ラストマイルのレビュー・感想・評価
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もう一回見たい!
爆弾事件の謎にせまる話。
5年前に転落事故で植物状態に陥ったヤマサキをキーに
ストーリーが進んでいくのだが、
ミスリードさせる展開が多く、何個も引っかかってしまった笑
なんとしても物流を止めてはならない、って言っているエレナが犯人でしょ!って思っていたけれど、
DAILY FASTの12ヶ条に囚われてそれを守るために必死になっていると気がついた時には誰しもが第二のエレナや五十嵐になってしまう可能性があるのだと思った。
ヤマサキの「バカな事をした」という言葉は、
自殺未遂をしたことだけではなく、自分がこのような行動を起こしても、すぐにベルトコンベアから退けられ、
助けを呼ぶのすら二の次になっている会社では意味をなさない行動だった、隠蔽されるだけなのに、という諦めにも似た気持ちだったのだと思う。
だから訴えを起こさないという文言の誓約書にもサインしたのだと思う。
ラストマイル
利用者へ荷物を届ける最後の区間のことを言うらしく、
そこの熾烈な争いに勝たないと仕事がない。
だから大手の要求(脅し)には逆らわずに従わざるを得ないのだろう。
大手や中小企業関係なく、対等に交渉できるようになればいいのにね。
きたるブラックフライデーに合わせて
この映画を公開したのは何か狙いがあったのだろうか…?笑
久しぶりに映画館で映画を観たので、
トイレに行けないことを忘れてガブガブドリンクを飲んでしまい、ラスト30分ぐらいはトイレに行きたすぎて死にそうでした笑笑
ですので、アンナチュラルやMIU404を見てからもう一度足を運べたらいいなぁ、と思いました。
とっても面白かったです!!
他人事ではない
あまり乗れませんでした
アンナチュラルもMIU404もTV放映時には毎週楽しみに見ましたし、野木亜紀子さんはいま最も重要な脚本家である事は間違いないと思っています。また、新自由主義的価値感にどう立ち向かう事ができるのか?というテーマも私なりにしっかり受け止めたつもりです。でも、作品全体にはあまり乗れませんでした。
テーマは秀逸、細部がザラザラ
程よく楽しませて頂き、楽しい時間でした。
ただ、皆様の4評価よりは一段低いかな感じます。
まず、テーマは秀逸です。
米国巨大テクノロジー企業に支配されつつある社会への警鐘は鋭く描かれました。
日本企業再評価すべしというメッセージには非常に共感します。
一方、サスペンスとしては粗が多すぎ、興醒めしました。
登場人物の動機が不明瞭で現実的にはあり得ないシーンが多く、ファンタジーとして楽しむ感触でした。
しかし、リアリティあるでしょ?というような演出や、
伏線回収すごいでしよ?と言いたいがためなのか、
贅肉シーンが多く、良くも悪くも女流作家らしい味わいでした。
実際に外資系企業で勤務経験があり、撮影協力した物流企業に取材した経験があります。
その現実からすると、リアリティを描きたいジャーナリストが作り上げた世界に写りました。
賛否両論してしまいましたが、楽しい作品をありがとうございました。
期待しすぎたかな…?
周りの人たちから『観に行って欲しいー』とお勧めされた、且つエンディングが映画を観ると解釈が変わると聞いて遅ればせながら鑑賞。
アンナチュラルのみんなが出てきて激アツだったし、物語的にはすごく面白かったけど細かいところに疑問が…。
結局、エレナが本社から派遣されたのは何故?五十嵐を本社がどうにかしたかった訳でもなさそうだし…爆弾事件をどうにかして欲しいのであれば上司も隠さずに言うはずだったし…。事件が起こるのと異動時期がピッタリすぎてそこが謎。エレナも最初は会社のために!って感じだったけど、あっさり離職しちゃうしブレブレな感じにも疑問が残った。
何回か観ると分かるんかな?
エンディングは映画を観てから聞くと全くイメージが変わる。さすが米津玄師!映画にピッタリでした!
