考察を見てようやく理解しました。ただ書く意味ある‥‥?
そもそも会社のロッカーに落書きしちゃダメだよ。あと爆弾もやり逃げはダメ絶対。
よく練られたストーリー
バーキンの象徴するもの
それが外資系のバリバリのキャリアのアイコンだとしたら
最後のシーンは持ってない方が良かったのかな?
持ってたんだっけ?
とりあえず持ち物や着ているもので社会的地位を表現する感じなのかしら?ってのが登場シーンから感じられて第一警戒態勢に入りましたね。自社通販の服はダサいって言葉に企業へのロイヤリティの無さを感じて資本主義ここに極まれり、と思ったり。一旦帰って着替えたのか、インフォバー錦鯉みたいなチェックのシャツはそれはそれは素敵だった。
内容的にはみなさんおっしゃってるように無理矢理感があってシェアード・ユニバースである必要はなかったし、むしろ雑音でしかなかった気がする。実際チョロリとMIUのふたりが出た時に警戒度はさらに上がりましたわ。
多分これ、MIUに出てきた陸上の成川くんが刑事になってるとかアンナチュラルの白井くんがバイク便のドライバーでちゃんと届けてるとかの小ネタみたいに、少しだけ成長後日談みたいなのを散りばめつつ、なんなら成川くんがメインで事件を追って一瞬先輩2人に電話する、くらいの顔出しでよかった気もしないでもない。なんならベイビーメタルオタクの家出娘の原菜乃華がちゃんと荷物仕分けのバイトしてるとかは見たかったかも。
なんだかんだメインストーリーであるところの自殺を隠したかった企業側と最後まで戦いから降りなかったディーン・フジオカの扱いの中途半端さ?演出の奥ゆかしさ?がその他が過剰だったために薄味に感じてしまったことも残念でならない。
久しぶりに大スクリーンで見た作品からの学びとしては、資本主義の究極であるグローバルECが当たり前のように展開する便利の裏側で、たくさんの人が魂削ってることを忘れずにってことと、全ての運送会社が置き配をファーストセレクトにしてもらえるとずいぶんラストマイルが楽になるのではないかと心の底から思いましたとさ。
ところでこの映画、今まで観る人がどんなところでどんなふうに働いてきたかでずいぶん印象は変わるはず。大手のわがままに振り回される底辺クリエイターにはかなり刺さることが多かったです。特に阿部サダヲさんの中間管理職の悲哀とか、啖呵切ったら社長だったとかのくだり。
隠蔽体質のTBSが隠蔽体質の企業を丸裸にする感じはアイロニーが効いてて良かったですが、もう映画はサブスクに敵わないことが露呈してしまい難しい気持ちになりながらも“映画館で見る映画以外は全部偽物“をどこまで突き通せるのかが新しい興味になってきましたね。AppleVisionが鍵かもしれない。
それではハバナイスムービータァイム!
中途半端な感じはある。
めちゃくちゃエンタメ映画として面白いのに、しっかりとしたメッセージやテーマが見えてくる。秀作
部屋番号は404
エンタメ+流通業界を巡る社会問題 → ラストマイル
1 人気TVドラマの枠組みを利用したエンタメながら、モノの流通を巡る企業の本質と労働現場の実相をも描いた社会派サスペンス
2 平日午後の時間帯でも幅広い年齢層が劇場に足を運んでいた。大いなるヒット作となった本作の粗筋は次のとおり。アマゾンを模した流通企業の倉庫兼配送センターが舞台。そこのセンター長・満島とその部下岡田が主人公。爆弾が仕掛けられた商品がここから配達され、連続して爆発する事件が発生する。誰がどの商品にどれぐらい仕掛けたのか?満島と岡田が当事者企業として謎解きに挑み、警察が事件捜査として入り込む。そして、被害拡大を阻止するため、商品発送の停止を巡り、両者が対立する。果たして、爆破事件の行方は・・・。
3 本作で良かったことは、①話がテンポ良く、映像に迫力があった。②通販商品の配送に関し、倉庫内作業及び配送業務の過酷な労働実態や荷主の運送会社に対する過剰な締め付けなどを説教臭くならずに示した。このことで作品に骨太のリアリティが増した。社会派ドラマに定評あるTBSの制作とオリジナル脚本のライターの力③基本的には企業側の立場でありながら自分の実体験から過酷な現場を知っており、環境の是正を願う犯人側の心情にシンパシーを垣間見せた満島の演技。④配送センターでキレながら処理に当たった中間管理職の阿部サダヲと愚痴りながら配送業務を行った火野正平の的を得た演技。⑤米津玄師の主題歌が心地好かった。
4 結果的に犯人側が本来望んだことは何ら実現することはなく課題として残された。通販利用は便利であるが、良いものをより安く、配送料無料で自分に取って都合の良い時間帯に受け取りたいと願うことが、限界までの企業努力や労働強化に繋がっていることを改めて思った。
伏線回収が爽快、テンポがいい
私はちょっと期待はずれ。
巨大物流センターから配送された荷物が次々と爆発する事件が発生し、犯人を追ってゆくってストーリーで、テンポも良くて、謎解きみたいな展開も悪くなかったけど、とにかく舟渡センター長の発言や行動に終始イライラが止まらなかった。
あとアンナチュラルとMIU404の世界線と交わるストーリーというのも話題ですが、正直ガッツリ内容に絡むわけでもなく2つのドラマの登場人物をわざわざ出す必要性を感じなかった。豪華な俳優陣やミスリード感に重きを置き過ぎて、いらん設定が多かった印象。
ただ社会問題にもなっている物流、特に現場の配送業者の方々の苦労を本編とはまた違った形で描いていてそれはよかった。荷物いつも届いています。本当にありがとうございます。
予習していなかったので、冒頭からショッキングな爆発シーンで度肝を抜...
