ラストマイルのレビュー・感想・評価
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豪華すぎる!物流、闇すぎる!
満島ひかりと岡田将生の自然な演技に引き込まれながら、次から次に出てくる豪華キャスト(皆さん名優)に胸いっぱいに満たされた2時間でした。 テーマは物流業界の闇。数字のために上から下へ重くなる圧力。指先一つポチっとしただけで、こんなにたくさんの人が動いている、負担がかかっている人がいるという事実を思い知らされた。せめて委託配達員の方々に感謝の気持ちをもって接しなくては… 伏線がいたるところに散りばめられ最後に全て回収されていて、脚本の秀逸さを感じた。アンナチュラルもMIU404も未見なので、見てみたいと思う。
ユニバースはノイズ
監督・塚原あゆ子 脚本家・野木亜紀子 荷物に入った爆弾事件に巻き込まれるAmazonのような巨大な配送会社の社員たちの話 巨大配送のシステムがわかりやすく、そのシステムに巻き込まれていく翻弄される人々をハラハラする展開ですごく面白かった。 満島ひかりのセンター長と補佐の岡田将生のコンビがよかった。 でも別に「アンナチュラル」「MIU404」のユニバース的な感じにしなくてもよかった、それがノイズになった 単体の作品で見たかった‥
期待しすぎない方が良い
大ヒットしていたのでアンナチュラルとMIU404を制覇して鑑賞しました。 公開されて日が経つのに映画館はほぼ満席でした。 ○mazonのようなネット商品販売会社と○マト運輸のような物流会社、そして顧客(荷物を待つ人)を取り巻く様子を描いた作品。想像よりも風刺的でした。 犯人や動機というのはあまり重要ではなく荷物が届くまでに携わっている者たちの苦悩、プライド、そして上層部からの圧力…全く分からない世界ではありますが見ているだけで息苦しかったです。 (ちなみに、物流会社で働いていたことのある友人は「結構リアル」と言ってました。) アンナチュラルとMIU404両作品の出演は思ったより多くなく、作品を観ていなくても楽しめると思います。でもMIUのサントラが流れてきて機捜の2人が出てきたところはテンション上がりました。あと、満島ひかりさんの演技は相変わらず素晴らしかったです。 全体を通して緩急が大きい作品ではないのでハラハラドキドキには欠けますが、鑑賞した後じわじわと効いてくるような作品です。 サブスクで公開されたらまた観たいと思います。
今までのシリーズ見てなくても楽しめます
前2作を観ていなくても話が進む度に出てくる人物全員を疑疑いたくなったりと、ハラハラドキドキ感が増していって次が気になって最後まで映像に釘付けにされるので140分を長いと感じません。 キャストが全員役柄にハマっていたのも楽しめた要因の一つだと思います。 私はシリーズものは最初から全部観たい派で、今回は前2作は観ていなかったので本作品を観るのに初めは乗り気ではありませんでした。 本当に楽しめるのかな?と疑心暗鬼なところがありましたが、家族の薦めもあり鑑賞した今は、もっと早く観に来れば良かったなと。 世界観とか気にせずこの作品だけで十分楽しめます。 今は前作に興味が沸いてきたので、逆順ですが前作を観たいと思わせる作品でもあります。
テレビ局主導の映画としては良くできてた
ムズい。これ以上を求めると「エンタメ通ぶりやがって」と言われるだろうラインのギリギリ。全体的に面白かったけど、映画としてみるとどうだったんかな…と思う。 テレビ局主導の映画や、テレビドラマの続編・スピンオフがドラマを上回ったことなんでほぼないと思っているので(強いて言うなら容疑者Xの献身かなあ)、そういう観点で観たら本当によくできてるし、面白かった。話の手際の良さはさすが野木亜紀子脚本。社会性が前傾化させた場合はあまりコメディとのバランスが良くなくて、映画クラスタならまだしも、テレビでたまにドラマを観るだけの層からすると「思ってたんと違う!」になってるのが逃げ恥SPであり、獣になれない私たちが出来の割に評価されてないポイントだと思う。アンナチュラルはそのバランスが完璧だから受け入れられ、MIU404は男バディのイチャイチャを楽しめる層が支持していた印象(個人的には野木脚本ではワースト級の苦手さ)。社会性も忍ばせる程度だった。 今回の作品は、明確にAmazonをモチーフにしており、下請け会社、流通のラストマイルであるドライバーの悲哀と苦しみを見事に捉えていたと思う。