ラストマイルのレビュー・感想・評価
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豪華キャストによる隙のない2時間
ユニバース化による豪華キャストが1番の見所ですが、社会派なストーリーがしっかりしていて負けていなかったです。演技は当然よく、また随所にこだわりが見えるので大満足の2時間でした。このまま興行収入がよければ続きもあるのかな?
タイトルなし
見ている途中、筋の構造からある作品を強く思い出したのだが、それが何だったのかが鑑賞後に思い出せない、と思ったけと1週間経って思い出した。機動警察パトレイバー劇場版だ。
アンナチュラルにはリアルタイムで大ハマりした。詳しいスジやディテールは覚えていないが、Lemonの歌詞に同期したシリーズのクライマックスには本当に痺れたのを記憶している。一方MIU404にはハマれず途中下車。本作をきっかけに配信で全編鑑賞。志摩の伏線の張り方に感心はするもハマるまでのことはなかった。
そして本作。作劇は2時間の枠の中でいくつかの謎といくつかのスジを引っ張ってまとめてくれました。映像はピントを奥の方に送るなど細かいイースターエッグ的なことを何箇所かでやっていて、いずれ解読編を読んでみたいてす。
役者、満島ひかりに岡田将生にはどちらも好きで不満はないけど、ちょっと美形すぎだなぁ。
うーん…
何となく「フードインク」思い出しましたね。あとはマダガスカルのバニラビーンズとか、マイカとか、カカオとか。最近のデ◯◯ニープラスの規約問題、過去には和◯とか電◯の過労死問題…
考えれば考えるほど分からなくなる。資本主義下で私たちはどうすれは良いんだろうか。
満島ひかりのセリフにあったように私たちは「世界中でいつも誰かがたくさん死んでるのに大騒ぎしても仕方ない」「自分の知らない人だし関係ない」って意識で欲望のままに生きてて。何だかんだ言っても結局送料無料の方がいいし、商品到着は早ければ早いほどいいし、映画を観た後もポチッとお買い物しちゃいますみたいなところ。それを今日から変えられますか?って言われても変えられない。でもこのままでいいわけじゃない。
作品自体はよく出来てて、テレビドラマっぽかったです。踊る大捜査線みたい。ご都合主義的なところはあって、実際にはこんなことが起きたら満島ひかりのノリが軽過ぎるし、普通は会社って辞令が出るし、新しい上司が何者か分からないなんて無理のある話という気がします。実は岡田将生がホワイトハッカーだったとか漫画的で、海外で注文してそんな早く届くか?とか言い出したらきりがない、?なとこもあるんだけど、でもちゃんと飽きないように盛り上げてまとめられていて、社会問題を提起しているところが非常に良かったです。
作品の要のシーンは阿部サダヲのセリフだったと思うのですが、刺さりました。「俺だって最初は誇りをもって…」からのくだりの場面です。何年も社会人として働いてきた大人たちには、特に胸に迫るものがあると思います。
どの荷物が爆弾かという緊張感はあるが…
大手通販サイトから出荷された荷物に爆発物が紛れ込んでいた――!
という衝撃的な予告ですが、その割には見た後の印象はいまいちすっきりしませんでした。
まず犯人の動機はわかるのですが、その目的のための手段が爆発物による無差別テロというのは動機と犯行の関連性が弱いかなぁ、と。犯行によって間接的に目的を達成するぐらい?
主人公の舟渡エレナの言動も一貫性が乏しく結局何がしたいのかあまりよくわからず。
そしてドラマの「アンナチュラル」と「MIU404」の登場人物がゲスト出演していますが、彼らが出てる意味はあったのかなぁ、と素直に疑問が。
大勢が利用する大手通販サイトのどの荷物が爆発するかわからない、という緊張感はあって、犯人の犯行手段を解き明かしていくサスペンス要素もあり、また日本の物流の抱える問題にも触れているのですが、人気ドラマの登場人物も出していろいろ詰め込んだ割には何をメインにして描きたかったのかがぼやけてしまったかなぁという印象でした。
最後までこちらの予想を裏切ってくれる最高の作品だった!
