「業界は違っても働く人には観てほしい映画」ラストマイル やんやんさんの映画レビュー(感想・評価)
業界は違っても働く人には観てほしい映画
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ドラマファンで興味を持ったところからの、物流問題を織り交ぜた社会派っぽい題材!
※ネタバレ注意※
ストーリー展開が巧みで、センター長が犯人なの!?ってドキドキしちゃいました。
予告では触れていませんが、過労により自殺をはかり植物状態になった男性が発端で5年後に起こった事件という設定。
満島ひかりさん演じるセンター長も過去にメンタルをやられ3年の休職から復帰という設定。
物流問題以外にも、過労死問題も題材になってました。過労によるメンタル不調は今も昔も大きな問題ですね。
映画ではエレナと羊急便の八木さんの英断で、良い方向に的な流れですが現実では起こり得ない展開。
現実は残酷です。
犯人である婚約者が責められてた理由とか、4年前にセンター長と出会ってた設定のあたりとか、若干省略されていて、ん?と思う部分もありましたが、婚約者が自殺未遂して恨んでたってことがわかればストーリー的には問題ないかなという感じです。
印象に残るのは、マジックワード「カスタマーセントリック~全てはお客様のために」という言葉の恐ろしさ。勤め先に、デイリーファスト社に掲げられた方針の数々と、ほぼ同義の社訓があるのでなおさらかもしれません。
海外本社から、現場、下請け、顧客まで、登場人物の誰かしらには共感出来るはず。
上手く現実味が表現出来ているので、優秀な映画だと思いました。
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