ちょっと分かりやすいくらいに下請け側が良い人が多いし、ディーン・フジオカの役も「見たことあるね〜」とは思うけど、ドラマとは違い2時間集中して画面を凝視するに堪える、プログラムピクチャーとしてテレビドラマファン層が楽しめるには、ここまでやって良かったと思う。作品としての奥行きを確保するなら、宇野か火野のどっちかは悪役にすべきかなとは思った。 とはいえ、今回の映画で得したのは宇野と火野だと思う。満島ひかりと岡田将生は役柄をこなしてはいたし、坂元裕二が吉沢亮と宮崎あおいをツモった「クレイジークルーズ」ほどミスマッチとは思わなかったけど、この作品を通して演技の評価が高まるポイントはなかったかな。特に岡田将生は、イケメンより変人を求めてるところが個人的にあるのがダメだったかも。 映画としてみると、スタイリッシュさが足りない。酒向さん✕大倉さんが出てくる警察周りのシーンはもうテレビドラマ。喋り出すのに立ち上がって歩く演出は映画には耐えられない。 オープニングのワクワクしなさは、劇伴が強すぎることが影響してると思う。スーハースーハーいうやつ(伝われ)なんて本当に厳しかった。爆発シーンの演出というか特殊映像のチープさも、どうしても洋画に劣ると思ってしまう。火災時の火の上がり方は「怪物」の方が良かったと思うけど、同じ人が管理してるのかな。 エンディングの長ったらしいのもね。余韻がたなびかない。少なくともパトカーのシーンはカットして良かったかなと思う。 テレビドラマファンにファンサはしつつ、未見の人に「モブキャラ強いな〜」と思わせて話の大筋の邪魔をしないようにするために、アンナチュラルチームとMIU404チームを主人公2人に絡ませなかったのは英断だとは思う。シェアドユニバースの間口の広さを示したのは良かった。ただ、主人公2人が結局ミステリーを解決するのを主導するならMIU404チームだったらな…とか、とある女性の死の真相をアンナチュラルチームが解決してたらな…とか、交わったが故のないものねだりを思うこともあった。 自分の命を犠牲にしても社会のシステムを変えれると願っても、結局ベルトコンベアーはなかったこと(0として)回り続ける。トップに立つ人が責任を取っても、次の人が結局同じように回していくしかない。畳み方として、事件の解決はできても根本的解決になってないのは良かったと思う。 自分もAmazonユーザーなので、配送が遅延してもゆっくり待たなきゃなとは思いました。24時間営業のお店もコロナ禍をきっかけに減っていった印象だけど、それで良いと思う。 踊る大捜査線を意識してるんだろうというシーンもあった。秋に新シリーズが2作あるけど、これを超えるのは至難の業じゃないか…。 次に配信サービスで見直すときは、ネトフリじゃなくアマプラにしよう。
盛り込みすぎ
うーん、目のつけどころは嫌いではありません 偶然似たようなテーマの潜入取材の話を聞いたところだったので、あり得る話かもねって感じで観ていました でも、率直に言って盛り込み過ぎです 全体的にどうしても間延びしているように見受けられました 二組の親子のエピソードもいらないし、これを言ったらおしまいなのですが、無理矢理のMIU404や、アンナチュラルのシーンを挟む必要もありません そんな時間と尺があるくらいなら舞台となった巨大物流企業の病巣をもっとえぐり出して欲しかったです ありがちなのですが、犯行の無差別性の割に動機も弱いし ラストも今風に言うなら「うわっそう回収したか!」って騒ぐ人もいそうですが、あんなのただのネタ振りです もっとぜい肉を削ぎ落としてソリッドに仕上げられたんじゃないのかな?もっと短くコンパクトにまとめられたんじゃないのかな?と観終わってモヤモヤしました 甘めの⭐︎三つです
ちゃんと整合性が取れてた
当たり前の話だけどこれが出来てない邦画が山ほどあるせいで これだけでちょっと評価が上がってしまう 例えば同じ爆弾だって言ってんのに ひとつ目の爆弾だけ火がいっぱい出てたのに引っかかってたけどちゃんと意味があったし 主人公の女がとある場所からセンター長として来た事と物語の舞台の流通センターにやって来た事が繋がらないと思ってたけど最後にはちゃんと説明された 後は細々した伏線もちゃんと回収されたのも好印象 洗濯機の下りとかね 日本の映画もドラマも映像のクオリティは予算の都合で上げられなくとも いつもこれぐらいの丁寧さで作って欲しい
社会問題を合わせたミステリー!