2024問題と言われてた物流業界がフューチャーされていて上流から下流までの工程が細かく描かれてて勉強にもなったし、それぞれの工程に携わるポジションの人達の見せ場もちゃんと用意されてて最後まで釘付けだった😊
PS.やっぱ映画なだけあって、しっかり「アンナチュラル」と「MIU404」の登場人物達がクロスオーバーされててすげえ興奮したw
ものすごく大袈裟に言っちゃうけど、まるでアベンジャーズのアッセンブルを見てるような感覚になったから、もし次回作があるならば主役級の人達同士の絡みもぜひ見たい😆
面白かった
アンナチュラルは視聴しており、同じ脚本家、監督と言うことで期待してみました。
結果として、期待通り面白い映画でした。
二転三転する展開も面白かったし、小ネタも効いていてドラマシリーズのファンは楽しめたんじゃないでしょうか。謎解きの課程は、まさにドラマシリーズを彷彿とさせました。
また、最近の社会問題である配送の現状も扱っていて、その点も面白かったと思います。
ただ、見終わってみるとなんとなく薄い印象を受けます。
ロッカーの遺言(?)の意味もきちんと説明されてなかったと思うし、エレナが何故あそこまで売り上げにこだわったのかも今ひとつ分かりませんでした。
最後の爆弾を上手く処理したところで終わってもよかったかな?
ふさわしい評価と報酬ってどこにあるのかな。
くべくん、法医学じゃなくて生きてる人の方に行ったってことかな?それとも生きてる人の方(って臨床でゆえばええの?)で研修中とか?
アンナチュラルの白井くんだっけ?
許されるように生きろ、の先を垣間見れてよかった。バイク便のお兄さん。
金森さん顔映った?パソコン分析したんだろうけど目に付かなかった!
前田旺志郎さんが水上ナントカくんの位置にいたね。
宇野祥平さんの元の仕事だったひのもと電気?の製品がええ仕事した。あれはよかった。
アンフェアの小久保みのある羊運送のヤギ(八木なのに山羊に聞こえるw)さん、お疲れさん。あーやって販売元から日々脅されて持ち出しで業務させられたんじゃたまんないね。
エレナは配属たった四日で解雇。すげーな。
150円の配送料が170円になって、ドライバーの懐にどれだけ入るのかな?200個届けて4000円。
デイリーファストでは働きたくないねぇ。
新自由主義のなれの果て、大きな仕組みの一部である、取り替え可能な安価な部品であるわたし。
主体的な自我に見合う、客観的でふさわしいと思える評価や報酬って、どこにあるのかなって思う。
いや、評価や報酬で、自我は満たされうるのか、そもそもあやしいのかも。
だったら何を目指して生きる?
死ぬまでの暇つぶしにしては、美しき虚構がチラついて、暇つぶしに罪悪感を抱いちゃう。難儀なことよ。
ぼんやりとそんなことを思いながら見た。面白かったです!
A〇〇z〇nでの買い物が怖くなった(笑)
壮大なスケールのサスペンス・エンタテインメントだが、怖くて切なくて悲しい映画だった。
事前の下調べしてなかったので、石原さとみに続いて松重豊、窪田正孝、井浦新、市井実日子 らが出演してびっくりしたが、制作・監督・脚本を思えば、最初からそういう位置づけ(スピンオフ)の映画だったのか?
私自身で勝手に、この映画の主題は
『【ある】ことの証明よりも【ない】ことの証明のほうが遥かに難しい』
と定義づけた。
良かった…
面白そうと思っていたけれど
関連ドラマを予習しないとダメかなぁと思っていました。
皆様のレビューで予習なしでもオッケーそうなのでチケット購入。
2日前にいつもの席を購入しようと思ったら
既に購入済み。
2日前で15人ほど埋まっていた。
びっくり。
まぁ、鑑賞日はファーストデイの日曜日なので
いつもより多めな感じ。
と言うわけで
A列ど真ん中で観てきました。
今回のスクリーンは410席と大きいキャパでした。
朝9:30スタートでしたが、8割埋まっていました。
内容はとても素晴らしかったです。
アマゾンでは購入しないけど、
他の通販サイトで猫関係や、ちょっとした日用品はよく購入しています。
仕事の帰宅関係で、夜の配達指定にしているので、いつも感謝していますが、待遇が改善されると良いですね
阿部サダヲさんがとっても良かったです。
ラストマイルの言葉が出たシーンでは、涙でした。
彼はこれからどうなるのでしょう…
豪華キャスティング、アクセル全開で面白かった、動機はウーン?
