「緊張感が全くなし」ラストマイル みっくさんの映画レビュー(感想・評価)
緊張感が全くなし
無差別爆弾テロを描いた映画なのに、緊張感が全くない。
その原因を思いつく限り上げてみよう。
無駄なシーン、登場人物、セリフが多く、長くなってるので、緊張感が保てない。後述する無駄を削り、上映時間1時間45分ほどにすれば、もっと良くなっただろう。
ドライバー、運送業者、病院、解剖医、いろんな立場のヒトを網羅したい意図は分かるが、そのせいでテンポが悪くなり、緊張感も無くなる。思い切って最低限にすべきだった。
そうしたちょい役に名のしれた俳優を充てるのもダメだし、状況説明のセリフが多いのもダメ。もっと観客を信用しよう。
主人公のキャラ設定がイマイチ。
「犯人かも」と思わせるのであれば、作品自体、主人公目線ではなく、部下の岡田将生目線にすべきだったのでは?
あるいは、主人公が会社第一から、従業員や下請けのことも考えられる人間への成長も描いてるけど、それは取ってつけた印象しかない。
サスペンスの基本は「タイムリミット」
それが「NY市場のオープン」と言われても、緊張感無いよ。もうちょい切迫感のあるタイムリミットを設定して欲しかった。
邦画としては超大作。
いろいろ盛り込みたい気持ちは分かるけど、無駄なシーンが無数に見つかる。
アバターを見たが、3時間超でも無駄なシーンは一切無かった。
本作は2時超なのに無駄なシーンだらけ。
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