ラストマイルのレビュー・感想・評価
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テレビか映画か配信か
最初の方は非常にとっちらかったイメージでまとまりが無く、途中からまとまって来たなと思いきやミスリード。
ややめんどくさい感じをもちつつ、本筋にまとめって来たなと思うともう一段のミスリード。
う~~~ん、という性格的にはややめんどくさ系の映画です。
伏線を暴いてやろうとか、ミスリードを見破ってやろうとか、その手の癖(へき)がある方にはなかなかの味付けではないだろうか。
アンナチュラルやMIUとか、いろいろ盛り込んでにぎやかです。
しかしながら映画にはテクニックだけではなく、出汁というか、重力というか、なにかが欲しい。それはミスリードの連続で揺さぶりをかけられるのとは、本質的に違うものです。
針先で大きな鉄球を支える彫刻の様な、こころに何かしら不安やジワリやガツンなど訴えかけるものが欲しい。そうでないといわゆるテレビドラマ映画になってしまいます。
観られてよかったけども
見終わったあとは表題のような感想。
なんかモヤッとするなと思い、なんでだろうかなと理由をいくつか考えた。
1. 問題提起で終わっている
ロジの向上で今はとても便利になった。その分しわ寄せがラストマイルを担う配送者にいっており、数字の責任を負う現場の責任者も大変だと。解決策としては賃金アップとなったものの、そもそも問題点は賃金の低さだけではない。最後は観客に委ねる形になっているが、何かしらポジションをとって解決策が提示されたほうが良かった。
少しずれるが、大企業のシニアポジションはもっと優秀では?という印象もあり、彼らの立ちふるまいにも少し疑問が残る。
2. 配役が豪華な分それぞれの役割が薄い
アンナチュラル、MIU404の主要キャラが出てくるためドラマのファンや通しで観てきた人は楽しいだろう。でも映画の中でのそれぞれの役割がショボく、別にお前じゃなくてもいいよね?感は拭えない。過去のドラマのキャラが必要だから登場したのではなく、彼らを出すことありきで作られたんだろうなぁと想像する。皆の活躍を期待していた分、というか、2つのドラマと映画のキャラの交流や協力を期待していた分、物足りないと感じた。
キャラのおかげで笑えるシーンがいくつかあって、そこはよかったです。
3. 伏線が伏線でしかない
1つだけ開かないロッカーを1発で引き当てるエレナ、妙に具体性のある洗濯機事業の紹介など…
よくあるマンガなどの説明に慣れ過ぎでは?
回収されるんやろなぁこの伏線と思いながら観てて、やっぱり何かしら回収されるので、そうだよね~って思ってしまう。簡単な手品を見ているみたい。
どこまで綺麗にわかりやすく伏線材料を配置するかは悩みどころだとは思うが、私にとってはちょっと綺麗すぎで、食傷気味だった。
もっとわかりにくくするか、回収しない伏線や小話?もあったほうがよかったかな。
以上がちょっとモヤる要因かなと考察します。
演技は皆さん上手で、特に主演の満島ひかりと岡田将生は役に合っててよかったです。
爆弾処理後のシーンは一瞬ビールのCMがよぎったけども笑。
配送をテーマにしたことも目新しく、詳細やシステムを知ることができてよかったです。
あ、そうだ。
これは映画館の音響の質のせいかもしれないけれど、最後の米津の歌の鳴りがイマイチでした。録音が良くないのかな?曲自体は手の届く範囲で作った感じで、Lemonのような名曲ではないなぁと思いました。
正直なところ、良かったけれども、ドラマシリーズは超えなかったなという感想です。
素晴らしい臨場感!!
・臨場感が凄い、その場にいるような感覚になる。
・自分も現場仕事のなので、あのどうしようもないけどどうにかしないといけない感覚は凄く共感出来る。(それがいけないのかもしれないが・・・)
・満島ひかりがお美しい。
最後までよく練られたストーリーにひきこまれました!
なにも考えずミステリーを楽しめます!
他のドラマの出演者も出てきますが、
ストーリーにとけ込んで邪魔することも、
違和感なく、でも大事な役割りを演じてて、
良い演出だと感じます!
最後まで主人公の演技中心にひきこませる
展開で、他の人物の人生とか悩みとかも少しのシーンで分かりやすくしっかり演じてるので、
話を間延びさせることもなくてあきずに、
最後までみれたのがすごくよかったです!
起承転結、喜怒哀楽、
ほんとあっと言うまの2時間でした!