開幕からずっとトップアクセル状態で面白かったです。
事件がおきてるのに、営利企業あるあるや、社内政治とか見たくもないものもたくさんあったけど(笑)
(面白かったところ)
繰り返しですが、疾走感というか、これぞエンターテイメントって感じでストーリー展開するので2時間があっという間でした。理屈なしに面白かった。
(イマイチに感じたところ)
話題作りになってたアンナチュラルやMIU404の世界観はぶっちゃけなくても良かった気がする。
特にMIU404は若干おちゃらけ?で雰囲気壊しとまでは言わんけど、ちょーっと映画をドラマに引きずり下ろし感があったので、どうなのかなぁとか思ってしまった。
一方でMIU404自体は未試聴なので、興味を持ってしまい、まんまと思惑にのせられてるが(笑)
(?なところ)
犯人の動機が?というか動機はいいとして、復讐のために無差別やるかね、、、。よほど会社自体を狙うのではと思った。
あと最後の爆弾が予想付きすぎてしまって、もうちょっとなんかなかったのかなとも。
(これ言っちゃおしまいだけど)こういう事件起きた場合、無条件でセンター閉鎖なんじゃないの、と思ったり、全体を通じてけっこうガバガバで、そういうのが気になる人には向いてないかも。
ただ、そういう細かいのぬきに疾走感あるエンターテイメントとして面白かったです。
しかし別の方も述べてましたけど、珍しく漫画原作でもない、小説原作でもないオリジナルの映画、ということでよくもまぁこんなに豪華なキャスティングできたなぁと思います。
面白かった!
誰も救われてなくないか?
良いところ
不自然なミスリードが少なく、多くがまだまともな思考してて、不愉快さがない
先送りに近いが多少は良くなる兆しを残してるハッピーエンド?
?なところ
とってつけたようなキャラクターが出てきてはちょっと喋るだけのサービスシーン。元ネタ知らんから異形にしか。
露骨に怪しい人物を最初に出しておいて実は、みたいな展開で2時間ドラマのお手本みたいなお話。実際のところ、少しずつ明らかになる状況で最初から最後まで中弛みもなく見られた。ただ、まあ登場人物多すぎないか?説明する気もない過去作の人物は次々出てくるし、説明もなしの癖のある性格で、人好きするわけもなくイラッとして終わりなのがな。離婚してる親子とかはまあ、都合のいいタイミングなのを除けば一番好感度高い。
米国の自爆テロの後あたりで国威発揚であったり愛国心を煽るような政治色をまぶしたエンターテイメントが流行ったことがあったが、この作品も近いものを感じる。社会問題を取り上げる雰囲気で露骨に現実の企業を題材にしてるあたりが意図がないことはないだろう。実際のところ、きちんと送料に金を払う、というか値上げそのものを悪いものにみる世情をどうにかしたいっていうどこかの誰かの思想が入ってるんだろうな。
邦画特有の良い所を詰めに詰め込んだ大傑作
塚原さん有難う
野木さん有難う
アンナチュラルもMIU404も鑑賞済なんなら当時刺さりまくった忘れられない2作
ドラマであれだけの大作が作れたならば、わざわざ映画館に行かなくても地上波放送ないしは配信で観れば良いかな。
ばかやろう~~~!!これは映画だから演出できる作品であり、大画面だから感じられる表情、迫力があり、多数の人と同時に観るからこそ感じられる緊張感と安心感があるんだ!
現にMIU404のテーマソングが流れた時の高揚感が周りの人と共有できたあの感じ
自分も思わずハッと笑顔になってしまったし、小さく拍手する人とか居たし、UDIラボが映った瞬間前の人の肩が明らかに上がっていて、
あ~~みんなUDIチーム、4機捜メンバーとの再会を心待ちにしていたんだよな~嬉しいねええ!と
この感動を言葉を交わさずとも共有できるのは映画館だけ!
