ラストマイルのレビュー・感想・評価
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テーマがよい
テーマは凄く面白かった。物流ってこんなに複雑な流れになってるんだとか、末端のドライバーって働きに対しての給料そんなに低いんだとかということを調べるきっかけになった。
他作品で出演した人物やBGMが出てきたのは、知ってる人にとっては嬉しい人もいるのかもしれないけど、この作品にとっては少しノイズになったような気がした。穿った見方かもしれないけど無理に出演シーンを増やし、蛇足なシーンも増えてるのではと思ってしまった。自殺未遂したヤマサキの苦しさを、過去を、もう少し掘り下げた描写が欲しかった。
ただ、洗濯機の下りは結構好きだった。洒落た伏線回収だなと思った。
もう一度見ると色々更に見えてきて面白いのかもだけど、劇場じゃなくて家で見たい。連続ドラマでじっくりやったほうが合ってそうな作品。
巨大ショッピングサイトの運営はエッセンシャルワーク
話の筋としては、Amaz○nの日本法人がヤ○ト運輸を虐め、Am○zonの日本法人は米国本社に虐められていたという話です。
市川の道路が封鎖されるあたりも、塩浜の倉庫で間違いないと思いますし、上映中もずっと頭の中はその2社に置き換わってしか観れませんでした。
さて、本筋。
最初の爆発の被害者の指に指輪が見えた気がして既婚者なのかなと思いましたが、ここが後々ポイントになるとは思いませんでした。
とは言え、新センター長が犯人みたいな流れになった時には、それまでの彼女の立ち居振る舞いがテロ行為と全く噛み合わないので、即違うとも思いました。
結局、犯人らしき人物はたった1人。
で、その犯人はじゃあ今どこなのか?
ここがサスペンス的には肝なのかもしれませんが、そんなの警察が捜せばいいんじゃん?あまり興味ないなぁ…と、既にそのあたりまで話が進んだ時には、そんな気分になっていました。
というのも、最初は確かにサスペンス気分で観ていましたが、早い段階で流通業・運送業の大変さに目が移ってしまい、この事態をどう収拾させるのか?だけに気持ちが入ってしまっていましたので、テロ前に犯人が自殺していたのは、トリックとしては面白いけどまぁあるだろうなぁ程度の関心度。
それよりも…
すべてはお客様のために。
サラリーマンなら嫌ほど体験する建て前と本音。
「会社の利益のため」と言う副センター長に対し「違う、お客様のため」と社是を言うセンター長。
全くもって苦い、苦々しいです。
本人は、米国本社からの示唆で犯人と繋がる情報を削除したり、本国の株式市場が開く時間を考慮してマイナス情報の発表のタイミングを決めたりと、全面的に会社の利益のためにしか動いていなかった上でのセリフ。
とは言え、使える物は何でも使えとばかりに警察官を検査用員としてでも、とにかく出荷を止めない姿勢は、鬼気迫るぐらいの凄みを感じました。あのくらいの押しの強さがないと外資で生き残れないのかなと、ちょっと引いたくらいです。
それと運送業者も、安い請負料金のため、常に人手不足と高齢化で厳しいところに、危険物混入の責任まで擦り付けられそうになるところも、一般的な会社でもよくありそうな力関係の話だなと心を痛めて観てしまいました。
ただ、この業界自身も、早く人海戦術に頼る仕組みから切り替えていく技術やインフラを整備しないと、この問題の根本的な解決には至らないわけなのですが。
それもこれも利益優先の行動というより、ここまでの巨大なショッピングサイトになると、他の様々なエッセンシャルワークとも密接に関わってしまっていて、最早止めることは許されない状況であるという事実。
自分としては、その部分がこの映画で一番身に染みたところでした。
和製アベンジャーズ(笑)
ぽちっとしてから、我々の手元にくるまでの物語を
こんなにデンジャラスに
こんなにワクワクする物語になるとは…
しかも、出演者がみんな主役級の方々!
これはもうアベンジャーズ!
面白くないわけがない❗
楽しくみさせていただきました
欲を言えば、満島ヒカリさんは清純すぎて、勿体ない感じでした
うーんこれは…
大好きなアンナチュラルとMIUを全話見直してから高鳴る期待を抱き妻と劇場へ!だがしかし…
犯人側の動機と手段がどうにもチグハグで話が入ってこないし各ドラマ陣との絡みもファンサの域だったしで残念ながら自分には楽しめない内容でした。お祭りムービーと現代社会の問題提起は混ぜるな危険ということなのかな?パンフを見れば印象も変わるのかなと思ったけど完売でした
【追記】
パンフレット購入して再鑑賞。やはりメインストーリーが弱く新コンビも好きになれない。これは俳優陣ではなく脚本のせいだと感じます。映画というより年末のドラマスペシャルですね再鑑賞でも少し評価下がり星2つ
エンタメなんだろうか?