今年見た作品の中で一番良かった
MIU404とアンナチュラルを見ていないパートナーからは「普通に面白かった」と事前に感想を聞いていて、二番煎じのまあまあ面白い平凡な映画なのかなと期待せずにいったところ、非常に面白い映画でした。私自身、かなりMIUとアンナチュラルが好きで何周も見返すほど好きなのですが、映画を見る前に危惧していた双方のドラマの出涸らしを使った二番煎じ感はなく、ラストマイルという新しい作品にかつてのヒーローが集合したような感動感があくまでも作品の補助、邪魔にならない形で登場していて非常に心躍る作品でした。
ドラマ2作品を見ていないパートナーと私の間で評価が変わったのは、スーパーマリオの映画の時と同じような感覚を思い出しました。単体で見ても楽しいのですがマリオを長年やっている人とそうでない人との間では楽しみ方の幅に大きく差が出るように、今作でもそういった感動の幅が出たのではないかと思いました。
話が脱線してしまったのですが、ドラマのことは抜きにしても今回の取り扱った物流についての社会問題というテーマは、非常に身近な問題であるにも関わらず目新しいテーマに感じました。また、話の構成や魅せ方が大変良いのもさることながら、主人公の服装や装飾がどれも素敵で、視覚的にも非常に喜びを感じれる作品でした。
この映画を映画館で見れて良かったです。
観て良かった!
アッセンブル!って言って。
シェアード・ユニバースって触れ込みだったので、犯人が「MIU404」や「アンナチュラル」などで因縁のある人物で、石原さとみ、綾野剛、星野源で犯人を包囲して行き、ラストで全員揃ったところで、満島ひかりと岡田将生が中央に立って、犯人と対峙する。。。ような、アベンジャーズ的な「アッセンブル!」をちょっと期待してましたが、当然、そんなことはありませんでした。
尺の関係もあったし、主演の2人を立てないといけないから。。。なんでしょうけど、シェアード・ユニバースの醍醐味をもうちょっと出して欲しかったかなぁ。
満島ひかりと、岡田将生のお顔がキレイで、大画面のスクリーンでもアップに耐えるのは鑑賞に値しました。
映画で見てほしい一昨
アンナチュラルとMIU404を見直してから映画館で見ました。
世界観が繋がってるので、どちらも見てからの映画視聴をおすすめします。
物流という現代社会の根幹の中で起こるテロ。
現実世界でもあるんじゃないかと思うよな作品でした。
元請け、下請け、孫請け。事件が起きつつもいろんな立場の人がいろんな思いで仕事をしている。
事件の流れから、それぞれの人の情景や関係性など本当にわかりやすく物語が流れていくので内容がスッと入ってきます。
ハラハラ感や臨場感なんかは映画で見てすごく映える作品だと思うので映画館で見るといいと思いました。
石原さとみかわいい。
麻生久美子かわいい。
満島ひかりかわいい。
久しぶりに邦画でこんなに面白かったです。
元宅配ドライバーは胸にくる
コロナで暇な時に(飲食業)Amazonの配達してました。
1日に200個ほど配達(8:00〜20:00)するのですが、2年ほどやって事故2回、駐禁6回、それで1日1.6万円(税込み)暇やからやるけどこれまともな生活成り立たないよね?と思いながら配達してました。
報酬高いか仕事量が少ないかにならないともう成り立たないとこまで来てると思いました。特にタワマンは死ぬほど時間かかる上にアホみたいな要望ばかり。コンシュルジュおるなら玄関ホール山積みでええやんけと思いながら登りたく無いので朝一に宅配ボックスにぎゅうぎゅうに詰め込む毎日でした。(めっちゃクレーム来る笑)
2度と宅配業をやる事は無いでしょうね。
あ、映画はまあ見れます笑
満島ひかりは相変わらず良いですね!
最強タッグ健在!
つまらない?
