「桃の中身」ラストマイル すけあくろうさんの映画レビュー(感想・評価)
桃の中身
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どんぶらこ、どんぶらこと流れ着いた桃の中身が、途中で金太郎にすり替わっていたら!?
エレナさんの奇想天外な例えですが、この例えが、この作品を象徴している気がします。
情報、モノ、ヒト、その他諸々が海を越えて世界中へ届けられる。
ポチッとするだけで、手元に「プレゼント・フォー・ユー」される。
その裏にある、目立たぬサンタクロースたちの苦悩に、心をえぐられました。
2.7m/sで進み続けるベルトコンベアーは、人が降ってきても、止まったのは一瞬でした。
止まらない川の流れと同じように、荷物は、桃はどんぶらこと流れていきます。
いまやネットショッピングが不可欠になった世界で、この映画の果たす役割はどの程度のものなのか、考えるきっかけになりました!
ラストシーン、たしかにあの配達者の2人は、奇跡を起こしたのだと思います!
世に問題提起をした上で、身を削って運ぶ者たちを無下にしない、良い終わり方だと感じました。
追記
もともと大好きだった米津玄師さんの『がらくた』。鑑賞後に聴くと印象がガラリと変わりました。
米津玄師は、佑とまりかの2人の事も汲み取ってあげたのかな?と思った次第ですっ
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