肝心の”ラストマイル”について
画面いっぱいの岡田将生に見つめるられて幕を開ける本編。
とんでもないサービスショット これだけで有難う御座いましたと言いたくなるが、序の口オブ序の口。
序盤は物流業界の闇が分かりやすく描かれ、同業勤務ではないが下請け業者ありきで働いている身としては胸が痛い。
エレナの頭が切れすぎて、こんな(梨本と)2人と働きたいと思っていたが、徐々に暗雲が立ち込める。
主人公犯人オチ作品は存在するものの二重人格設定だったり矛盾が生じたりするものの、野木脚本で巧妙なギミックが観れるのかなと思いながら・・・
梨本からの問い詰めを受けた後の「私がどんな思いでここまで・・・」で始まるエレナの独白からの流れは本当にハラハラしました。最後まで言わない(言えなかった)のがなんという絶妙な、視聴者のムズムズを刺激させる脚本で、降参しました。脱帽。
ジャンルはサスペンスではあるが
本作の肝は単なる「犯人探し」には収まらず
そもそも”何の”犯人を観るものは追っているのか分からなくなる。
ストーリー上での被害者は筧まりかではあるが、彼女もまた被害者であり
自殺まで追いやった側も俯瞰すれば被害者である。
となると、本当の犯人は無意識に便利さを求めすぎた消費者の欲望であり、裁くことのできない無念さと消費者の中に少なからず自分自身が入っている罪悪感が身にしみる。
最後のメッセージが2時間のストーリーによって
あまりにも効果的に重く、切実で、強い訴えとなっている。
時には立ち止まって休む、サボる、辞めることも必要。
そしてそのことに対して自分を責めないで。生きることを辞めるのだけは絶対駄目。
全てのシーンに意味がある
観終わって
全てのシーンに無駄がないことに震えた。
印象に残るシーンやセリフが
エンディングに向かって
意味を持ってくるのは
野木亜紀子さんの真骨頂。
メインは物流業界の問題なんだけど、
そこに働く人の人生に、
他の業界の過去も載せてきて、
しかもそれがラストに向けて意味を持つなんて。
途中から感じた、悲しい予感が
当たってほしくないのに
当たってしまって、今のリアルな出来事と重なり
心が重くなった。
アンナチュラルやMIU404のキャストの合流も
とても自然で、
こういう世界共有は、今後もやってほしいな
と思った。
僕は井浦新さんの演じる中堂系がやっぱり好きだ。
元気そうでよかった(?)
と安心した(ちょっとおかしい)。
映画館は1週間経っても満席で、
そのぶん聞くまでもなく、
色んな人の感想が、耳に入ってくる。
すると、
お目当ての俳優の出番が少ないことに不満があったり
張り巡らされた伏線を見落として、
シーンの意味が理解できなかったり
と人数分の見方があることに
改めて思いが至った。
色々言いつつもみんな楽しそうだった。
劇場で観るべき映画です。
ラストワンマイル(最後の1マイル)
「アンナチュラル」「MIU404」と同じ世界線で物語が展開する
シェアード・ユニバース作品として注目が集まっていますが、
両方の作品をまだ見ていない私でも問題なく楽しめました。
初心者にもやさしい映画です。
物語は、ブラックフライデー前夜、
世界規模のショッピングサイトの配送センターから配達された
段ボール箱の爆発から始まります。
主人公の新任センター長・舟渡エレナ(満島ひかりさん)は、
チームマネージャー・梨本孔(岡田将生さん)と一緒に、
事件の解決を目指すのですが・・・
本作では、爆破事件の解決と並行して、
物流の2024年問題、外資系企業の実力主義、
元請け・下請け企業、配達員とのパワーバランスといった、
業界の事情を描きながら、
そこで働く人々の葛藤と仕事への誇りを
満島ひかりさん、岡田将生さん、阿部サダヲさん、
火野正平さん、宇野祥平さんが丁寧に描いてます。
満島ひかりさんはTVインタビューで、
エレナの役作りに集中するため、
撮影期間は他の仕事を入れなかったと話されていました。
その甲斐もあってか、主役級の俳優が続々と出る中、
キャラの立つエレナを見事に作り上げています。
物流のラストワンマイルで起こる爆破事件と
加速するITシステムを題材に、
複雑な人間模様が描かれる社会ドラマで、
素敵な映画でした。
最後は、正義感が勝ちますね。。
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