見応えあり
MIU404が好きだったのもあって見に行きたかった映画です。
きゅるんや野生の勘の相変わらずの伊吹、その扱いにすっかり慣れてる志摩を見れて嬉しかったです。
しかしMIUとアンナチュラルを知らなくても全然問題なく楽しめる内容でした。
通販はよく利用しているし、ポチれば届く便利さが当たり前になっている世の中。
届くまでの間に配送センター、運送会社、委託ドライバーさん、映画のストーリーのような大変な思いや板挟みとか実際起こっていてすごく深刻な社会問題なのだろうなと思いました。
エレナに対してはなんか好きじゃないなーて思いながら見ていたけど、トップはこのくらいないと務まらないのかな…。
羊さんのやぎさんに同情しました。
最後は運送会社やドライバーさん達の味方だったし改革を起こしてくれて五十嵐に逆転なのは良かったかな。
あと、佐野さん息子。裏のヒーローでした。
洗濯機のくだり、そう来たか!
宇野祥平さんがもっと好きになりました。
映画館で見るのに相応しい映画
映画館の大きなスクリーンで見るのに相応しい映画だなと思いました。三階から見たベルトコンベヤーの上を箱が運ばれるシーンや、都会の夜景のシーン、爆破のシーンも迫力があって凄かった。
それから、スケールの大きな映画ですが、宅急便の親子やシングルマザーの家庭のシーン等小さな話も丁寧語に描いてあって、最後はその小さな話、伏線もキチンと回収してくれて、あっという間の二時間でした。
久しぶりに見た映画が満足出来るものでよかったです。
利益至上主義への批判?
MIUやアンナチュラルの世界線、興行成績が良いことから、見てみてみた。某ショッピングサイトの中で起きる爆弾事件。サスペンスものとおもいきや、現代のグローバル化や格差社会を捉えた作品。終わり方が中途半端な気もするが秀作だと思う。火野正平が出てるのが嬉しかった。
わたしたちは同じレールの上にいる
大袈裟ではなく人生で1番何度も繰り返し観ているドラマがアンナチュラルとMIU404なので『シェアードユニバース映画』とても楽しみにしてました。
期待どおり2時間あっという間で色々な仕事をしている人達で世の中が成り立っていて、そのどれもが大事な仕事でみんな同じ世界線で生きている。
ドラマと映画がなんの違和感もなく繋がっているのが観ていてとても楽しめました。
日本人は良くも悪くも真面目で勤勉で約束を守る。
いったいいつから配送料無料、翌日配送が自分の生活の一部になっていたのかわからない程、当たり前になっていて、2024年問題、ドライバー不足、過重労働による過労。ニュースで見聞きはしていたけれど、どこか自分とは無関係のように感じていた。けど無関係なわけがなく、わたしたちは同じレールの上にいて、誰かの便利な当たり前を支えているたくさんの人がいる事をつい忘れがちになってしまう。
そしてその便利な当たり前を支えるしわ寄せはいつだって弱者と呼ばれる人達にくるものだ。
利用する消費者に何か少しでも出来ることはあるのだろうか。
野木さんの脚本はあった事をなかった事にはしないし、間違えたらまたやり直せばいいという軸のようなものがあるように感じていて、きっとそこが野木脚本に惹かれる理由なのかもしれません。
無事、パンフレット購入出来たのでゆっくり読みたいと思います。
これからも野木さん、塚原さん、新井さんの作品を楽しみにしてます。
長ったらしい割に肝心な部分は説明わからなかった
2024/09/16日曜日
何と8月23日から公開されてて、満席に近い状態とは驚き⁉️
しかし、内容は助長で肝心のカラクリを説明するシーンは話だけで結局わからなかった
そう言う難しいカラクリは漫画や再現映像とか、わかりやすく説明して欲しい‼️
真似されるとヤバいからか❓
それ以外も、中々入り込めない分かりづらさ
しかし何で満席🈵何だ❓❓
ブラック企業が勝ってしまう物流業界の陰陽
非常に残念ながら、物流業界はブラック企業が勝つ仕組みであり、本作はその根本に迫るものであり、複数の登場人物の視点から、あるものは見て見ぬふりを、あるものはあらがい、あるものは潰れ倒れていくことを捉えていく作品である。
消費者はより安くより早くを求め、経営陣はブラックフライデーなどの繁忙期を作って売上を達成するために現場に高負荷のオペレーション「2.7m/s」以上を求め、センター管理者は達成のためにたった7名で700人の派遣労働者を扱い彼らを非人間的要素として90%未満達成時の減点化を求めると共に主従契約に近い形で運送会社に安い委託配達と厳格な管理を求め、