予習していなかったので、冒頭からショッキングな爆発シーンで度肝を抜かれた。息つく暇もないくらい、時間があっという間に過ぎていった。まるで海外ドラマのように、次々と話が展開してゆくテンポが、今の時代にマッチしている。最近気になっていた流通業界のシステム、仕組み、その業界で働く人々の心の中が、安易に利用していた私の心に刺さった。海外から入ってきたたいへん合理的な新たな業界のシステム、利用者の最末端と接する日本人の人情。どんなに時代が変化しても、日本人の心を大切に次の世代に育てていきたいと思った。とても面白かったし、また良い勉強になった。拍手を贈りたいと思う。
『シェアード・ユニバース』、そして、レビューする上での気を付けるべき事
当初は見に行くつもりは無かった。
通勤中にYouTubeでラジオ(日曜天国、日曜サンデー)を聞いてて、番宣で出てた満島ひかりの話を聞いて見に行ってみた。
理由としては、『アンナチュラル』『MIU404』と同じ世界線という話を聞いて興味を持ったから。
そういう話を『シェアード・ユニバース』というらしい。
アンナチュラルは見ていたがMIU404は見てなかったのでU-NEXTで最初の数話だけ見てから行った。
当初行くつもりが無かったのは、満島ひかりが最近苦手だったから。
出世作の愛のむき出しの頃は好きだったんだけどね。
この映画の彼女の演技は感情のこもっていない淡々とした感じだった。
監督の演出がそうだったんだろうけどね。
なぜかはわかりません。
ラジオで聞いた話によると、満島ひかりの役は当て書き(演者を想定して脚本を書くこと)だったらしい。。
その割にはシックリ来なかったかな。
今回の彼女は、感情が見えず演技が大根に感じた。
ディスるつもりは無いんですけどね。
でも結局は彼女の番宣を聞いて見に行ったんだけどね。
設定は面白かったと思う。
DAILY FAST(あきらかにamazon)の流通センターにかかわる爆弾事件が起こる。
流通センターの裏側というか、amazon批判的な描き方は面白かった。
(1個150円って言ってた配送費はもっと安いと思うんだけどね)
配送業者を叩いている感じとか闇の部分を見れたのは興味深かったです。
amazonからクレーム入らないのかな。
ドラマはTBSだから、映画だってTBSは絡んでいるはず。。
amazonはテレビCMたくさん出しているはずだからね。。
そのへんが謎に感じた。
『アンナチュラル』と『MIU404』を見てた人は、同じ監督と脚本家なんで楽しめると思う。
豪華キャスト、米津玄師、ドラマの世界観、取っつきやすいです。
評価もかなり高いみたいですね。
ネットショッピングが事件の舞台、誰もが取っつきやすい話だったのが理由かな。
私的には、ごくごく普通のレベルの映画でしたけど。。
このへんは好みの問題ですね。
役者の紅白歌合戦?
もう一回見たい
今作を見るにあたり世界観が繋がっていると言われていたアンナチュラルとMIU404を全部見てから今作を見ました。
おかげで私はすっかり2作品のファンになりました。
ドラマ2作品を見なくてもこの作品は楽しめると思いますがこの2作品を見てから見るとかなり楽しめると思います。
まさにオールスター大集合!って感じで序盤から中盤からあの彼らや彼女たちが出てきて変わらないままの姿や、中にはその後の違った姿を見れる人物も何人かいたりして、そうかそうか〜そうなったのか〜なんてニヤニヤしながら見ちゃいました!
そのあたりは2作品のファンたちを楽しませてくれる要素が詰まっています。
映画の番宣的には満島さんと岡田さんが主演の作品風ではありますが、実際に作品を私が見た印象では酒匂さんと大倉さんがわりとメインになって物語は進んでるような印象でアンナチュラルとMIU404のクロスオーバーなスピンオフ作品的なものに感じました。
もちろん物語の軸は満島さんを中心に進んではいくのですが。
今作に登場する脇を固める面々もさすがのベテラン勢なので本当に安心して見れます。
ストーリー的には作品全体としてなかなか長いため犯人に辿り着くところや謎が明かされる展開が何度かあり、見ながらこちらで整理していく必要があり、ちょっと一回の鑑賞だけではなかなか全部を掴みきれないまま私個人としては見終えた感じでした。
そのあたりは見る人によってよくわからなかったって感じるかと思います。
おそらく何度か見たくなる、もう一度確かめたくなるような仕掛けとしてこのような作りにしてるのかと思います。
自分は個人的に同じ作品を映画館で何回も見ないため、今後配信とかされたらもう一度見直して、ここはどうしてそうなったんだっけ?って点を見直してみたいなとは思います。
ドラマ2作品のファンの方は必ず見た方がいいですし、そうじゃない方も楽しめる作品ですのでオススメです!
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