「うーん…」ラストマイル まゆうさんの映画レビュー(感想・評価)
うーん…
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何となく「フードインク」思い出しましたね。あとはマダガスカルのバニラビーンズとか、マイカとか、カカオとか。最近のデ◯◯ニープラスの規約問題、過去には和◯とか電◯の過労死問題…
考えれば考えるほど分からなくなる。資本主義下で私たちはどうすれは良いんだろうか。
満島ひかりのセリフにあったように私たちは「世界中でいつも誰かがたくさん死んでるのに大騒ぎしても仕方ない」「自分の知らない人だし関係ない」って意識で欲望のままに生きてて。何だかんだ言っても結局送料無料の方がいいし、商品到着は早ければ早いほどいいし、映画を観た後もポチッとお買い物しちゃいますみたいなところ。それを今日から変えられますか?って言われても変えられない。でもこのままでいいわけじゃない。
作品自体はよく出来てて、テレビドラマっぽかったです。踊る大捜査線みたい。ご都合主義的なところはあって、実際にはこんなことが起きたら満島ひかりのノリが軽過ぎるし、普通は会社って辞令が出るし、新しい上司が何者か分からないなんて無理のある話という気がします。実は岡田将生がホワイトハッカーだったとか漫画的で、海外で注文してそんな早く届くか?とか言い出したらきりがない、?なとこもあるんだけど、でもちゃんと飽きないように盛り上げてまとめられていて、社会問題を提起しているところが非常に良かったです。
作品の要のシーンは阿部サダヲのセリフだったと思うのですが、刺さりました。「俺だって最初は誇りをもって…」からのくだりの場面です。何年も社会人として働いてきた大人たちには、特に胸に迫るものがあると思います。
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