運送会社管理職は下請けに昼休憩さえ取れない1個150円の200軒配達しきることを命を犠牲にしても求める形に晒されている。
そして消費者のより安くより早くを求めた企業が大きくなり、原価の高い製品の企業は売れず潰れて配送の仕組みに組み込まれていく。
この巨大暴走機関車を止めるためにあるものはベルトコンベアにダイブし、あるものは無差別爆破テロを起こす。そしてテロに巻き込まれても止めてはいけない社是と自身も命を落としそうになって立ち返った満島ひかり演じるセンター長と運送会社のストライキによりセンターは一時的には止まるが、経営方針が見直されることもなく阻害要因として排除、または1個20円アップのみで、また暴走機関車は走り出し、次の管理職はそのノルマへの恐怖とブラックな環境に押しつぶされていく。
日々より安くより早く(Daily Fast)を求められ巻き込まれる物流業界の労働者の犠牲と、外部で安く早く受け取れる幸せを享受できる消費者の対比を通して、物流危機を考えさせる契機になっている本作は成功と言えるのだろうと思った。
それと同時に物流業界に身を置くものとしては、労働者は使い潰され持続不可能に近い、この業界の限界も就活生などに教えますます人手不足が助長されることも危惧している。
よくこのテーマでヒットさせたよ
物流業界を舞台にした社会派エンタメ。
周りの人々が皆面白いから是非見た方がいいというので観に行った。
ブラックで地味な物流業界の社会的問題を扱っているが、TVドラマと上手にコラボさせ、満島ひかりの明るさでコミカルでライト感も上手に出しており、業界を知らない若い人や女性でも楽しめます。
それにしてもこの映画で描かれている物流業界の問題は本当に深刻で、知ってる人なら全然新鮮な話でもないが、電子商取引の発展で、物流が市民の末端まで浸透しており、知らない人にもこの問題が知れ渡るきっかけになるのであればこの映画の社会的意義は十二分に評価されるし、ヒットしなければ問題が注目されなくて作る意味が半減になってしまう事を製作サイドは分かっているからこそ、TVドラマとのコラボに固執したのだろうと想像させるほど、パワーを感じる映画でした。
結局、ウチの家族全員が何らかの形でこの映画に出てくる世界に関わっていて、それも興味深かったけど、多分、関わっていない人はいないんじゃないかな。
それくらい物流は社会のインフラで、大事で、もっと皆がコストを負担してあげるべき業界だと思う。
というわけで沢山の人に観てもらえることを願います。もちろん面白いから。
BGM?サントラ?が大きすぎた。 ストーリー的には良いと思ったけど...
BGM?サントラ?が大きすぎた。
ストーリー的には良いと思ったけど、キャストが豪華すぎて、いちいち『あっ!』と反応してしまうのと、見逃さないようにするのとで気を取られしまった😂
見終わった後、何か分からないほどの不気味な気持ちに襲われたのは私だけでしょうか?
ネット通販を利用しすぎて他人事とは思えないからかなぁ🤔
配達員が置き配を放り投げてドカーンッ!とか置き配泥棒が盗んだ荷物がドカーンッ!とか…もっとリアルに描いてほしかった気もするけど🤭
この作品で私が最も印象的だったのは火野正平さんです😊素晴らしい演技でした‼️
CMや番宣で見た印象とは違った
配送物が爆発、巨大センターを止めるな!みたいな手に汗握るクライムサスペンス!みたいな感じの印象を受けてワクワクしながら映画館に行きました。きっとハラハラな展開に終始ドキドキ!みたいな感じでしたが、見た感想としては、迫力あるシーンもたくさんあったけどそれ以上に現在の物流業界の闇みたいなものを伝えたかったのだなぁと思いました。ポチれば物が届く現在の便利さに潜む闇。そんな感じです。ドラマのコラボもあったのだけれどそれはあくまでおまけ。ある謎があるのですが最後までいまいちわからず考察サイトなどを見て理解が深まりました。
物流の重要性を改めて知る一本
