「映画まで何マイル?」ラストマイル Mさんの映画レビュー(感想・評価)
映画まで何マイル?
冒頭、火野正平が車に乗ってる事に軽い衝撃を受けて始まる本作だが(自転車じゃないんだ・・・)、この映画の面白さは、一見不真面目に見えて、実はキレ者の策士という満島ひかり演じる主人公のキャラにあるのだが、と言うかそれしかないと言ったほうが正確かも。
そういった点から、警察の捜査のシーンがほぼいらないし、まして検視のシーンなど無いほうが良いまで言える。
満島ひかり、岡田将生、阿部サダヲ3人が演じるキャラにフォーカスを当て、そちらのエピソードを膨らませほうが良かったのではないか。まあ、そうするとこの映画自体が存在してないので、しょうがない部分かもしれない。
また、テレビ局主導の映画全般に言える事だが、詰込み過ぎである。少しでも飽きられたらチャンネルを変えられるというテレビマンの強迫観念なせるわざなのか、テレビはどんなに詰込んでもCMが入るので緩急がとれるが、映画は自ら緩急のリズムをとりに行かなければならず、それが出来てない為、作品の印象が非常にのっぺりしたものが多い気がする。
で、詰込んだのが本筋とは関係ない火野正平親子とシングルマザーのエピソードなのだが、それが交わるシーンを伏線回収と言うのか?
くどいうえに下手なだけだと思うんだけど、
「でしょうね」という感想しか出てこない。
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