「誰も救われてなくないか?」ラストマイル 木花咲耶さんの映画レビュー(感想・評価)
誰も救われてなくないか?
良いところ
不自然なミスリードが少なく、多くがまだまともな思考してて、不愉快さがない
先送りに近いが多少は良くなる兆しを残してるハッピーエンド?
?なところ
とってつけたようなキャラクターが出てきてはちょっと喋るだけのサービスシーン。元ネタ知らんから異形にしか。
露骨に怪しい人物を最初に出しておいて実は、みたいな展開で2時間ドラマのお手本みたいなお話。実際のところ、少しずつ明らかになる状況で最初から最後まで中弛みもなく見られた。ただ、まあ登場人物多すぎないか?説明する気もない過去作の人物は次々出てくるし、説明もなしの癖のある性格で、人好きするわけもなくイラッとして終わりなのがな。離婚してる親子とかはまあ、都合のいいタイミングなのを除けば一番好感度高い。
米国の自爆テロの後あたりで国威発揚であったり愛国心を煽るような政治色をまぶしたエンターテイメントが流行ったことがあったが、この作品も近いものを感じる。社会問題を取り上げる雰囲気で露骨に現実の企業を題材にしてるあたりが意図がないことはないだろう。実際のところ、きちんと送料に金を払う、というか値上げそのものを悪いものにみる世情をどうにかしたいっていうどこかの誰かの思想が入ってるんだろうな。
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