劇場公開日 2024年8月23日

「巨大物流システムを題材に」ラストマイル villageさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0 巨大物流システムを題材に

2025年9月21日
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鑑賞方法:VOD

誰もがAmazonを想像するであろう巨大な物流倉庫とその配送システムを舞台に、爆弾が混入されるという事件の解決に向け、それに関わる人々を群像劇として描いた映画。

事件推理とかパニック映画的な側面もある。けれど、映画の特徴としては、なんと言っても超巨大な物流システムの仕組みや、それを支える人々(ノルマを徹底管理された(死んでも止めることは許されない)倉庫の社員から、出荷される荷物を運ぶ下請けの配送業者、そして最後の末端(ラストマイル)の配送ドライバーまで)を描き、問題提起をしている点だと思う。
「カスタマーファースト」の言葉と表裏一体の利益優先のアメリカ巨大IT企業、それに翻弄され辛酸を舐める人、建前や矛盾を抱え込みながらも、それが人々の生活を支えているという現実。
Amazonをヘビーユーズしている我が身を振り返ると、決して他人事とは思えない(でも本当に便利なんだよな)。

ストーリーとして、少し筋が追いにくく難しいと感じる部分があったけど、よくできた脚本だったと思う。
満島ひかりは、超優秀な外資系社員(でも秘密やどこか不安定な感情を抱えている)という役によくハマっていました。

village
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