この映画では「アンナチュラル」などとは違い主人公達は事件に巻き込まれた当事者ですが「ノンストップサスペンス」のヒリヒリ感はなく、ほとんどが社内や関連会社との揉め事や愚痴で、すごくモタモタしてて、ストレスに感じました。
挙句、色んな人が色んなムリをして傷つきながら事件が解決しても、現実はほとんど変わらないという虚しさだけが残り、エンタメというより「まあ、結局、現実ってこんなもんだよね」という中途半端なドキュメンタリーみたいなものを見た気持ちです。
シェアードユニバースとかいうのはエンタメ感を盛る為の舞台装置なのでしょう。
「あー〇〇さん、出てる」が楽しめる人にはいいのかもしれません。
個人的にはほとんど楽しめなかったけど、それもうっかり言いづらい困った作品見ちゃったなと思います。
無関心領域
新宿ピカデリーで鑑賞
夜回なので空いてました
面白かったです
さすがの野木亜紀子先生
最後まで飽きずに見られました
邦画は予算が無いでしょう
関係者が頑張っていいものを作ろうという
気概が伝わってきた作品です
地震、台風、そしてアマゾン
身近にあるからこそリアルで怖いのです
いろいろ考えさせられました
ラストのラストにめちゃめちゃ
グッときました
米津玄師の主題歌の余韻も心地よく
堪能
満島さんが覇王色を纏ってた。
めっっちゃくちゃ面白かった。
ど頭からラストに至るまで釘付けだった。
満島さんが異次元に良くて…彼女の一挙手一投足に惹きつけられて仕方がない。作品が終わる時にもうあのキャラと会う事もないのかと消沈する事なんてまず無いし、そんな事今日まで思った事もなかった。
以前からその片鱗はあったものの、化け物みたいな女優さんに変貌してた。
物語も無茶苦茶良くて…物流が軸にあってよく血液に例えられる。滞ると死ぬのだ。
そんな国の生命線を取り巻く環境を克明に描いているようにも思う。
本国の言い分もそうだし、日本のトップが考えそうな事だとも思うし、トップダウンの指示系統から生まれてくる軋轢とか、いちいち説得力あった。
バディである2人が信頼度を深めていく展開も大好きだし、主人公に裏がありそうなミスリードも好物だ。
アングルも凝ってるし、編集もBGMも澱む事なく繋がっていってくれる。
脇を固めるキャラも曲者揃いで嬉しい。
おそらく同局の作品である2作品を引っ張りだしてくるとこなんざヒーロー大集合みたいな多幸感さえある。
主演を張り作品を創り引っ張ってた連中がワキに回り華を添える。
同じカットに入る事はなかったけれど、ソレら従え全くくすまない主演・満島ひかり。素晴らしかった。
正しい人が誰もいないのがこれまた良かった。
なんせ冒頭からエラい力の入れようだった。
絵造りに抜かりがないというか…何故そんな事感じたか分からないんだけど、開始3分でがっつり取り込まれたような気がする。
空撮の絵なのかなぁ。
綺麗な曲線を描く高速道路の絵が印象的で、そん時は思わなかったのだけれども、都市に流れる動脈のようにも今は思う。
ヘリでのレポーター越しの爆破も良かったし、その時の台詞もセンセーショナルだった。
ただ…
満島さんが途中から180度方針を変えるのだが、そのキッカケが分からないと言えば分からないし、いや、むしろそんなもんだよ実際はと言われればそうかもしれないと思う。
でも、どうしても解せないのが寝っ転がるディーン氏だ。たぶんそういう演出がついたのだろう。昏睡状態の中村氏とダブらせたいと。彼の中でその行為が消化しきれなかったんだろうなぁ…残念だった。
伏線も丁寧に回収してくれてたし、まさか洗濯機まで伏線だったとは思わなかったのだけれど、12個目に辿り着く経緯とかハラハラする。
電話に向かい動揺を必死に抑え語りかける満島さんから、逼迫した危機感も存分に伝わってた。
最後に上司にキレる大倉氏とか。
そう言えば犯人の女性も凄かったなぁ…。
「神は細部に宿る」を体現して見せたような作品であり主演だった。
物流の根幹は人の欲深さなのだろうなぁなんて事をラストに至り感じてたわけなのだけど、主演の満島さんには無欲さを感じてみたりしてた。
船度エレナへの真摯さだけがあったのかもなあ。
いやぁー、ホントに何から何まで面白かったーー!
