「ストーリーよりも物流の現状の方が気になった」ラストマイル ジュンヤさんの映画レビュー(感想・評価)
ストーリーよりも物流の現状の方が気になった
ア○ゾンの倉庫の荷物の中に爆弾が仕掛けられていて、開けると爆発する箱がランダムに配達される。
その設定自体も面白いけど、実際の巨大物流会社の倉庫の中、運送業の現状などが垣間見れる事の方が興味深かった。
映画の中でも答えは出てて、お客様第一主義の競争の果てが今の惨状ですよね。
お客様第一主義がダメなんだから、ちょっとは困らせろ!って事でストライキをして改善を要求する。そしてちょっとだけ日給が上がる。
ストライキは有効な手だと思いますが、長く続ければ労働者と会社そのものが苦しくなるという諸刃の剣でもありますよね。
消費者がサービスに対してキチンと金を払えればいいのですが、従業員に高給を払ってサービス価格も高い会社と、従業員を酷使してでもサービス価格が安い会社があれば、当然安い方を選んでしまう。そうしないと損した気になるから。
企業が努力して、競争をして、高品質で安価なサービスを提供するのは良い事だと思いますが、その皺寄せが労働者に向かうと奴隷化してしまう。
解決策は労働者がAIロボットに置き換わることしかないのかもしれません。
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