違います。
これは、おばさんがおばさん向けに作った映画です。
あなたや私がターゲットから外れているだけです。
現に映画はヒットしているので、ビジネスとしては成功です。
初っ端から、「爆発しそうだな・・・」と思っていた物が爆発するという、普通の監督・脚本家では発想できない展開で幕を開けるミラクル。
その後は、満島ひかりが、クセがヒドい時の石原さとみのような演技を叩きつけてきます。しかも、そんな作品に石原さとみ自身が出演するというミラクル。
捜査担当の刑事もちょいちょい小ボケを挟んでくるのが痛い。同じネタの天丼を3回も。しかも最後はシリアスな場面でぶっ込んでくるというミラクル。
あと、シェアード・ユニバース設定も厄介でした。私も「MIU404」は楽しんで観ましたが、作品の垣根を越えて強引にぶち込まれているせいで、本作の伊吹(綾野剛)はただの変な人になってしまっているのは残念。
5年以上も意識不明になる脳挫傷を負った中村倫也が、実はちょっとだけ意識が残っていた時間があって、遺言めいたことを言っているのも不自然すぎる。普通に遺書や日記が見つかったという展開で良いのでは?窪田正孝の台詞が必要だったからとは言え、強引さが垣間見えます。
岡田将生の「前はブラック企業で・・・」「ホワイトハッカーで・・・」も、言いたいだけの台詞感が強い。なんで欲張りセットにするのでしょう?足し算引き算できなかったのでしょうか?
邦画にありがちですが、後半に登場人物がやたらと叫ぶのもしんどかったです。
全体的に終始ノリが軽くて設定も浅慮というか、社会派なのかエンタメなのかが曖昧で、死者・重軽傷者が出ている事件・世界だとは思えませんでした。
そのような展開から、Amazonやヤマト運輸を揶揄し、社会経済や世相を斬るという薄っぺらさ。制作陣の豪胆さに驚きます。
「外資は冷たい」という周回遅れの発想、いけ好かない男上司のステロタイプとして配されたディーン・フジオカもどうかと。
繰り返しますが、ビジネスとしては成功だと思います。客入りもいいので。
ただ、優秀な人からテレビ界を去っていくというのは、本当なのだと感じました。
本編とは関係ないが、上映前予告が邦画だらけだった上に長い(15分くらい?)。囲い込みビジネスとして、カモりたい客層が透けて見える。
ひとつ疑問なのは、この映画を楽しんでいる人は、普段どんな顔でAmazonをポチったり、プライムビデオを観たりしているのでしょうか?「私は世界のゆがみや闇が分かっている」と感じながら利用するのでしょうか?とても不思議です。
面白かった!
ラストワンマイル問題に切り込んだ意欲作
日本の配送業界を取り巻く『ラストワンマイル問題』を取り上げた社会派作品。
ラストワンマイル問題とは、物流の最終拠点からエンドユーザー(自宅や商業施設、病院など)までの配送業務にかかわる慢性的な人手不足と、それに伴う過重労働の問題であり、『2024年問題』もあって非常にタイムリーな題材です。
映画の題材としては非常に地味に思えますが、『外資系大手通販業者の倉庫を舞台とした無差別連続爆破事件』というサスペンス要素を加えることで、見事にエンタメ作品として昇華させています。
目まぐるしく変わる展開、心地よいテンポ、多くの謎と伏線…最初から最後まで見応えのある、非常に完成度の高い作品に仕上がっています。
ここからはあらすじと考察。
外資系大手通販の巨大物流倉庫のセンター長に赴任した舟渡。しかし、ほどなくして自社の宅配物に多数の爆発物が仕込まれ、配達先で次々と爆発。多数の死傷者を出す事件が発生します。
犯行予告もなく、犯行の目的も、犯人の手掛かりも掴めないなか、全部で12個の爆発物が荷物に仕掛けられていることが判明します。その時点で爆発したのは5個。つまり、あと7個の爆発物が残っていることになります。
舟渡は検査装置を増設するなど、爆発物の特定に努めるものの、いかんせん倉庫には膨大な量の荷物が発送待ちの状態にあり、それらをひとつひとつ検査するとなれば発送の停滞は避けられず、巨額の経済的損失を出すことになります。
しかも、ブラックフライデーという一大イベントを目前に控えており、発送の停滞は絶対に許されない。かといって爆発物を放置してさらなる死傷者を出せば、会社の社会的信用にもかかわります。