満島さんも監督・塚原ゆり子さんの次回作も楽しみなのである!
社会問題を巧みに盛り込んだ脚本が秀逸
「アンナチュラル」「MIU404」両方、とても面白かった。
監督・塚原あゆ子と脚本家・野木亜紀子が組んで、この二作を絡めた映画となれば、見に行かないわけがない。
両方を直に絡めるのではなく同じ世界線の別の話を核にすることで、両方いい感じで活きたと思う。双方の刑事、毛利さんと刈谷さんが出てきてバディーだなんて、にまにましっぱなしです。
通販宅配便連続爆発事件があちこちに転がっていき、過程で種々の社会問題が浮き彫りになる。
サスペンスの中に巨大通販業者の闇、vs配送業者の問題、他いくつもの社会問題を巧みに盛り込んだ脚本が秀逸。当事者それぞれの立場での力関係、苦悩にリアリティーがある。
羊(強いものに諾々と従うだけのおとなしいイキモノ)のヤギさんなんて、ほんとこの立場の人いますねと、よくあることだがそれでは彼はどうすべきなのか。世の中の常で正解はないとか。
ヤリ手の女性管理職舟渡エレナ、頭がキレ、会社のためにいい仕事をする反面弱い立場の配送業者に居丈高に負担を押し付けるなど、ほんとこういう人もいる、うちの職場の部長(女性)かと思った。
誰が見ても密林と黒猫なんだが、「◯棒」みたいなもやもやで終わるオトナなハナシではなく、エレナのバックアップで弱い立場の配送業者が巨大通販業者に一矢報いてスッキリしました。根本解決ではないが、羊も追い込まれれば反乱を起こすというのをオオカミに知らしめたのには意義がある。
エレナを日本に派遣したアメリカの本社の上司、日本での不祥事を調べさせ揉み消させる目論見が外れたばかりか、配送業者の反乱に遭ってしまいちょっといい気味です。
王子様だったのにいつのまにか、やたら横文字言葉を連発する薄っぺらな小賢しいナル男のイメージになっているディーン・フジオカ、期待通りに存在が軽い、同情されない悪でした。(笑)
伏線がいくつも仕込んであり、しっかり回収されて爽快。
良い製品だが高額、ということで廃れた日本の電気メーカー(HINOMARU)のドラム型洗濯機が信頼できる頑丈さで最後にいい仕事したとか、いい話なオチはよかった。
配送の個人業者との受け渡し指示兼記録がファックス、というは笑えるけど多分本当。「現場」とのやりとりは手書きした紙をそのまま送れるファックスが重宝されるので、日本の職場ではいまだファックス現役は多いと思う。よく知ってるなと思った。相当リサーチしてますね。
現実はこうはいかないけど、映画なんだからこういうのが良い。
脚本が良くできており、大変おもしろかった。
満島ひかりと岡田将生の二人が好演。
「アンナチュラル」「MIU404」の面々も相変わらずで良かった。
山崎が遺した「0」はどういう意味だったんだろう
配送のラストマイルを受け持つ個人業者がどれほどの苦境にいるか。
自分、そこそこの通販ユーザーだが、配送料無料を享受するのはやめてもいいです。
他作品を未視聴でも楽しめる安定の作品
本作は「アンナチュラル」「MIU404」と同一世界線で起きる事件を描いた作品であり、本作の中に2作品のキャラクターが登場するため、かねてよりファンの方は一層楽しめる作品だろう。一方で2作品を未視聴の方でも安心して楽しめるよう、本筋はきちんと保たれているのでそこは安心して良いと思う。
2作品の時と同様、一定のテンポ感で物語が進んで行く部分や、1つの目的のために多くの人が協力して成し遂げる姿、そこからのもう一波乱といった部分は今作にも残っており非常に楽しめた。特に洗濯機に関する伏線は非常に自然に張られており、最後に回収された時はすっかり忘れていたなぁと脱帽したものである。
一方でロッカーのメモの意味が作品内では語られなかったところ、センター長の舟渡エレナが日本に来た理由が後付け感のあるところ、山崎佑と筧まりかの関係性の詳細が描写されなかったところなど、若干のわだかまりは残る。
