ラストマイルのレビュー・感想・評価
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誰も救われてなくないか?
良いところ
不自然なミスリードが少なく、多くがまだまともな思考してて、不愉快さがない
先送りに近いが多少は良くなる兆しを残してるハッピーエンド?
?なところ
とってつけたようなキャラクターが出てきてはちょっと喋るだけのサービスシーン。元ネタ知らんから異形にしか。
露骨に怪しい人物を最初に出しておいて実は、みたいな展開で2時間ドラマのお手本みたいなお話。実際のところ、少しずつ明らかになる状況で最初から最後まで中弛みもなく見られた。ただ、まあ登場人物多すぎないか?説明する気もない過去作の人物は次々出てくるし、説明もなしの癖のある性格で、人好きするわけもなくイラッとして終わりなのがな。離婚してる親子とかはまあ、都合のいいタイミングなのを除けば一番好感度高い。
米国の自爆テロの後あたりで国威発揚であったり愛国心を煽るような政治色をまぶしたエンターテイメントが流行ったことがあったが、この作品も近いものを感じる。社会問題を取り上げる雰囲気で露骨に現実の企業を題材にしてるあたりが意図がないことはないだろう。実際のところ、きちんと送料に金を払う、というか値上げそのものを悪いものにみる世情をどうにかしたいっていうどこかの誰かの思想が入ってるんだろうな。
邦画特有の良い所を詰めに詰め込んだ大傑作
塚原さん有難う
野木さん有難う
アンナチュラルもMIU404も鑑賞済なんなら当時刺さりまくった忘れられない2作
ドラマであれだけの大作が作れたならば、わざわざ映画館に行かなくても地上波放送ないしは配信で観れば良いかな。
ばかやろう~~~!!これは映画だから演出できる作品であり、大画面だから感じられる表情、迫力があり、多数の人と同時に観るからこそ感じられる緊張感と安心感があるんだ!
現にMIU404のテーマソングが流れた時の高揚感が周りの人と共有できたあの感じ
自分も思わずハッと笑顔になってしまったし、小さく拍手する人とか居たし、UDIラボが映った瞬間前の人の肩が明らかに上がっていて、
あ~~みんなUDIチーム、4機捜メンバーとの再会を心待ちにしていたんだよな~嬉しいねええ!と
この感動を言葉を交わさずとも共有できるのは映画館だけ!
肝心の”ラストマイル”について
画面いっぱいの岡田将生に見つめるられて幕を開ける本編。
とんでもないサービスショット これだけで有難う御座いましたと言いたくなるが、序の口オブ序の口。
序盤は物流業界の闇が分かりやすく描かれ、同業勤務ではないが下請け業者ありきで働いている身としては胸が痛い。
エレナの頭が切れすぎて、こんな(梨本と)2人と働きたいと思っていたが、徐々に暗雲が立ち込める。
主人公犯人オチ作品は存在するものの二重人格設定だったり矛盾が生じたりするものの、野木脚本で巧妙なギミックが観れるのかなと思いながら・・・
梨本からの問い詰めを受けた後の「私がどんな思いでここまで・・・」で始まるエレナの独白からの流れは本当にハラハラしました。最後まで言わない(言えなかった)のがなんという絶妙な、視聴者のムズムズを刺激させる脚本で、降参しました。脱帽。
ジャンルはサスペンスではあるが
本作の肝は単なる「犯人探し」には収まらず
そもそも”何の”犯人を観るものは追っているのか分からなくなる。
ストーリー上での被害者は筧まりかではあるが、彼女もまた被害者であり
自殺まで追いやった側も俯瞰すれば被害者である。
となると、本当の犯人は無意識に便利さを求めすぎた消費者の欲望であり、裁くことのできない無念さと消費者の中に少なからず自分自身が入っている罪悪感が身にしみる。
最後のメッセージが2時間のストーリーによって
あまりにも効果的に重く、切実で、強い訴えとなっている。
時には立ち止まって休む、サボる、辞めることも必要。
そしてそのことに対して自分を責めないで。生きることを辞めるのだけは絶対駄目。
全てのシーンに意味がある
観終わって
全てのシーンに無駄がないことに震えた。
印象に残るシーンやセリフが
エンディングに向かって
意味を持ってくるのは
野木亜紀子さんの真骨頂。
メインは物流業界の問題なんだけど、
そこに働く人の人生に、
他の業界の過去も載せてきて、
しかもそれがラストに向けて意味を持つなんて。
途中から感じた、悲しい予感が
当たってほしくないのに
当たってしまって、今のリアルな出来事と重なり
心が重くなった。
アンナチュラルやMIU404のキャストの合流も
とても自然で、
こういう世界共有は、今後もやってほしいな
と思った。
僕は井浦新さんの演じる中堂系がやっぱり好きだ。
元気そうでよかった(?)