アンナチュラルはリアルタイムで見てた!MIU404は未視聴。
•過去作は見てなかったり忘れてたけど、全然大丈夫だった!
•抱え込まずに仕事しようと思った、、
•ミステリーの内容も面白かった!
情報量と物語としてのバランスが完璧
下請け運送の日常から始まり、ロジの仕組みと派遣雇用、ネットショッピングの販促戦略、外資企業における収益ノルマ及び株価対策、物流の社会的役割、日本製造業の敗退、過労鬱と自死までの距離の近さとその失敗時の悲惨さまで過不足なく組み込まれ、
そこに
荷物を手渡す人たちの誇りや、物を購入するということがかならずしも単なる消費欲を刺激されてポチするだけとは違う人生における大事なシーンかもしれない、というところまで描ききってるわけで。
もう、脚本と、その演出編集の上手さにぐうの音も出ない感じです。
ネタバレとして書くと
最初の爆発の火の上がり方と、その後の吹き飛ぶけどなんだかんだ近くにいる人まで無事の差は「よくあるご都合ですか?」と思ってたらちゃんと答えあるし。
夜中の事務所で意味ありげに私はやれる、と独り言話してるシーンも「ミスリード用ですか?」と思ってたら「日本語でも話を聞いてくれる上司」で回収。
普通なら爆発物を家電製品の中に入れるなんてそれが逆に被害がどうなると思う?!に、その製品の強度ついては誰よりも詳しく誇りに思ってた人が。という。
全てのモヤ、に余す所なく根拠があって清々しい。
世界観を共有する2つのドラマのその後をファンの期待どうりにちょい見せしてサービス精神もばっちり。
デキるし懸命、媚びないままチャーミングだった満島さん、なによりすごい量の情報台詞を小気味よくすんなり聞かせる技量が流石でした。
最後に言及するのは順番違うけど、
出だし、通勤中、電車の窓に映る姿からはいる満島さん。
ストーリー的に「その他大勢の派遣社員とはまっっったく立場が違う、そんな存在の奮闘」になってしまう可能性を、
普通の人と同じに退屈そうに出勤する姿から入ることで「これはもしかしたら自分の物語でもえりえるかも」に引き寄せる効力があったんじゃないかと思います。
そういえば「時差」発言かあ。
テキトー発言連発だからその中に吸収されてたけど、ここにもちゃんと後ろに繋がるセリフあったのねと今気づきました。
他にもそういう、意味あるセリフあるかも。
また見たい。
可もなく不可もなく
ストーリーの内容は単純で良かったです。分かりやすい。
ただ少々作り込みが甘いのでは?と感じた部分もありました。
個人的に気になった点は二点
①まず作品のテーマになっている「物流」ですが、元々物流業界に勤めていた私から見れば内部の作りがやや甘い。(ツッコミ所が多かった)
劇中の配達員の台詞で「1日200個配れてすごい」的な発言がありますが、よほど不向きな配達員以外はそれぐらい配れます。
まぁ、これは実際現場を経験した人間にしか分からない細かいところなので、作品に影響はほぼありませんw
②自死した中村倫也さんが残したメッセージの弱さ。
そこまで頭を使わなくてもすぐ分かりました。が、「単純すぎるし、さすがにそれはないだろう」と他の方のレビューを拝見していたら、どうやら最初に浮かんだ解釈であってそう。
そもそもあの役をわざわざ中村倫也さんをキャスティングして演じてもらわなくても良かったのでは?と感じた。
仕事に疲れて自死に追い込まれるキャラクターなら、もっと切羽詰まっている背景を見せてくれないと病んだ経験が無い自分は「いやいや、転職しろよw」と思ってしまう。
なので、ここは病んだ経験がなくても引き込まれる・共感せざるを得ない、ような雰囲気が欲しかったですね。
2時間ドラマ
物流センターという、一般には馴染みのない空間が舞台であり、見慣れない景色が次々と映されるだけで、観客は非日常の中に放り込まれた感覚になり、ワクワク感と不安感が募り緊張感が煽られます。 但し、物流センター内の複雑で高度なシステムとメカニックの片鱗は見せつつも、異様さや不気味さはあまり醸されず、また物流業界のブラックな側面が本作の根底にありながら、その根源的な本質をクローズアップすることなく、物語はあくまでエンターテインメントとして軽快に進みます。 本作は、「シェアード・ユニバース」作品という位置づけで、製作元・TBSの人気番組(「アンナチュラル」・「MIU404」)のストーリー設定と配役を、そのまま本作に嵌め込んで、オリジナルストーリーを展開するという、ユニークな構成になっています。 