特にロッカーのメモの意味が語られないのは、コアなミステリファン向けの作品であれば納得だが、本作品はライトなドラマ視聴者向けのため、しっかりと描くべきだったと思う。
いくつか不満点を述べてしまったが、大筋の脚本は映画として非常によく出来ており、演技も一切の違和感なく進むため、ストレスなく観られる。
総じて、夏休みの終わりにおすすめしたい作品だと思った。
物流業界の裏側😱💦
ネットショッピングの倉庫や運送会社の裏側って実際こんな感じなんだろうなって思う😨ドライバーの皆さんに本当感謝です。
阿部サダヲ演じる八木がいろいろな方面から挟まれて、無茶言われて、何もかも嫌になって「あんだがやれよ・・」ってなるシーン😭
なんかすごいわかる。共感😭
ストーリーはちょっと「?」ってなる所がありました。ロッカーのあの文字の意味は?とかラストの五十嵐(ディーンフジオカ)と梨本(岡田将生)の動きの意味は?とか、いろんな考察が出来そう。
それも含めて楽しむ映画かもしれません。
「アンナチュラル」や「MIU404」は全く知らない状態でしたが、問題なく楽しめました😊
誰もがガッツリ利用している外資系オンライン小売企業ベースの話だけ...
誰もがガッツリ利用している外資系オンライン小売企業ベースの話だけに、分かりやすく入りやすい。その企業の中間管理者層の確執や、現場との争いだけでも物語がいくつもできそうですが、そこに爆破事件を絡ませることで、それらがより濃く演出されていきます。
GAFAにどうしようもなく飲み込まれている真面目で勤勉だけど浮かばれない日本人のカタストロフィ映画とも思いましたがそれほど強くはなく、最初は外資臭香っていた舟渡エレナ(満島ひかり)が、やがて"日本人"に戻っていく過程を眺められた映画でした。
ストーリーも大きな破綻無くまとまっており、(メディアが押し寄せるよくあるシーンが無いなど、??な所はあり)周りを固める俳優さんたちも安定感のある方ばかりで、エンターテイメントとして満足のいく内容だったと思います。
この映画で感じることは誰もが同じだと思います。一方で便利さ、安さを失うこともできない私たち。そこだけ少し考えさせられました。物流問題が主テーマの映画ではないとは思うのですけどね。
メジャータイトルとは思えない複雑さ。
TBS主導で満島ひかりを初めとする豪華俳優陣が勢揃い、かつ公開するやいなや大ヒットを記録するという今年随一の大作である本作ではあるが、その語り口というか中身は情報が一度では完璧に処理しきれないほどに複雑だし、その終わり方はスッキリと感動して鑑賞できる類のものでは無い。それ故に、今後のテレビ映画にも少しの期待が持てる出来栄えになっていると言えるだろう。
まず、本作の構造としては主人公が属するECプラットフォーム・それを支える物流会社・事件を調査する警察やUDI・事件を引き起こした犯人側などなど、さまざまな立場の人間がそれぞれの思惑をもって動くため、彼らの役割を把握するだけでもなかなかに困難で、その上で、ストーリーの流れとしても、事件の原因を調査するパートと物流の安全性を確保しつつ運営を進めるパートが並行して行われるので(プラスして犯人の動機や物流業界のかかえる課題も描かれる)、観客もしっかりと集中して映画に臨むことを求められる。しかし、これは映画として制作された本作だからこそ出来ることであって、そういった側面から見れば、本作は映画であることを存分に活かした、ドラマシリーズの『アンナチュラル』『MIU404』とは明確に差別化された作品であると言えるだろう。
次いで、本作のラストについては、通常の刑事ドラマのように犯人を捕まえて大団円という訳では決してなく(ここら辺は『アンナチュラル』に近い?)、むしろ作中最も苦しんでいた「彼ら」の状況は何ら好転してはいない。ただ、だからこそ、この作品を通して我々は社会に対して、自身に対して、今が正しいのかと問いかけ続けることが出来るのであって、それこそが本作の価値であると考える。
意外と難しい?