と安心した(ちょっとおかしい)。
映画館は1週間経っても満席で、
そのぶん聞くまでもなく、
色んな人の感想が、耳に入ってくる。
すると、
お目当ての俳優の出番が少ないことに不満があったり
張り巡らされた伏線を見落として、
シーンの意味が理解できなかったり
と人数分の見方があることに
改めて思いが至った。
色々言いつつもみんな楽しそうだった。
劇場で観るべき映画です。
ラストワンマイル(最後の1マイル)
「アンナチュラル」「MIU404」と同じ世界線で物語が展開する
シェアード・ユニバース作品として注目が集まっていますが、
両方の作品をまだ見ていない私でも問題なく楽しめました。
初心者にもやさしい映画です。
物語は、ブラックフライデー前夜、
世界規模のショッピングサイトの配送センターから配達された
段ボール箱の爆発から始まります。
主人公の新任センター長・舟渡エレナ(満島ひかりさん)は、
チームマネージャー・梨本孔(岡田将生さん)と一緒に、
事件の解決を目指すのですが・・・
本作では、爆破事件の解決と並行して、
物流の2024年問題、外資系企業の実力主義、
元請け・下請け企業、配達員とのパワーバランスといった、
業界の事情を描きながら、
そこで働く人々の葛藤と仕事への誇りを
満島ひかりさん、岡田将生さん、阿部サダヲさん、
火野正平さん、宇野祥平さんが丁寧に描いてます。
満島ひかりさんはTVインタビューで、
エレナの役作りに集中するため、
撮影期間は他の仕事を入れなかったと話されていました。
その甲斐もあってか、主役級の俳優が続々と出る中、
キャラの立つエレナを見事に作り上げています。
物流のラストワンマイルで起こる爆破事件と
加速するITシステムを題材に、
複雑な人間模様が描かれる社会ドラマで、
素敵な映画でした。
最後は、正義感が勝ちますね。。
物品流通の闇をつつく
細部が雑
総評としてはすごく面白いです。
ただ、細かいところが変でした。
〇mazon.con、fanatic〇.comで良く買い物しますが、
西海岸に物が有っても手配と空輸でも2日と税関1日で3日、なので4日目以降でないと届かない(物理的にも法的にもできないでしょ)。
また、爆弾あるかもしれない部屋で安易に物色って...(ノートPCを爆弾改造した可能性とか疑わないんかい)
等々、雑な展開が多々見受けれたので星-1。
すべてはお客様のために
テレビドラマ「アンナチュラル」「MIU404」は観ていなくても、「ラストマイル」はオリジナル脚本で1話完結するストーリーなので、そのことが鑑賞の妨げにはならないだろう。
観客動員数、興業収入が記録を更新しているのは、そのドラマが根強い人気を誇っていて、続編を期待して、普段足を運ばないファンが映画館に来ているかららしい。
すべてはお客様のために、一見聞こえのいい言葉だが、それを実現するために、裏側ではとてつもない軋轢や歪みが生じているということを、経営元、物流センター、運送業者、荷物を配送する人と受け取る人まで描くことによって、白日の下に晒している、そこに労働者の1人として共感できた。
また、ノンストップムービーというところも、最近ダラダラ展開していくシーンが多いミニシアター系の映画ばかり観ていたせいか、そのテンポ感、スピード感がとても心地よく、飽きずに観通せた。
でも、サスペンスの部分は、なぜ従業員は飛び降りたのか、なぜその彼女は爆弾を仕掛け罪のない人を犠牲にしたのか、その動機がはっきりわからずモヤモヤした。そこは想像に任せるということなんだろうか。
この映画は、結局、過重労働が問題になっている。今私はECサイトの仕事に従事しているが、それよりも大学生の時に経験した巨大印刷会社の深夜の工場バイトを思い出した。365日24時間止まらないベルトコンベア、ストップさせることは許されない。資本主義のグローバル化は加速し、製造業だけでなく、流通業へと膨張し続けている。
巨大資本主義はなにもかも呑み込んで利益のために人を動かそうとする。資本主義と対決することは難しい。自分たちもその土台にのっていないと生活できないからだ。でも、資本優先になり過ぎた社会が明らかに歪んでいるのも確かである。
犯行動機はわかったが、腑に落ちない
巨大配送センターから出荷された荷物に爆弾が仕掛けられ死傷者が出る。
配送センター所長舟渡と梨本は一見無差別テロに見える爆弾魔を阻止できるのか、翻弄される配送業者や警察を描きながら、犯人の目的、動機誰の仕業なのか、伏線を配置しながら二転三転する展開は面白く、日本の配送の現状、問題点をからませながらエンターテイメントとして成立して評価できる。しかし犯人と犯行動機がわかった時、興が冷めてしまった。
飛び降り自殺を計り昏睡状態の恋人の復讐なのだろうが、どの家庭に届くかわからない荷物に爆弾を仕掛けるだろうか?それこそ幼い子供の命を奪いかねない。犯人の女性は初めの爆弾の被害者として自死してしまう。結末を見る前死ぬのとはどういうつもりなのか?つじつま合わせのような顛末だ。
犯人の心情をあまり描いていないので腑に落ちない。
下請け運送屋がいい味だしてる
宅配便の荷物、開けられなくなるわ。
前半、謎呼ぶ展開はワクワク感が止まらなかった。 中盤以降は種明かしになってくるので、サスペンス要素が減ってきて少しだが緊張感がなくなってきた。まあ、当たり前だが。
途中、満島ひかりが爆弾に触れてアタフタしているところに爆弾処理班が乱入してくるくだりは、ボーっとしてたのか正直意味わからんかった。
オープニングででてくる下請けのおっさん2人の運送屋はなんの意味があるのか途中わけわからんかったが、ラストの展開はハラハラしたのは事実だわ。
ドラマ「アンナチュラル」や「MIU404」と同じ世界線の物語として...
