劇場公開日 2024年8月23日

「恐ろしい程のリアリティ、震え上がる程の面白さ。」ラストマイル ヨシラさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0恐ろしい程のリアリティ、震え上がる程の面白さ。

2024年9月4日
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鑑賞方法:映画館

興奮

ド平日に地方の劇場でレイトショーにて鑑賞しました。公開から二週間近く経過している割にはそこそこの客数でした。
結論から言うと、とても満足できました。
クライムサスペンスというジャンルは普段観ないのですが、そんな初心者でも楽しめるハードルの低さを確保しつつ、レベルの高い伏線を含む高度な脚本に脱帽しました。
個人的注目ポイントは、ただのサスペンスではなく生々しい大企業の汚さや物流業の闇に迫る池井戸潤作品のようなスペクタクルを感じられる点ですかね、お陰でとても見応えがありました!
最大の見所はラストの緊迫感のあるシーンですね、久々に映画鑑賞中に心拍数が跳ね上がるのを感じました。爆発のシーンも大迫力で、カメラワークも全体的に見応えがあるので「映画館で観てよかった!」と思える映画ですね。
あと、ドラマ2本と同じ世界線で描かれる「シェアードユニバースムービー」と売り出されてる点に関してですが、該当作品を観てなくても全く問題ないと思います、出番自体かなりあっさりでした。ただ、少ない出番のなかでもしっかりと活躍してるので、ドラマファンならちゃんと嬉いんじゃないかなと思います(私は2本とも未視聴)。
総評、とにかく現実的で見応えのある映画でした。個人的な話をすると、某大企業の物流倉庫で派遣として働いたことがあるのですが、ホントにまんまというか解像度が高くて作品に没入出来ました。
こういう生々しい作風が邦画の得意分野なのかなあ、(ただの好みかも知れないけど)と思いました。

P.S.本作と同じ世界線と銘打たれている「アンナチュラル」と「MIU404」ですが、どちらもU-NEXTで視聴可能みたいなので観てみようと思います。この映画と同じ製作陣なら期待出来そう、楽しみです。

ヨシラ