各々の番組のファンには垂涎の作品になっているのでしょうが、全体の印象がやや散漫になり、少なくとも観客の視線と関心が浮遊してしまったように感じます。 本作の宣伝キャッチコピーは、“ノンストップ・サスペンス・エンターテインメントムービー”と謳っていて、確かにノンストップでドラマは進行しますが、観客は比較的落ち着いて観ていたように思います。 残念ながら、息をつかせぬ連続アクション、恐怖感をそそる緊迫シーン、次々と謎を解き明かしていく、というような観客がいつの間にかスクリーンにのめり込むようなシーンがなかったためでしょう。 それなりに変化のあるエピソードをテンポよく次々と見せていき、観客は上映中飽きることなく、それなりに満足して観終えたと思いますが、これはテレビの2時間ドラマの手法のように感じます。つまり茶の間で寛いでボーっと眺めエンジョイする感覚です。 “シェアード・ユニバース”によって、豪華な俳優陣が揃っていましたので、この点でも観客は堪能したことでしょう。 ただカメラの視点は、2時間ドラマでの観客目線のようでいて、実は満島ひかり演じる主人公・舟渡エレナの視点であったことが、ラストでのやや呆気ないような謎解きで分かります。 無難に巧く観客を惹き付ける作品に仕上がっている快作ですが、不満な点が一つ。 ラストで、悪役に決定的なドキュメンツを提示するのが、本作の主張したいコアだとすると、それまでのプロセスがあまりにも迂回し過ぎて婉曲されてしまったため、その真意が何だかぼんやりと茫漠感に包まれてしまい、勧善懲悪のカタルシスが満たされなかったことです。
社会派だ!
まず言っておきたいのだが、満島ひかりは可愛い。広瀬すずとか浜辺美波とかの正統派ではないが、ちょっと捻った可愛さである。 で、恋愛要素がまったくないこの作品。分類すると社会派サスペンスだ。 冒頭から事件が発生する。そこからの場面の切り替えが早く、ちょっと『シン・ゴジラ』の手法を思わせる。やがて、犯人像がだんだんと浮かび上がってくると、その意外さに観客は驚かされるのである。たくさんの伏線が最後に回収されるのは心地よいが、ちょっと強引に感じられるところもあった。 登場人物が社会に向かってぶちまけたとしか思えない台詞がたくさんあった。 私たちが当たり前だと思っている生活が、実に多くの人の仕事で支えられていることを改めて思い知った。それは、カスタマーであるわれわれのワガママに企業が寄り添ってくれたおかげである。もっとも、企業はそのワガママを下請けに押しつけただけという見方もできるけど。 この映画とは関係ないけれど、むかしA●azon関連の仕事をしたことがあって、電話の向こうの“社員”の人が、なんだか啓発セミナーを受けたばかりの人みたいなしゃべり方をするのが面白かった。
流通批判なのだろうか?
終盤になるに連れて、謎がどんどん明かされるサスペンスの王道で、割と最後までドキドキさせる展開が続き面白かった。 無理矢理感のあるECサイト企業が舞台で、この業界の闇を指摘する声もあるみたいですが、あまり闇らしい闇は描かれていない気がする。 劇中、「ブラック・フライデーが怖い」という下りと、センター長になって年数を経ると責任感で押し潰されそうになるという描写しかなく… まして自殺未遂者はセンター長でもない。 それよりも、20円単価が上がり、100個で1,000円という下りもおかしく、20円の単価アップがそのままドライバーに行く訳ないのでしょう…。せいぜい10円? それは良いとして100個で17,000円の仕事が存在することと(100個配るのに何時間かかるか知らないけど)、その仕事を70歳の親が40歳の子供に教えていること。そして、その子供が60分の昼休憩がないと文句を垂れているところに日本の闇を見た気がする(ユニクロの柳井さんではないが…)。 劇中、犯人に対して「そんな根性要らない(というニュアンス?)」のセリフがあったが、渡米費用、戸籍購入費、爆薬の購入費、偽広告の発注費、そして爆弾にした商品の購入費と、まあまあお金も使って、もう少しなんとかならなかったのだろうか… まあ、でも、まあまあ面白かったかなぁ 色んなドラマと連動しているみたいだけど、全く見たことがなく、そこは琴線に触れませんでした。 そして、あのロッカーの中の暗号?が意味不明。遺書とか、そういう類とは思えないなぁ…
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