ドラマ「アンナチュラル」や「MIU404」と同じ世界線の物語として描かれてるとの事でNetflixでドラマを見て映画館へ。
間に合わなかったあとの物語を描く「アンナチュラル」そして最悪の事態になる前に間に合わせる「MIU404」。
この映画 「ラストマイル」はちょうどその中間をいく物語。
ドラマ2作品を見ていなくても楽しむことができるけど、やはり俳優さんらのキャラクターを知った上で見た方が絶対面白いと思う。
この映画、始終ヒヤヒヤ。
爆破も怖いし、犯人が誰かも怖い。
責任のなすりつけ合いな人間性も怖い。
鑑賞後…感想として犯人は確かに悪だとは思う。
けれども失くして、壊して、奪われた側でもあり、がらくたにされた被害者側だとも思った。
運輸関係者以外が知り得ない世界観。
これを題材として「ラストマイル」のような作品が出来た。
パフォーマンスやノルマ、どうでもいい数字を上げなきゃいけない不条理の中で、スピードまでもが求められる今の世の中。
がらくたにならないよう問題提起されてる気がした。
今まで利便性や効率性のことしか考えず、配送に頼った自分の生活スタイルも見直さなくちゃだ。
この業界の裏側を知りとても考えさせられるものがあった。
荷物が届くのは奇跡的なこと。そして敬意を表したい。
満足感あり!
アンナチュラルとMIUはほぼ出てこない
同業者として胸に刺さる作品
エンタメ性、社会性、観て損なし!
アンナチュラルが大好きでした。今回MIU404もコラボしているとのことで、しっかりドラマを見て予習完璧でいざ鑑賞です。
映画館は結構大きめな劇場でしたが、満員御礼!皆さんの期待値があがります。
結論からいうと本当に今の便利な世の中を支えてくれている物流業界の闇をみた感じです。でもそれもそれぞれの立場にその立場なりの正義があってとても難しい問題だと感じました。
予習した割にはアンナチュラルとMIUは本編にそれほどの影響はありません。未視聴の方でも全然楽しめます。ただ見ているとそのドラマを思って胸アツになるというオマケ的な感じ。
満島ひかりさんはこの役にすごくあってましたね。もう満島さんの存在感で最後までスピード感をもって観れます。岡田将生さんもちょっと斜にかまえた感じの役がいつもはまって大好きです。
野木さんの作品はエンタメ性もあり、社会問題も取り入れたりして本当に楽しめます。しかしアンナチュラル信者としてはここぞというときに米津さんの歌が流れるのが醍醐味だったわけで、映画だとそれがないのがちょっと残念。
ちなみにMIU404を見て、いいときに流れる米津さんの歌を聞いてやっぱりいい!となり、ネットでCDポチってしまったんですが、恐ろしい速さでうちに配達されました。
時の社会問題を平凡に描いた
結論から言えば、映画としては平凡だった。
タイトルの「ラストマイル」とは物流の最下流のことだが、事件はもっと上流の物流倉庫内でも起きていた。今、社会問題になっている物流業界の闇を取り上げている。外資系EC物流大手と日本の中小宅配業者という関係性は、この業界でなくとも世界の産業構造の縮図を見ているようで衰退した日本を憂う者の焦燥感をも誘う。離職率の加速や責任の所在が不明瞭な臨時社員を酷使する雇用形態。事件の背景にある社会問題をわかりやすく描いている点では共感を得やすい。
一方で、映画としては、平凡に過ぎない。爆発シーンの迫力こそは臨場感を感じたがそれ以外は普通のドラマだ。役者は、率直に言って満島ひかりが物足りない。主役の重要な役処を演じきれてない。さながら薄っぺらなキャリアガールのノリだ。実績のある女優だけに残念だ。対して岡田将生や星野源は役柄を違和感なく演じきっていて感心した。往年の二枚目(?)俳優の火野正平はこの手の役柄には妙にハマる。そして何と言っても「ラストマイル」を担う運送業者の関東局局長役の阿部サダヲの好演ぶりは微笑ましい。
余談だが、このような社会構造は古くから欧米にあったもので、塚原あゆ子監督には、これを日本に持ち込んだ政治家や経済学者の闇に切り込むようなテーマを題材にした社会派の映画作りに取り組んでほしいと感じだ。
ハイスピードで見応えあり
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