観終わったあとに??ってなっちゃいました
悪は存在しないと一緒の感じになってます
(あのロッカーの暗号とか…)
でも、エレナが爆弾を持ってるシーンやマンションに爆弾が運ばれてきてドライバーの親子で助けるシーンの緊張感がめちゃくちゃ凄くて面白かったです‼︎
洗濯機の伏線回収も良かった‼︎
あのドライバーの親子のキャラ良かったな〜
あと驚いたのは、今の日本の社会の問題がとても深く描かれていたことです。ドライバーさんの方達はこの映画のように頑張ってくれているのだと思うと本当に感謝します
キャストもめちゃくちゃ豪華で演技は文句なしでした‼︎
予告で伏せていた、中村倫也さんが出てきたのも驚きましたね‼︎
今までの邦画でユニバースみたいな映画ってあったんでしょうか?
難しいかもだけど邦画でもユニバース映画これからも作って欲しいですね‼︎
皆さんのレビューを読ませていただいて理解を深めようと思います。
書き忘れてましたが2本のドラマは未視聴です。
背景の演出は巧みだが、主軸が弱い印象
アンナチュラルもMIUも大好きなので、期待して観ました。
テンポのよい脚本と演出、社会問題を痛烈に描きながら、決して過度に暗くしない、暴力を前面に出さない。仕事仲間の友情をベースに爽やかなユーモアでまとめる手法に感服しています。今回もその長所はそのまま、満足できる仕上がりでした。
難を言えば主役の2人。2時間ちょっとの映画だから、テレビドラマ3話ぐらいにしかならない。ちょっとキャラがわかりにくい。ドラマだったら、ミスリードされたり、何週もかけて、じわじわとわかってくる楽しさがあるのですが。映画向きには作られていなかった気がします。
満島ひかりも岡田将生もメインキャラなら、2人を解読するサブキャラが要るのではないでしょうか。
満島ひかりは木村拓哉との共演作品もそうでしたが、初対面からはしゃいだり、妙に不思議ちゃんを演じるのが好きみたいですね。もう若くないし、普通のキャリア女性の演技のほうがいいな。
岡田将生、朝ドラでも内向的な役柄で少し飽きました。こちらは癖のある悪魔的な、美しい顔を活かした役柄がまだまだ似合うのになと思ってしまいました。
アンナチュラルとMIUはもう少し絡むかと思っていたら、顔見せ程度。
主役の二人と事件の鍵を握る人たちにもう少し重力と影が欲しかったです。
阿部サダヲと宅配親子が尺を取りすぎた感が。物流問題、深刻ですが。
両面性
塚原×野木コンビが本作でもこの現実世界の光と闇を描く。
本作ラストマイルもアンナチュラルやMIU404と同様、現実社会ならではの問題と昔から変わらない人間同士の葛藤をテーマにサクサク進んでいくストーリー展開、
登場人物たちの軽快な掛け合いは健在。
久しぶりに会えた「あいつら」も相も変わらず元気で仲良さげで何よりだ。
ただ、そんな奴らも今回は「付け合わせ」。
やはりメインは主演の満島ひかりと岡田将生のこの2人。
エレナもコウも悲惨な過去やバックボーンがあるわけではない。
キャラクターとしてはどこか薄味。
だからこそ、鑑賞者はこのどこにでもいるような2人の登場人物にすっと感情移入できる。
それもそうだ。
これは創作物であり、ドキュメンタリーだ。
彼らは有名俳優らでもあり、我々なのだ。
脚本家野木亜紀子氏のよく使う言葉の両面性。(本作では言葉のマジックと表現されていた)
そして、この作品のラストこそが描きたかったこの世界の「表と裏」なのかもしれない。
かたや無事届けられた荷物と守られた未来。
かたや無情にも稼働するベルトコンベアと守れなくなる自分。
エンドロールの締め方も含め、かなり酷な作品だ。
問題提起かな?
最近よく言われている物流業界の問題を描いているけど、
映画よりもテレビドラマの方がもっと丁寧に、登場人物の
心情なんかも描けたのではないかと思う。
「アンナチュラル」「MIU404」のキャストもおまけ程度で、
期待したほどではなかった。
配送される荷物に仕掛けられた爆弾を扱っているのに、
映像から緊迫感のようなものが伝わってこないのが残念。
犯行の動機からすると、無差別に狙う爆弾を使ったのが、
いまいち理解できなかったし、安易な感じさえする。
もっと単純に爆弾犯との攻防を描いた作品かと思っていたので、
エンタメとしても、ドラマとしても中途半端な印象です。
全890件中、521~540件目を表示