「結論は何?」ラストマイル ぱおうさんの映画レビュー(感想・評価)
結論は何?
先週劇場で鑑賞した際も、お客の入りが良かったので、大ヒットというのも分かります。
「お客様のために」と言っても、真逆の立場を包含しうる都合の良いキーワードであるというのがテーマのように感じました。
サスペンスとしては、お約束通りの展開で、被疑者が二転三転する中、次第に真相が明らかになってくる展開は、のめり込めて良かったのですが、すべてが終わった後、「それで、結論は何? どうすれば良いと言いたいの?」という疑問が残りました。
要するに、安く早くを求めるお客が悪いとでも言いたいのでしょうか?
社会派サスペンスなのですから、結論を観客に放り投げないで、製作者側のメッセージを明示して欲しかったところです。
いくつかのテレビドラマとのコラボ作品ということは後から知りましたが、それを知らない者としては、鑑賞中には大物俳優の無駄遣いにしか見えませんでした。
私は、劇場作品は劇場内で完結して欲しい派です。
みかずきです
共感&コメントありがとうございます。
ぱおうさんらしい忌憚のないレビュー健在で安心しました。
私のレビューに書きましたが、本作は、物流業界の現状を多面的に描いていますが、特に、末端の配送業者の過酷な状況を強く問題提起していると感じました。間接的に我々が安易に宅配を使うことに警鐘を鳴らしていると感じました。
何人かのレビュアーさんと意見交換しましたが、配送業の待遇改善と宅配の使い過ぎへの反省、自戒をする意見が多かったです。
シェアードユニバース方式については、ご意見もっともですが、
いきなりアベンジャーズみたいな作品は作れません。
手始めとして、作り手たちの出来る範囲のコラボレーションをしてみたというところでしょう。今後のグレードアップに期待しましょう。
将来、映画作りの主流となる方式だと思いますので、本作でトライしたことは意義あることだと考えます。
では、また共感作で。
ー以上ー