「LAST SMILE 最後は誰が笑う?」ラストマイル シネマディクトさんの映画レビュー(感想・評価)
LAST SMILE 最後は誰が笑う?
巨大通販サイトの物流センターで荷物に爆弾が仕掛けられると言う社会派サスペンスで、なかなか見応えがありました。女性センター長が着任早々起きる爆弾事件に、警察や下請先、通販会社本社を相手に丁々発止とやり合うのは小気味いいです。爆弾探しや犯人の狙い、主人公の隠された秘密などサスペンスの要素を巧く散りばめ、しっかりと伏線を回収し、さらに2024年問題やブラック企業、過剰な消費社会への批判等の社会派的側面もあり、なかなか盛り沢山な内容です。一方で、無差別テロに走る犯人のキャラクターに感情移入できず今ひとつしっくりきませんでした。通販会社の悪玉も生き残っているみたいだし、結局,勝利者がはっきりせず、モヤモヤ感が残りスッキリしないのが残念。役者では、満島ひかりが八面六臂の大活躍でカッコよかったです。タフネゴシエーターでいながら、かつてメンタルを患ったと言う複雑なキャラを好演してました。意外と儲け役は阿部サダヲで、外資系キャリアウーマンの満島ひかりと対照に中間管理職のサラリーマン役がハマってました。
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