「安いには裏があるのでご用心」ラストマイル 雨雲模様さんの映画レビュー(感想・評価)
安いには裏があるのでご用心
通販って便利だよね。
気になった商品をポチッとしたら配送してもらえるし、中には送料負担してくれるなんて消費者の味方じゃない(´;ω;`)ウッ…
と、思ったあなた、ご用心を。
映画に出てくる羊急便と同じく長年物流の世界に携わっているから、ピッキング(倉庫で行われる摘み取り方式の作業)、固定単価(1個あたりの単価を予め契約で決めておくことにより持ち出し配達完了した個数がお給料になる)とか、専門用語がズラーって、そりゃわからないね(^_^;)
この映画で何が問題かってのは、安さが黒を生み出す根源になっていること。
度重なる物価高や、人件費の高騰だけでなく、ドライバーの人手不足と物流を取り巻く環境は厳しい、プラスαドライバーの高齢化も社会問題となっている。
買い手となるユーザーが安さを求めれば企業は安さを追求する。その結果が、1個あたりの運んだ荷物の単価は安く何百個も運ばないと商売上がったり、また販売する会社も安さを追求するがために人件費を削り、赤字を埋めるために利益をどんどん売れと圧をかける。
ポチッとする前に考えてほしい。
そのお値段は果たして適正価格かどうか。
この映画は、今の物流業界の在り方を厳しく風刺する内容になっていると思う。最後は本部の意見を聞かずに、センター長独自の判断で運送会社のストライキを解決する打開策として送料を勝手にあげたから"さようなら"なんだよ。燃料も日に日に増して値上がりしているから、送料も上げないと、ラストマイルも出来なくなっちゃうね。
はじめまして、みかずきです
本作で連呼される巨大企業の理念である、すべてはお客様のために。
どんな状況になってもその理念を支えようとする自社、下請け会社の授業員達の懸命さに胸が熱くなりました。
企業側も、もっと従業員を大切にして欲しいと思いました。
企業は人なりですので。
我々も
何でも安易に宅配を選択するのを考え直さなければと思いました。
ー以上ー