巨大ECサイトとそのラストマイル輸送を担う物流会社で働く人々を中心に描かれるクライムサスペンス。テンポが早く少し置いてけぼりになる箇所もあるが、小気味良く進むストーリー展開は心地よさを感じる。取り上げられている物流問題についても現状をよく取材されており臨場感があった。顧客のわがままに対応するために高度にシステム化され、決して止まらないあのベルトコンベヤーが歪にゆがんだ資本主義の邪悪な仕掛けのように見えてくる。あのセンターを担う者は、「2.7m/s→70kg→0」の呪いに取りつかれ、その魔物を止めなければという気持ちに駆られていくのではないか。ある者はベルトコンベヤーに飛び込み、ある者は物流の動脈を断ち切ってまでそれを止めようとする。ただし、一旦は止まるように見えたその巨大な仕組みは歪んだ資本主義の中で生きる人間の欲望を燃料としてまたゆっくりと動き始め、それが日常化していく。岡田将生演じる梨本孔はその役目を引き継がれ、ロッカーの前であの呪文を見ながら、これまで同様に繰り返される自身の運命を見通し身震いする。
物流を扱った映画というのは少ない。裏側がどうなっているのか分からず、インフラとしてうまく回って当たり前ということでブラックボックス化し軽視されやすいという側面があると思う。血液が体内に上手く回らないと生物が死んでしまうように、物流が滞ると経済自体が破綻してしまう危険性があるということをエンターテインメントに落とし込み、物流の重要性を改めて理解する意味でも意義のある一本だと思った。
細部を味わうためにももう一度観たいと思った一本だった。
ラストマイラー?の視点
2つのドラマは全く知らず、見終わった後公式サイトを閲覧して初めてそう言う仕組みだったのを知った
それを知って、そう言えば雰囲気に合わない変な刑事がいたよなって納得した
映画自体は、サスペンスというよりも物流業界の問題点をドラマとして眺めていた感じだった
その点ではしっかり作り込まれていると思う
勿論、これは無いみたいな現実離れしている部分もあるにはあるけど、本質は間違っていない
物流ドライバーとしては、あって当たり前のサービスじゃ無いんだよと言う感じで
エンドユーザーに見てほしい
以下蛇足
物語の中で、物流会社が混乱して医薬品が届かなくヤバい!的な話があったけど
これはまあ起きませんね
まず、命に関わるヤバめの薬はあんな売り方はできないし
仮にできたとしても、病院は一つの業者に依存する事がまず無い筈です
後、個人事業主のドライバーさんの雨天休憩中の描写ワイパー動かしっぱなしにしてたけど
休憩中ワイパーは普通止めるよw
役者さんの顔を映さなくちゃいけないからそうしたんだろうけど
めっちゃ不自然に感じてある意味面白かった
まあ些細な重箱の隅ってヤツで、作品自体の魅力を損なうモノでは無いですね
物流業界の問題
巨大物流センター長として配属された満島ひかり。配送された荷物が爆発する危険が起きる。警察、配送業者、配送元の三者が混乱しドラマが生まれる。物流センターを動かす正社員は数人で千人近くの派遣社員を管理する。しかも物流の効率はパーセントで管理されベルトコンベアを止めることは出来ない。Amazonは大変そうと思った。緊張感、どんでん返し等、最後まで楽しめた。
社会問題をサスペンスにして見やすくした作品
私たちが何気なく利用している物流について、モノの流れや仕事内容、今起きている問題を紹介する映画。
問題提起にサスペンス要素を加え、エンターテイメントに仕上げていて楽しめました。陰謀がありそうに描いたり、主人公もスパイかのような印象を与えたりと見せる工夫をしつつ「現実はこんなもんだよね」って小さくまとめるところが日本映画っぽいなと思いました。
あと色んな別作品が共演していたようですが、知らなくても問題なかったです。豪華なキャストが度々登場して、ストーリのキーマンになるのかと思ったら本筋には絡まず、不思議だなってキャストがきっと別作品の登場人物なんだろうって感じです。
一粒で二度美味しい
導入部うまいですね。一気に引き込まれました。
何の情報も無しで行きましたが。
途中からチラホラ、、これってアレの劇場版だったの?
と思いきや、、どこかで見覚えのあるドクターが。
なるほど。
役者さんたちの演技に加えて大手通販の物流システムが圧巻でした。
リアルに凄いなと。ちょっとアニメのサイコパスのシーンのようで
これって近未来でも何でも無く、今のリアルなんだ。
ブラックフライデー私も利用させていただいてますし、
昨日頼んだものが今日届くって凄すぎる。
人間がシステムを動かしてるんじゃなくて
人間がシステムに組み込まれているような。
名も無き人たちの血と汗が今の便利を支えているのだけど、
便利すぎるって良いことなのかな。
最後の最後に、洗濯機の伏線が良かった。
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