犯人は一体、誰なのか?最初に嫌疑をかけられたのは元センター長の山崎でした。
合理性と効率性を極限まで追求し、労働者を機械の歯車のように扱う物流システム。そのセンター長となった山崎はあまりの多忙さに、次第に肉体的にも精神的にも蝕まれ、追い詰められていきます。
そして、ブラックフライデーを前に限界を超えた山崎は、倉庫の最上階からベルトコンベアに向かって飛び降り自殺を図ります。
しかし、山崎が自殺を図ったのは爆破事件の5年前。事件を起こすのは到底不可能です。こうして手掛かりを得ては壁にぶち当たるを繰り返し、舟渡自身にも嫌疑が掛けられたりと、犯人像は二転三転します。
舟渡たちが懸命に犯人捜しをするなか、行きついたのは山崎の恋人・筧まりかでした。
筧は、恋人である山崎を自殺に追い込んだのは物流システムであると考え、大手通販事業者に莫大な経済損失を与えるべく、5年をかけて復讐計画を練り、自らも偽名を使ってバイトとして倉庫に忍び込み、爆破計画を実行に移したのでした。
劇中で山崎が残した『2.7m/s→0』というメッセージがあるのですが、この2.7m/sはベルトコンベアの速度であり、それを0にするということは稼働を止めるということを意味しています。
自分を追い詰めた物流システムを止めたい。誰かが止めなければ、この先も自分と同じような犠牲が出てしまう。だから、山崎は自分の命を賭してでもベルトコンベアに身を投げ、その稼働を止めようとした。
しかし、それでも止めることはできませんでした。命を懸けてベルトコンベアに飛び込んだのに、稼働率はあっという間に元通り。センター長といえども、システム化された物流システムのなかでは所詮、歯車のひとつにすぎず、部品を交換するようにセンター長もすぐに代役が来て何事もなかったかのように動き出す。
『バカなことをした…』
山崎が発したこのセリフには『こんなことをしても停まるわけがない。そんなこと分かっていたはずなのに…』そんな意味だったのかもしれません。
映画では、配送業界の闇や厳しい労働環境などが描かれ、我々が当たり前のように享受している翌日配送、送料無料といったサービスが決して当たり前のものではなく、そのしわ寄せはラストワンマイルを届ける宅配業者やドライバーに来ているのだ、ということを改めて認識させてくれる作品です。
また、この映画では大手通販事業者とその下請け宅配業者の間にある圧倒的なパワーバランスの差も描かれています。大手通販事業者は宅配業者に対し、配送料を安く、かつ、できるだけ効率的に多くの荷物を届けるよう半ば強制しています。
結果、労働者は不当に低賃金で働かされ、アプリで配達ルートや配達時間まで細かく管理され、食事の時間すらまともに取れず、まるで配達ロボットのようにこき使われ、過重労働を強いられています。
この問題はテレビや国会などで度々取り上げられてはいるものの、いまだ有効な解決策は見つかっていません。この先も手を打たなければ、労働人口の減少も相まって事態はますます深刻化し、EC事業の存続すら脅かしかねない問題に発展する可能性もあります。
そして、これは事業者だけの問題ではなく、便利さと安さを求める我々にも突きつけられている問題であり、再配達や置き配の在り方など、我々も改めて考えなければならない問題でもあります。
物流は今後どうあるべきなのか?問題を他人事として見て見ぬフリをしてきた我々に、改めてこの問題の深刻さを突きつけ、考えさせられるいい作品だったと思います。
面白い映画、作った人に感謝
感心した。何にか?1からこんなに面白い映画を作った事に対してだ。
評判の映画であるが、日本の映画という事で二の足を踏んでいたが、上映時間が公開後だいぶ経っているのに、少なくならない事から見ることにした。
面白いかどうかの尺度の一つに、見ている時間を長いと感じるか、短いと感じるかがある。この映画は、2時間の長さを感じなかった。
日本の映画でも、1から面白い映画をちゃんと作れる。作った人に頭が下がります。素敵な映画をありがとう!
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